前回に引き続き、エポスの新作を紹介します。

Ref.3368　　　　　　　　　Ref.3387　　　　　　　　　Ref.3384

　Ref.3368は「Passion」シリーズのフルカレンダー（月・日・曜日）＋ムーンフェイズモデルで、エポスのラインナップ中屈指のコンプリケーションモデルです。両面スケルトンになっており駆動側輪列とカレンダーモジュールを両方見ることができるという贅沢なモデルで、白と金・銀、そして深いブルーのコントラストがとても美しいです。
　ムーブメントは今までもあった、ETA/UNITAS6497にデュボア・デプラ社製モジュールを乗せたもののようですが、このモデルでは「EPOS QPL」という名称が与えられています。「ETA」の名称が外れたということは、何かしらエポス独自の手が加えられたということでしょうか？何れにせよ、２０万円以下で買える数少ないフルカレンダームーンフェイズとして、高い存在価値を持っていると言えるでしょう。
　Ref.3387は「Originale」シリーズのシンプルな３針＋デイトモデルで、ETA 2892-A2搭載のクラシカルで品のあるモデルです。１０万円を大きく割り込む価格も魅力です。
　Ref.3384は「Sportive」シリーズのスポーティーなクロノグラフです。ETA/Valjoux7750搭載でクロノグラフとしては標準的なものですが、３０分、１２時間積算計のインダイアルを大きくし、視認性を高める努力が伺えます。スポーツモデルではこういった視認性などの実用に関わる部分に地道な努力や工夫を重ねることがとても大切だと思うので、エポスの時計造りに対する真面目な一面が現れたモデルと言えるのではないでしょうか。価格も、以前のエポスに比べると少々高くなった感はありますが、それでも良心的な価格に納まっていると言えるでしょう。
　これ以外に、１００ｍ防水のタフな本格スポーツモデルも発表されています。写真がなくて紹介できませんが、こちらも楽しみなモデルです。



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