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2011.07.03
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カテゴリ:イベント
新宿伊勢丹で開催されている「ワールドウオッチフェア」へ行ってきました。

雑誌やインターネットを駆使すれば最新の情報はいくらでも手にする(目にする)ことができる昨今ですが、実際に現物を見ることで印象が変わるということは良くあることです。

まず感じたのは、大きな時計が増えたということです。
数年前からの「デカ厚」はもちろんですが、防水性能や耐衝撃性能などを売りにしたスポーツモデルではなく、どちらかと言えばドレスウオッチに分類される時計でさえ直径40mmを大きく超えている時計が珍しくありません。

例えばブレゲの「クラシック・オーラムンディ」。
直径は44mmもあります。
実用的なワールドタイム機能を搭載した複雑時計ですが、文字盤には美しい世界地図(アジア、アメリカ、ヨーロッパ向けの3種類がある)が描かれ、全体としてクラシックでありながらなんとも色気のある美しい時計です。ブレゲを知らない人から見ても一目で高級品だと思わせるに十分な質感を持っています。
ただデカイです。このデカさが質感を向上させていることに貢献しており、確かに細部にわたって良く造り込まれているという印象を受けます。
しかし、私は「同じ性能なら小さい方が機械として優秀」と思うので、大きいとそれだけで「なんだかガサツに造られた」と感じてしまいます。もちろんこの時計が緻密な計算の上に非常に丁寧に造り込まれたものだということに異を唱えるものではありませんが、例えばあと5mm小さければどんなに魅力的であったかと、思わずにはいられません。

同じように感じた時計はまだまだあります。

カルティエの「カリブル・ドゥ・カルティエ・マルチタイムゾーン」(45mm)やヴァシュロン・コンスタンタンの「パトリモニー・トラディショナル・ワールドタイム」(42.5mm)など、偶然にもワールドタイムばかりですが、これらと比較するとパテック・フィリップのワールドタイム(38mm)が非常に小ぶりで、同時に洗練されていると感じませんか。


逆に驚くほど小さなものもありました。
セイコーの「創業130周年記念限定グランドセイコー」です。35.8mmという直径は、ドレスウオッチでも40mm超えが当たり前の現代においてはレディースと言っても違和感がないサイズです。このモデルの場合、初代グランドセイコーをモチーフにしているために、サイズはある程度決まってしまったのかもしれませんが、現代の大型化の流れに対するアンチテーゼと取れなくもありません。(セイコーはガランテやブライツで45mmとかも沢山ありますが)

この他、ランゲやパテックのようにほとんどが40mm以下というブランドもあります。小さいものがきっちり造り込まれていると、それだけで魅力を感じます。




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Last updated  2011.07.03 16:53:51
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