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2007.04.05
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カテゴリ:Maurice Lacroix
レトログラード機構が見える時計は殆どありませんでした。大きな理由として、機構が地盤の文字盤側に配されていることが挙げられます。つまりレトログラードを搭載して尚且つ文字盤がスケルトンの時計でないと実現しないからです(あたりまえですが^^;)。

モーリスラクロアは早い時期からシースルーバックを採用しており、ムーブメントの仕上げが素晴らしいことからも「魅せる」ことへの拘りが非常に強いメーカーであると言えます。またレトログラードをはじめ、多数のオリジナルモジュールを持つことでも多くの支持を集めています。これらのモジュールは基本的に文字盤側に配されているので、今迄それらを見る機会は殆どありませんでした。その代表的なモジュールの一つ「レトログラード」の機構を見えるようにしたこの「マスターピース・ジュール レトログラード」は、同社の拘りの表れだと思います。文字盤側をスケルトンにするとどうしても「狙い過ぎ」な感じがしてしまうのですが、開口部を半透明にした控えめな演出はフォーマルなシーンでも違和感なさそうです。

搭載されるキャリバーML102はETA2892にレトログラードの曜日表示とビッグデイトのモジュールを追加したもので、「マスターピース・ジュール レトログラード トノー」で既に採用されています。また、モーリスラクロアは曜日表示以外にも日付と24時間表示のレトログラード機構を持っており「カランドリエ レトログラード」や「ダブル レトログラード」といった代表的なモデルに搭載されていますが、これらがスケルトンになったモデルへの期待も膨らみます。

昨年は自社開発のクロノグラフムーブメントを発表したモーリスラクロアですが、そろそろ自社開発のベースムーブメント(手巻きでも自動巻きでも)が欲しいところですね~

2007 ML Jours Retrogrades

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Last updated  2007.04.05 20:05:04
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