16日の日記
天のしずく 辰巳芳子 ”命のスープ” を見てきた。この映画は、昨年の公開前にNHK「きょうの料理」で紹介されていて、見たいと思っていたけれど、またしても岡山での公開はなかったので残念に思っていたら、6月4日からやっと始まった。病気で食べ物が喉を通らなくなったお父さんの為に、毎日スープを作っていた辰巳芳子さんが、お父さん亡き後は、スープを作って介護施設へ届けるボランティア活動をしており、映画は、その活動の様子や、スープ教室での食についてのお話、素材提供している農家さんの事などを丁寧に伝えている。映画の中で、長島愛生園で暮らす女性からの辰巳さんのスープに感謝する手紙が紹介される。同じ病だった親友がガンになり余命いくばくもない状態となった時、テレビで見て教わった辰巳芳子さんのスープを届けて励まし、親友も喜んで飲んでくれたという内容であったが、故郷の家族や友人とも離された生活の中で、そこでの親友同士がどれだけ大切であったかが伝わってきた。やがて愛生園に訪れた辰巳さんと対面して語り合う場面は感動的で涙がとまらなかった。映画の中ではスープをはじめ、料理のシーンがいっぱいあるので、その材料の取り合わせとか、作り方、注意点など、勉強になることだらけでメモしたかったけど、真っ暗でムリなので、映画が終わってから一生懸命思い出しながらメモした。映画を見た後、こんなに勉強したのは初めてだった。そして、材料の下処理から手を抜かずに作る事の大切さは、母親や、学生時代の調理学の先生に教えられていたけれど、便利な物が出回るようになって、ついつい手を抜くことも増えていたので、「今日は、きちんと料理しよう!」と思いながら帰った。