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2008.07.22
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カテゴリ:IWC
IWCの新作情報その2です。(その1はこちら

 インジュニアシリーズはインジュニアオートマチックに「クライメット・アクション」なる限定モデルが加わります。
Ingenieur09 Automatic Edition ClimateAction
 全く新しい限定シリーズですが、中身は昨年発売されたレギュラーモデル同様自社開発の自動巻きCal.80111が搭載されており、それなりにいいお値段です。この時計、収益金の一部が二酸化炭素排出量削減に向けて活動する非営利団体「クライメット・グループ」に寄付されることになっていて、裏蓋には「IWCは地球温暖化防止活動を積極的に支援しています」を意味する英文が刻まれています。地球温暖化防止に一役買ってみますか?(^^;)。(スペック等はこちら


 ダ・ヴィンチの新作はこれまた限定モノのローレウスシリーズ「クロノグラフ エディション”ローレウス・スポーツ・フォー・グッド”」です。
Da Vinci05 Chronograph Edition Laureus Sport for Good
 ポルトギーゼ、パイロットウォッチに次ぐローレウス特別限定モデル第3弾で、裏蓋にはハンドボールを楽しむ少女たちの絵が刻印されています。この絵ははインドの「マジック・バス」プロジェクトに参加する15歳の少女がIWC国際絵画コンテストに出品した作品が元になっています。
 そもそも「ローレウス・スポーツ・フォー・グッド」とは、スポーツを通じて恵まれない子供たちや犯罪が絶えない地域をサポートする目的で設立された財団の名称で、この財団の活動に敬意を表して作られたのがこのシリーズということになります。この財団が主催する「ローレウス・スポーツ賞」はIWCもスポンサーになっており、スポーツ界のアカデミー賞と言われるほどで、受賞者にはテニスのロジャー・フェデラーやF1のミハエル・シューマッハ等が名を連ねています(詳しくはWikiあたりを^^;)。
 時計の方ですが、ベースは見た通り昨年自社開発一体型自動巻きクロノグラフCal.89360を搭載してデビューしたダ・ヴィンチ クロノグラフで、文字盤は黒に見えますがこのシリーズのイメージカラーである深いブルーです。

 3針のオートマチックはバリエーションが増え、レディースモデルが充実しました。
Da Vinci04 Automatic PreciousStones
 ベゼル部分に宝石(ダイヤ?)をセットした「プレシャスストーン」と言うバージョンもあります。


 その他のシリーズでは、ポルトギーゼ「トゥールビヨン・ミステリー」グランドコンプリケーションにローズゴールドモデルが追加されています。とても手が出るような価格帯ではありませんが。



 今年のIWCを駆け足で紹介しましたが、企画モノというか限定モノが多いですねぇ。既存モデルの文字盤やベルトの色味を変え、裏蓋に縁の絵柄やメッセージを刻印し、数量限定で売り出す。こういった限定品は時計に限ったことではありませんが、最近は時計業界でも目立ってきたように感じます。特にIWCとオメガがそうで、レギュラーモデルの販売が伸び悩んでいるのかもしれません。
 近年は機械式時計最盛期と言える状態が続いていますが、時計の高額化に伴い、多くの消費者は簡単に何本もの時計を買えなくなったことで「どうせ買うなら他人とかぶらないものを」と考える傾向が強くなり、結果として販売数の多い高級ブランド(IWCやオメガなど)は限定モノに走らざるを得なくなったのかもしれません(但しロレックスは当てはまりませんが)。
 少々限定モノに否定的なことを書きましたが、限定の内容はどれも意義あるものですし、それが自分の感性に合っているとか、純粋にそのデザインが気に入ったりしているのなら、絶対数の少ない限定モノはプレミア感がありとても魅力的です。高額な時計を購入する動機付けにもなりますし(^^;)



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Last updated  2008.07.27 19:23:59
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