週末一目~底無しか?
いやいや、ひどい1週間でしたね。私は、もちろん動く相場は大歓迎なのですが、ここまで速く大きい動きでは精神が疲れます。ドライブが好きと言ったら、F1レースの助手席に乗せられたようなものです。(助手席無いけど・・・)では、今後もF1レースが続くのかどうか、一目で見ていきましょう。日足です。 これは・・・ 完全に下抜けてしまいましたね。全てが陰転した上に、最後の砦だった遅行線も、クモのねじれ付近を下抜きました。まさに一人旅です。(BGM:さよなら byオフコース)かろうじて、昨年12月安値の114ミドルが、手がかりになる程度です。さらに、仮に上昇に転じても118前半に分厚いクモがかかっていて、頭を押さえそうですね。戻りも118前半まで、という事になりそうです。では、週足です。あっさりと基準線のサポートを下抜き、その下にはクモがあると言えばあるのですが・・・正直言って、「うすっ」 あと1週遅ければ、基準線と遅行線に対する日々線とダブルサポートになっていたのですが、遅行線はちょうど十字線になっているサポートの弱い部分を下抜いてしまいました。現在ちょうど転換線でピタリと止められているので、わずかながらここをサポートに上昇する可能性もありますが、ちょっと苦しいか・・・その下を見てみると、基準線が114前半辺りで、ここは12月の安値114ミドルとも近いですね。そして、こちらも抜いた基準線が今度はレジスタンスラインになりそうで、その位置はやはり118前半です。 ここからは、私個人の考えです。 いや、妄想に近いものかもしれません。とにかく、テクニカルでもファンダメンタルでもなく、勝手に予想したものです。 世間では「ファンドのキャリートレードの巻き返しがどこまで下げるか」というような事を言っていますが、ちょっと違和感を覚えます。実際には、キャリートレードの量は誰にもわかりません。市場では1兆ドルという噂でしたし、渡辺財務官は数十億円と言っていましたが、どちらも当てずっぽうです。当のファンド自身も、世の中に星の数ほどあるファンドの中のただ1社、自社の分しか知りません。(大手では自社の分も、合計では把握してないでしょう)つまり、量は見当もつかないのですが、私は御存知の通り長い間ファンドを仮想敵として、その動きを予想しながらトレードしてきました。ファンドの手口は何年もずっと見てきましたが、彼らは仕掛けも引きも迅速です。この1週間が過ぎてキャリートレードをまだ放置しているような、のんきなファンドなんてあるとは思えません。すでにキャリートレードの巻き返しは終ってます。現在、相場を下げているのは個人のストップロスを狙ったファンドの新規売りでしょう。つまり、通常の個人vsファンドの相場に戻っています。なので、株安とか商品相場とは切り離して考えて大丈夫です。(NY原油相場は元々下げていませんが・・・) とは言っても、今までと違い個人の手の内はいっぱいいっぱいです。ファンドの売り仕掛けに分があるのは間違いのない事で、下げやすい相場は続きそうですね。短期のトレードなら円がらみは戻りをショートで狙い、長期のトレードはしばらく控えておく事をお勧めします。