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2008/10/14
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長野県には信濃グランセローズという
プロ野球独立リーグ「BCリーグ」に
所属する野球チームがあります。

この信濃グランセローズが、
2年目にして大きな岐路に立たされています。

思えば昨年のシーズン開幕戦。
長野オリンピックスタジアムに
6832人という観客を飲み込み盛大な幕開け。
この観客数が長野県民の期待の表れでした。
(僕も行きました)

しかし、結果はついていかず、
常に負け数が先行する苦しい展開。
途中9連勝があるものの、終盤で連敗。
終わってみれば4チーム中3位。

それでも、長野県民の暖かい声援、
野球は勝つことが全てではないと、
チームのふがいない試合ぶりにも
叱咤激励を送っていました。

そして迎えた2008シーズン。

昨季までは新潟・長野・富山・石川と
4チームの1リーグ制で行われましたが、
今季から群馬と福井が新規参入し、
北陸地区(石川・富山・福井)
上信越地区(群馬・新潟・長野)
各3チームの2リーグ制となり、
また、前後期制が導入されました。

ホーム開幕戦では昨年に続き
7012人と多くの観客を集め、
期待の大きさを改めて感じました。
(僕も行きました)

しかし、その期待を裏切るように、
またも負けが先行する展開。
前期を15勝17敗4分の最下位で終了。
ちなみに前期優勝は昨年最下位の新潟。

新潟は昨季元巨人の後藤孝志氏が
監督となり話題となりましたが、
勝利優先のチームを求めたフロントと
育成を重視した監督との考え方の違いや、
最下位と言う結果から1年で退団。
(ほとんど解任扱い)

それでも後任の監督が良かったのか、
後藤前監督の育成が実ったのか、
結果的に前期優勝を勝ち取りました。

と、話をグランセローズに戻しまして。

後期は開幕から首位争いをしました。
一時は首位、貯金が3まで行きました。
しかし、長野県民の淡い期待は、
まんまと水泡のように消えていきました。

新規参入の群馬の好調に加え、
打てば取られ、抑えれば打てない、
投打の全くかみ合わない信濃。

あった貯金をあっという間に使い果し、
一時5割まで行ったものの、
最終的に11勝17敗8分けという成績で、
前期に続き最下位と言う結果に終わりました。

この結果を受け、信濃の監督である
元日本ハムの木田勇氏が辞任を発表。
しかしこれもほとんど解任扱いでした。

ただ、昨年の後藤氏と違い、
2年間任された結果ですから、
責任の取り方としては仕方ありません。

それでも、単身赴任をして長野で過ごし
2年間厳しい戦力の中でチームを率い、
県民に暖かく接してくれたことに対しては
敬意を表したいと思います。

ですが、当然2年連続で結果を残せず、
その上今季は前後期共に最下位ですから、
大粛清が行われるのは目に見えていたのですが、
その粛清の仕方が何か、きな臭い。

監督が責任を取るのは当然として、
とはいえ結果を残せなかったのは選手当人。
はっきり言って、チームの大半が解雇されても
おかしくないような成績を残している。

そして今日、戦力外通告者が発表されたのですが、
解雇される人選がどうもしっくりこない。

誰々がどう、と書いたところで
ご理解していただくのに無理がありますが、
もちろん、解雇に同意と言うか、
仕方ないな、と思う選手もいるのですが、
では、どうしてこの選手は残るのか、という説明、
示しがつかない選手がいるように僕は感じるのです。

たしかに血の入れ替えは必要です。
解雇された選手の多くは昨年から参加し、
2年連続で結果を残せなかった選手が多いです。

しかし、チームの4分の1となる
8人の解雇にもかかわらず、
血の入れ替えが出来るような気がしない。
それが、なぜこの選手は残るのか、になるのです。

そして、今日一番の怒りどころ。

同時に、トレードも発表されたのですが、
自分が住んでいるまさに地元の選手、
中学校も同じという選手が
石川にトレードされてしまったのです。

なんだ、そんな理由かと思わずに。

この選手は昨年からチームに参加し、
毎試合とはいきませんでしたが、
主に一塁や外野で試合に出場。

シュアな打撃が特徴の左打者で、
挑戦したのか、させられたのか分かりませんが、
今季はスイッチヒッターにもチャレンジしました。

今季成績は.266 2HR 15打点と
決して好成績とはいえませんが、
昨年よりも成績を伸ばし、
意外性のある打撃から
県民、特に地元からの人気を集めていました。

選手としては必要な球団に行く方が幸せ。
とは言うものの、
地元選手を簡単にトレード出来る信濃。

来季以降グランセローズを応援する気力が
かなり失せました。がっかりです。

いわゆる県民球団などといわれるチームが、
勝ちを求めるべきなのか、
地元密着を求めるべきなのか。
良く言われることだと思います。

もちろん両方得られるのが良い訳ですが、
BCリーグというのは、比較的後者を目指し、
特に信濃は長野県出身の選手を多く
ドラフトで指名し作ったチームでした。

とはいえ、主力となる選手の多くは県外出身者で、
特に主力投手陣のほとんどが県外出身者。
昨季抑えの選手が長野県出身でしたが、
メジャーを目指したいという謎の発言から
一度チームを退団。今季トライアウトで
シーズン途中から戻るも結局戦力外通告。

打者も昨年の開幕時こそ4番に長野県出身の
捕手を起用しましたが極度の打撃不振から降格。
今季は下位打線を打つも結果残せず戦力外通告。

ちなみに今季は昨季までNPBのオリックスに所属し、
松商学園出身の辻竜太郎(出身は大阪)が
コーチ兼任で4番に座ることが多くありました。

結果的に2年間チームは低迷しました。
だからと言って、チームの血の入れ替えを行い、
他県出身の強打者好投手を入れたとして、
仮に優勝したとして果して盛り上がるのか。

特に長野県と言う地元意識の極めて強い球団で、
この荒療治が成功するのかどうか。
僕には甚だ疑問でなりません。

どうせ負けるなら全員長野県民、
仮に県外出身者であっても、
少なくとも長野県の高校出身の選手などで
揃えてくれた方がよっぽど応援しがいが
あるってもんです。

もちろんチームは強くあって欲しい。
どうせ見に行くなら勝って欲しい。
そんな事はどんなチーム、
どんな競技であっても至極当然の事です。

ただ、県民球団と言う以上、
弱くても愛される球団でなければ、
仮に強くなっても意味がありません。
例えば阪神タイガースのように。

あと、これはあくまで僕だけの想いですが、
巨人が強くさえあれば、
グランセローズが弱くても良いのです。

寄せ集め・金満…、なんと言われ様と、
巨人はとにかく強くあって欲しい。
弱い巨人は嫌い。強い巨人だからこそ、
一つの勝利・大きな栄光のために、
魂込めて命がけで応援出来るのです。

その意味で、僕は信濃に強さを求めていません。
巨人では残念ながら味わうことの出来ない、
地域密着性を大いに感じたい。

地元の選手が活躍し、その中で優勝となれば、
巨人で味わうのと同等の感動がそこにあるはず。

だからこそ、今回のトレードには
ショックが大きいのです。

勿論これはあくまでも僕の勝手な想いですが、
間違った事は言ってないつもりです。

プロ野球に求めるものと、
地元球団に求めるものは全く違うのです。

以下はBCリーグの運営理念の一部。
「生まれ育った地域における
唯一無二のプロ野球チームを、
地域が一体となって支え、応援する。
選手もチームも、地域に溶け込み、
地域の人々から愛され、励まされ、
それを誇りとしてプレーし、
一方、地域の方々も、
チームを応援することを楽しみとし、
チームを誇りに思う。」

信濃に対する皮肉とも思えるような
言葉がたくさん並んでいます。

現実的にBCリーグが目指すものは、
一人でも多くの選手をNPBに送り込むこと。
その意味では地域密着に意味は無いのです。

埋もれている原石をいかに見つけ、
NPBに入れる選手に育て上げるか。

しかし、仮にチームが弱小であっても、
一人の地元選手という原石が磨かれ、
やがてチームの中心選手となり、
ついにはプロ野球の世界に飛び込むとなれば、
チームが優勝するのと同じ、いや、
それ以上の感動が待っている事でしょう。

今季、信濃から二人の選手が
日本ハムのトライアウトを受けるそうです。
しかし、どちらも県外出身者です。

県外出身者だからダメ、
という差別をするつもりは毛頭ありませんが、
残念ながら県民が求めるものではないでしょう。

球団社長の三沢氏や前監督の木田氏とのつながりから、
日本ハムとのパイプがあり、トライアウト受験の機会が
与えられたと思いますが、実際合格は難しいでしょう。
BCリーグで顕著な成績をあげていないのですから。

来季、グランセローズは厳しい船出が待っています。
監督が変わり、ドラフトで新戦力を獲得し、
一からのチーム作りと言っても過言ではありません。

石の上にも3年とは良く言ったもので、
チーム3年目となる来季は、
県民からの目も、今季より一段と厳しくなるでしょう。

どのようなチーム作りを目指すのか分かりませんが、
ドラフトではおそらく地元選手より実力のある選手を
獲得すると思いますので、フロントと監督・コーチ、
選手が一体となり結果を残していかないと、
県民が球団を見捨てるのは時間の問題です。

長野県民が誇れる
「信濃グランセローズ」
を見れる時はやってくるのでしょうか…。





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Last updated  2008/10/15 06:19:10 AM
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 とくめい@ Re:【パクリ?】大塚愛「ネコに風船」&「プラネタリウム」(08/22) 大塚愛の曲は真似などが主流だと思います。
 御粥1981@ Re[1]:信濃グランセローズに残された時間(09/25) らぶりーたわ子さん、こちらこそお久しぶ…
 らぶりーたわ子@ Re:信濃グランセローズに残された時間(09/25) お久しぶりです! 本当に書きたくなる時っ…
 小波Cross@ Re:HEY!HEY!HEY!の歴史(前編)(05/28) おみそれいたしました。同じ時代にHEY!に…
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