テーマ:マウンテンバイク◆MTB(29)
カテゴリ:スポーツ関係
仲間1 大川さん(右)
所属走友会の仲間達の姿を見つけたのは、国道4号線から大衡村へ入った間もなくの頃。前方にオレンジ色のシャツと帽子が見えた。あれは遠目でも良く目立つ、宮城UMCのTシャツと帽子。私も気持ちだけでも一緒に走る積りで、同じものを着用していた。コンビニに入る仲間を追い、ここで休憩することに。中に居たのはO川さん、Kさん、T脇さん、H郷さんの4人。 仲間2 3時にスタートした彼らにようやくここで追い着いた。時刻は7時半。いつもに比べて相当早いペースだ。皆に挨拶して私は残り物の大福を食べた。「ここは何kmくらいだろう」とKさん。「大和警察署が中間地点だから、30km過ぎだよ」と私。「後25kmか。長いね」。マウンテンバイクの私はさほどでもないが、30km以上走ればかなり疲れることは8回のマラニックで経験していた。 Kさん(右)とH郷さん 幹事役のKさんに「薬莱に着いたら、温泉に入ってそのまま帰るね。挨拶しないで」と私。雨が本格的に降り出す前に、極力距離を稼ぐ必要があるからだ。強い雨になれば視界が悪くなり、路面は濡れて危険性が増す。「分かった。じゃあ参加者リストには入れないでおくね」と彼女。懇親会に出られないのは淋しいが、安全には替えられない。 T脇さんはいないけど 私の写真も撮ってもらったが、昨日の冒頭のものがそれだ。皆と別れて先を急ぐ。暫く行くと道路の左手に駐車している車を発見。サポートのM仙人のようだ。その前には仲間のSさんと住吉台のA谷さんのサポート車。M仙人とは先日の朝ランの時に会っていた。その時に三保ノ松原から富士山頂まで走ったことも聞いていた。距離は60kmほどだが、海抜0mから3776mまで登る恐るべき74歳の仙人だ。 ゴール地点のM仙人 「トマトやキュウリがあるよ」と彼。「体が冷えて寒い」と私が言うと、暖かいお湯を出してくれた。立派なミニトマトも1ついただいた。気温が低いのと、走ってないせいで、さほど水分を補給しないで済んでいる。薬莱山から「とんぼ返り」で帰ることを告げて前進。 色麻町の田圃道を歩いている人がいた。近づくと仙台鉄人会のT橋さん。この時間にこの場所まで来てるのは、よほど早い時間に仙台を発ったのだろう。エールを送って前進。今日は涼しいから少しは楽だが、この田圃の中の一本道は、8kmもの間コンビニも自販機もない地獄の道。それが30度を超える真夏日であれば、給水に苦しむ場所でもある。だから私は両手にペットボトルを持って走っていたものだ。それでも倒れそうになった年もあったっけ。 増水した川 さらに行くと住吉台走友会のS荘さんともう1人。スピードランナーの彼らは、かなりのハイペースだ。挨拶して前進すると、今度は前方から日に焼けた女性ランナー。朝出逢ったK野さんのお母さんで、仲間内ではK野シスターと言われる仲良しだが、彼女はゴール地点へ車を置き、娘を迎えるために逆走して来たのだ。 手に持って走っている車のキーを私に見せてくれた。コンビニにK藤さんがいたと言うが、彼女も車のはず。エールを送ってさらに前進。そこから先、ゴールまではもう誰とも会わなかった。 道路標識が最後の加美町に変わった。仙台市太白区、青葉区、泉区、そして富谷町、大和町、大衡村、色麻町と通過し、いよいよゴールの薬莱山が近い。国道347号線から脇道へ入り、薬莱山神社の里宮の前へ出る。ここは車が少なくて安全な道。それに長閑な景色が私は大好きだ。だが今日は雨雲に隠れ、小さな富士山の形をした加美富士こと、薬莱山の姿が見えないのが残念。 霧に霞む里宮の鳥居 里宮へ寄った。薬莱山は太古、坂上田村麻呂が奥州の蝦夷を征伐した時に戦勝を祈願した場所。目出度く勝利した後、社殿を寄進したとの謂れがある。里宮はわざわざ山頂まで登らなくても参拝出来るよう、造営されたもの。神社の手前の草むらに白いカボチャがあった。そこから直進すると、薬莱山薬師の湯への道路にぶつかる。鳴瀬川に架かる水沼橋を渡ると急な坂道。ここはゴール直前の苦しい場所。マウンテンバイクを押して登る。 最後の長い坂道 「薬師の湯」の前で、誰かが手を振っている。近づくとK藤さん。彼女は今年の「萩往還」で230km以上走った女丈夫。仲間のK村さんを迎えに、これから逆走するところだった。ゴールで仲間と会えるのは嬉しい。ここまで頑張った甲斐があったと言うもの。9時40分、薬師の湯に到着。受付で料金を支払い、早速大浴場へと向かう。源泉かけ流しの天然温泉に入るのは、これで12回目だ。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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