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2008.02.04
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カテゴリ:Maurice Lacroix
 そろそろバーゼルフェアが気になる季節になってきましたね^^
 現在分っているもので今年発表される予定の注目モデルと言えば、まずはモーリス・ラクロアの「メモワール1」ではないでしょうか?
 近年手巻きクロノグラフ「Cal.ML106」や3針(スモールセコンド)手巻き「Cal.ML134」などのムーブメントを自社開発し、着々とマニュファクチュール化を進めているモーリス・ラクロアですが、全く新しいコンプリケーションを開発したもよう。「Memoire 1(メモワール1)」と名付けられたこの時計、クロノグラフであるにも関わらず、時間ディスク、分針、秒針しか持っていません(日付らしき窓はありますが)。

ML メモワール1

 この「メモワール1」に組み込まれているのは、名前の通り「記憶」するメカニズムです。大雑把に説明すると、「時刻表示モード」と「クロノグラフモード」に切り替えることができ、クロノグラフの作動の如何に関わらず現在時刻と計測時間を切り替えて表示することができるという機械式時計史上初の機能です。
 もう少し具体的に言うと。竜頭と同軸に設置されたプッシュボタンを押すことで「時刻表示モード」と「クロノグラフモード」を交互に切り替えます。当然クロノグラフモードになっても現在時刻は進み続け、再び時刻表示モードに戻せばちゃんと現在時刻を表示します。クロノグラフモードに切り替えると、時間ディスク、分針、秒針は瞬時に0位置に移動しクロノグラフとして操作できます。そしてクロノグラフを作動させている途中でも、それぞれの情報を失うことなく切り替えて表示することができます。機構の詳細は解りませんが、実際操作したらとっても面白そうですね^^;。

 「クロノグラフ」という機械として考えれば従来の針が沢山あるクロノグラフで十分コトは足りますが、あえて無駄とも思える複雑機構を開発し機械としての面白さを追求しているところに機械式時計ならではのロマンみたいなものを感じます。そういえば昔スウォッチの「STOP WATCH」が出たとき、2本しかない針がぐるぐる回って現在時刻とストップウオッチの切り替えが行われる様子を見て、妙に感動したのを思い出しました(あれはクォーツですが)。

 近年いろんなメーカーが様々な新機構を開発・発表し、時計好きの目と脳を刺激してくれていますが、なんだか機械式時計は何処へ向かっているのか、だんだん解らなくなってきますねぇ。やっぱり「高価なオモチャ」という感が強いですな。



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Last updated  2008.02.04 22:44:10
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