二人芝居「背くらべ」
第13回北九州演劇祭参加 [芸術創造館プロデュース] 日時 11月19日(土) 19:00~20:15場所 北九州芸術劇場・小劇場 作・演出:岩崎正裕(劇団●太陽族) 出 演:中川浩三 / 岡ひとみ(南河内万歳一座) 当日券 2,500円1時間前に小劇場の受付で当日券を購入。30分前に席に着く。入場者がまばら。お客さんが入るのかなあと少し不安になる。19時前には次第にお客さんが入場してくる。セットは、2段ベットが真ん中にあるだけのシンプルなものである。開演前まで、ギターの曲が流れる。芝居は、名前のとおり2人だけ。姉役の岡ひとみと弟役の中川浩三。姉は、出戻りで父のクリーニング店を手伝っている。弟は、大学を中退して、深夜タクシーを洗うバイトをしながら、役者を続けている。父が倒れたため、弟は、父の見舞いに戻ってきて、病院からの帰りに実家に戻ってきた。二人は、父の思い出や自分達の過去を振り返りる。姉役の岡の演技に圧倒される。席が最前列であったため、役者の表情がよくわかった。岡の表情の変化が伝わってくる。これが、小劇場の醍醐味だろう。最小は物静かであったが、次第に静と動の演技が波打つように感じられた。弟役の中川浩三。関西では有名なんだろうか。実力派の役者だろう。この芝居をライフワークにしているようだ。まさに自分の人生とダブルものがあるのだろうか。二人があるときは、姉弟であったり、あるときは、父と息子(娘)であったりと様々に動く。そして、現在と過去が織り成す。ひさしぶりの小劇場での観劇は、心地よさが残った。