とんかのクローゼット

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• いも掘り

  礼拝のあと、教会員さんが自家菜園に教会のこどもたちを招待してくださったので、いも掘りに行って来た。ふかふかの土でまっすぐきれいな畝が作られ、なす、ほうれん草、アスパラなどが植わっていた。でも、わたしたちの目当てはじゃがいも。丹精こめて育てられたジャガイモをスコップや軍手をはいた手で掘り出す。宝探しのようで、あちこちから歓声があがった。それぞれ持ち帰れるだけのじゃがいもをビニール袋に入れて、お土産にいただいた。お互いなかなかの力持ちだ、と感心する量のじゃがいも。まだ若いからサラダに、とつんでくださったほうれん草（やわらかくて美味しかった）その場でもいでおやつにいただいたきゅうりの口に残る甘さ。一番うれしかったのは「秋にまた来てもらえるように、さつまいもを植えとくよ」と言って下さったご主人の笑顔。追記：このビッグイベントの間、かめはベビーカーで昼寝。夕食のポテトパンケーキはあきれるほどたくさんもぐもぐ。働かずに食べるときだけ元気なのがかめらしい、とつるは笑った。

  2005.06.05

• 作文添削

  娘のランドセルの中をチェックしたら、だいぶ前に返された作文を発見。ゴールデンウィークに行ったイングランドの丘の話だ。暑い日だった。その暑い盛りに徳島から来た阿波踊りのチームが踊っていたっけ。何なに？「イングランドのおかに行きました。　みんなであほおどりを見ました。」そりゃ、踊る阿呆に見る阿呆、というけれど・・・。文字の間違い、不適切な言葉の使い方に赤い文字で先生の訂正が入っている。あほおどりには何のしるしもついていなかった。

  2005.05.29

• あらま接骨医院

  胸を強打して１０日。再び接骨医院を訪れる。接骨医院のとなりに子供の遊具があるマクドナルドがあるので、診察中パパと娘たちはそちらで待ってもらうことになった。レントゲンを再び撮影後、診察室に呼ばれる。大分いいですね、といいながら先生がトントン肋骨のあちこちを叩く。いてっ！「ほうら、ここがまだかたまってないでしょう」レントゲンでわかるんだからいちいち叩かないでください。「あの～、処方された薬、眠くなるんですけど」（眠くならないの、ない？飲まなきゃだめ？）「眠くなる？じゃ、寝てください」！！！！！この患者は養生しないと思われたのか、続けて「ひびが入っていると言いましたがね、割れてぐらぐらしてるんです。　だから、くしゃみ、せきは必ずわき腹おさえてね。　固まるまであと１週間くらいかな、痛む時は骨がぶらぶらしてるんだと思ってください。食べて寝るのが新陳代謝良くなって早くつながるんです。じゃまた、１０日後にね」え～！そうだったの。ぶらぶらしてるんだ。コワイ。帰りの車中、つるが一言。「マクドナルド、楽しかった～。また来たいな。　ね、今度はいつ《ろっこついん》に行くの？」ろっこついんでなくて、ママがろっこつ治療してもらっているのは接骨院だって！ああっ！わら・・・わら・・・わらいが・・肋骨、ぶらぶらしてるぞ～！追記１：薬は母乳には影響ないそうだ。前より強いものに変えられたのか、いっそう眠い。夜昼かまわずうつらうつらしているわたしの上をかめがのしのし昼寝もせずに乗っかる。わき腹をかばいつつ、母乳に影響あったほうが、かめも一緒に寝てくれていいんじゃないか、と思った。追記２：接骨院の先生のバイオリンの師匠とつるのバイオリンの師匠がお友達であるらしいことがわかった。関西に住むグルジア人と北海道人の先生。どうつながってるんでしょう。追記３：教会総会前の忙しい時期、パパは皿洗いをしてくれている。ぐうたら寝そべっているししゃも、時代物の病気のオッカサン風に「すまないねえ」ありがと、ありがと、パパ。でも、できたら、明日ふとんたたみの方をお願い。皿洗いは肋骨にさわらないから。ししゃも、ちゃっかマン。

  2005.05.23

• 親の欲目

  つるはわたしと似ていない。小学２年生の頃のわたしより体格が良い。器量も良い。頭も良い。しっかり者だ。驚くほど少ない練習量でバイオリンを弾きこなす。１，２回の練習で新しい課題をクリアしてしまう。「つるちゃんはいい音を出す。これは弓の当て方を研究して出せるもんじゃない」「つるちゃんは雰囲気で弾かない。誠実な演奏をする」経験豊かな方にそういわれるとハハは口がゆるんでしまう。「こりゃー、モノになったりして。いい楽器を買えるように祈っとかないと」「惜しいなあ、もうちょっと練習してみたら。」つるにはっぱをかける。もう、かけまくる。でも、練習をすればするほど、下手になる。そうか、集中力が落ちるんだ。１，２度で弾きこなせる、ということはそれだけ集中しているから疲れるんだ。娘は北京ダックではない。つめこめばいいというものではない。娘に注ぐ熱い視線をぐっと天に向ける。は～神さまと娘にお任せだ。娘の人生は娘のものだ。わかっているよ。かめはわたしに顔がそっくりだ。（かわいそうに）しかし、体格はわたしと違ってすごくいい。がっちりした骨盤の頼もしいことよ。バランス感覚がすごくいい。２歳にもならないのに走るのもすごく速い。病気らしい病気をしたことがない。転んでも泣かない。野球ボール大のゴムボールなら結構上手に投げる。あたると痛いくらい強く投げられる。コントロールもいけるぞ。ソフトボールとか体操とか柔道などするといいかもしれない。そんなことできる場所がこの町には無いけど。チャンスを与えれば高山樹里さんみたいになってしまうかもしれない。キャー！いや、チャンスを与えるのは親の使命だ。かめに注いだ熱い視線を天に向ける。は～かめにチャンスを与えるのは神さまだ。かめをどんな道に進めるかは神さまとかめが決めることだ。天からの預かり物、わたしにはちょっと上物だったので、おだってしまった。自分のもの、自分の夢にしちゃいけない。わたしは娘たちに何をのぞんでいるんだろう。永遠という視点から耐えられる堅固な人生を建てあげること。誰かのために祝福となれること。親にできることは親自身の道をきちんと歩んで祈ることだけだ。

  2005.05.20

• 骨のないししゃも

  なんて、栄養効果がなくていただけない。先週、寝違えたのか首がまわらなくなった。シングルのふとんに母娘３人ひしめきあい、寝返りも打てずに夜を過ごすせいだろう。こんな時は朝のストレッチを丁寧にしなくては。でも、その日は全身こわばったままワサワサとすぐに家事に取り掛かってしまった。新居は歴史的建造物の古い洋館（いつ建ったのかは長老にも定かではなく、少なくとも築５５年）。天井も窓も高い。掃除のしがいがある。どこを掃除するにもちびには足台が必要。でも、その日、なぜか横着して流しに膝をかけた。ジーンズがすべって転倒、あばら骨を激しく打った。息ができない。なぜか忌野清志郎の歌が響く。なにやってんだ人類♪（ちびまるこちゃんのエンディング。勝手にいつのまにか他の曲になってしまったが）あ～何やってんだししゃも。痛いよお。深く息を吸うと痛い。手をあげると痛い。笑うと痛い。これではバリバリ家事ができない。高山さんのために腕立てふせをして祈れない。（祈るのに腕立てふせがどうしても必要ということはない、と神はいわれるのだが。　でも、先週のJURIレポートにはコメントが載っていなかったので心配である）数日様子を見たがいよいよ痛いのでついに病院に行った。骨にひびが入っていた。予想通り、湿布とコルセットによる固定をしただけ。あばら骨だものね。痛み止めを処方された。治療費の高さに気がめいる。こんな馬鹿なことをしなければどこかの孤児を１，２ヶ月養えた金額だ。あ～病院行かなきゃ良かった。主婦の頭をいろんな思いが駆け巡る。おや、診察室にバイオリンのカレンダー。ここの先生は地元のバイオリンサークルだかの元締めらしい。しめた。教会でも演奏してもらえないかなあ。つるも仲間に入れてもらえないかなあ。そろばんはじいて、ただじゃ怪我もしないししゃもであった。コルセットでガードされたわき腹に手をあてて、今日も天を仰いでワハハである。ソフトボールジャーナルに良き知らせ。山田美葉さんがコーチをつとめる大田商業は強豪校になりつつある。監督は美葉さんの中学時代の恩師なのだそうだ。半日練習指導ぶりを見学させていただきたいものだ。白黒写真に目をこらしたが、学生さんと監督だけのようで、美葉さんらしき姿は見られなかった。

  2005.05.16

• 娘のともだち

  小２の娘つるの新しいクラスメイトのお母さんが突然見えた。細々した手土産を持って、つるに「ウチの子となかよくしてね」という。家は近いのだが、あまり互いに関心がないらしい。現に、当事者のお嬢さんは今パソコンゲームに夢中という。「いろんな子やいろんな親御さんがいるからね」聞けば、誰となかよくするか子供に言って聞かせているらしい。参観日でつるを見て、教会の子だと知って「育ちがいい安心な子」と思われたらしい。わたしはつるに誰となかよくなるようにとしむけたことはなかった。子供は子供で別人格。明らかに不健全な人間関係を持っているらしいとなれば別だけれど。「お母さん、神経質にならないで。　いろんな人と知り合えるのも学校教育のひとつ。　家族親戚ではカバーできない大事なことをきっと教わってくる」ちっとも聞く耳なさそうであったが。その子が下校後友達と遊べるのは週１回と決まっているらしい。まだ２年生なのに。ちょっと切なくなった。作られた世界の中でいったいどのように人間関係を学ぶのだろう。そう、思うわたしはのんきな母なのだろうか。ぶっ通しで連日２，３人の友達を連れてこられるとつかれるけど。かめはうれしそうにお姉ちゃんの友達のあとをついて歩いている。

  2005.05.05

• うずまきぐるぐる

  淡路島を南下して、鳴門大橋をわたって、有名な渦を見てきた。ゴールデンウィーク真っ最中とあって、大変な人であった。混んでもそこそこの北海道しか知らないししゃも一家は命がけで行楽に繰り出す人の波に呆然とした。先日行ったイングランドの丘とあっては予備の駐車場まで満車。先に行っておいて良かった。北海道に９年もいたのに函館も富良野も行かなかった。小樽には関係教会があってよく行ったが、オルゴール館もガラス工芸工房も行かなかった。今、そのことを悔いている。機会は活かさないと。しかし、ハードでわびしい一日だった。鳴門のうずは小さくくるくると足の下で渦巻いていた。（ガラスの床ごしに見ることができる）となりのおばちゃんが「今日は小さいわ。大きいときはこんなもんじゃない。巨大な洗濯機に吸い込まれそうなんだから。今日ははずれだ」と大声で言うものだから情けなさはいや増す。疲れてなんとなく不機嫌なししゃも一家。重たいかめを抱えながら、こんなに疲れる外出をどうせするならソフトボール観戦、と思った。いえ、観光地めぐりはアルバムにはる写真を撮るための取材なのだ。数年後、巣立った娘たちを思いながら、「あのときは楽しかったね～」と過去を美化して楽しむために、今、貯蓄しているのである。思い出作りのために、日本中の観光地に明日も家族連れは出かけるだろう。明日はゆっくり祈祷会で祈りたい。

  2005.05.03

• 成熟

  今日の礼拝中突然、夫が牧師であることに気づいた。牧師になる按手礼をうけて６年もたってこういうのも変だが。夫とは聖書を勉強する学校で机を並べていた。授業中よく寝ている生徒だった。わたしは近くの席でやきもきしながらわざと筆記用具を落としたりして起こしたものである。知識欲はわたしのほうが旺盛で、いわゆる成績も良かったのではないかと思う。でも、学院長方の覚えは夫のほうが良かった。夫は雑多な教会の仕事を細々よくこなしていたし、当時精神的に不安定な人をルームメートにしていて、彼の徘徊癖を案じて連日深夜の町をついて歩いたりしていたからである。結婚の話があったとき、彼は好きだけど牧師夫人になるのはいや、と思った。牧師夫人なんて陰にまわってひたすら雑用をこなす大家族の長男の嫁さんのようなものだと思っていた。わたしはワガママな女であった。祈って聖書を開いたら、「あなたは若い頃は自分の好きなところに行ったが、年をとってからは他の人に腰に帯をされて行きたくないところに連れて行かれる・・・こうして彼がどのように神の栄光を現すかを語られた」とあった。万事休す。娘が打席に立つとトイレに行かずにはいれない某選手のお父様よろしく、夫の説教を聞くのはつらかった。夫は弁の立つほうではないから言葉につまる。わたしの胃が縮む。神学的にそのようなことを言って良いのか。その言葉づかいで信徒さんに誤解を与えないのか。聖書そのものの話でなく、牧師の単なる感想文ではないのか。パパ！そのことについては○先生の授業で教わったでしょ！実家の権威をかさに着るお嬢様よろしく（ウチのパパはそんなじゃなかったわ！）この悪妻は結婚前にキリスト教会の名説教家の話を聞きすぎて点が辛い。説教を批評するなんていけない！と膝の上にこぶしを握ってうつむく。そのわたしの前で長老夫妻があたたかい笑みを浮かべて「アーメン」と力強くうなづいていた。牧師試験のレポート作成のために良い参考図書を選んだり、重要箇所をマークしたり添削したり。わたしはどこかで自分が牧師にしてやったと思い上がっていたのではないだろうか。子供のめんどうを見ながらの切れ切れに聞いた説教。それは魂の根底から神に向かわなくては話せない説教だった。どんな知識人がこねくりまわしても作り出せない神自身が語ったと思える説得力。ひとつの教会を愛さなくては語れない言葉。これは一体誰なのか。夫が突然遠く偉い人のように思えた。教会員が帰って居間に戻った夫はいつもと変わらない。でも、休日だろうが何だろうが、いつも教会のこと、教会員のことが胸の中にあるのをわたしは知っている。（その証拠に夫は教会の用以外で遠出ができない性質である！）神さまは選んだ人にその場にふさわしい力を与えられる。使命が人を変えるなら、一度限りの人生、より貴い使命を担いたい。結婚して９年、わたしは何をやってきたんだろう！鉢植えに水をやったり教会員の笑顔が大好きだったり。そんなささいな喜びに満足しているわたしも変わったのかな。

  2005.05.01

• あぶない。。。

  ゴールデンウィークの初日。土日に出かけられないししゃも家は娘たちのために珍しく行楽地へ行った。途中、道路標識を見て目を疑った。北海道では国道などにはよく「減速」「ゆっくり走ろう北海道」などと交通標語が書かれている。が、しかし。ここでは何と「遅い車は左によれ！」。。。。。。。命令形だ。どこか大型車のコワイ運転手がイライラしてどなっているようだ。「こらあ！どけえ！スピードあげろ！」北海道は全国一交通事故死が多い県という。しかし、その事故を起こした人の多くが道外から来た人で、関西人が少なくないと聞いていた。人も車も自転車も入り乱れるこの土地で、たくみにすり抜け運転する人々。交差点であっても目礼をするでもなく我先に車を進める人々。（スピードを出す、と悪名高い北海道だが、交差点や、車の流れに入るとき、頭を下げたり手をあげたりしあっている）みんな忙しい人たちなんだな。尼崎の列車事故。定刻に電車を運行することに神経質になっていた運転手さんを取り巻く環境。新聞から悲鳴が響いてきたような痛ましい事故はＪＲだけではなく、現代の時間に生きる全ての人に問い掛けることがあるのかも。

  2005.04.29

• ポジション

  豊田自動織機のサイトにリーグ戦１節の報告がアップされた。JURIレポートも健在♪勝ち試合に簡潔、かつ辛口のコメントが載っていた。だって今年も織機さんは優勝を目指しての長い戦いがはじまったばかり。チームのメンバーも変わって新しいチームとして半年かけて成熟していくのよ！（右上のお気に入りから織機のサイトを見ましょう）ところで、この教会にはサンタと小人さんがいる。いつのまにか花や野菜が届けられていたり、壊れていたものが修理されていたり。声をかけて渡してくれる人もいるけど、そのままぽん、と何か置いてあることもある。で、どなたが置いていったのかわからない鉢植えが３つ。ベゴニアとシダと日々草。とりあえず並べて玄関の中に入れていて発見。植物って自分に合う環境に風貌も合うようにできているのだ。たとえば、日当たりの良いところが好きなベゴニアを日陰に置くとなぜか安物の造花のように見える。窓辺の光のもとに置くと葉っぱまで瑞々しくてきれい。シダは部屋のすみっこなんかに置くと緑がひときわ輝く。日当たりの良いところに置くとしょぼんとナサケナイ感じだ。日々草は一見色鮮やかで太陽が似合いそうでいながら、日陰におくと妖しく美しい。そう、彼女は日陰が好きなんです。みんなぴったりの、自分を輝かせられるポジションというのがあるんだろう。マウンドでは大輪の真っ白なお花のような高山さん。ベンチではどうなんだろう。あの切れ長な目を細めて見つめられたら選手たち、緊張して気合が入るかも。白って日陰でも光をはなって目立ちそうね。我が家のポジション。俗にキャッチャーは女房役、なんて言うけれど、我が家のキャッチャーはパパかな。わたしは色んな話をガンガンして、パパがふんふん聞く。パパに話しているうちにぽんぽんアイデアがわく。そのうち気に入ったのをパパが実行したりする。ホホホ。。。わたくしはピッチャーよ。あっ、ピッチャーはマイペースな人が多いと聞く。しまった。パパ、ポジション変えよう。

  2005.04.28

• 強い女

  クールで精神的に強い、といわれる女性がいる。責任感が強い、がまん強い・・・彼女なら大丈夫、と人は言う。信頼されることに誇りを持って励んでいるのだろう。だけど。強いから痛みを感じないわけではない。強いからつらくないというのではない。隠された痛みの存在がふいにわたしの身に迫ってくる。「あなたの皮袋にわたしの涙をたくわえてください」と詩人は神に祈った。心の中でこっそり流したあなたの涙が神に覚えられていますように。こんな深夜に高山樹里さんの特大アップ写真を見つけてしまった。http://allabout.co.jp/sports/athens/closeup/CU20040816D/01.jpgまるで「うえぴー、さあ、明日を見るのよ」と励ましているよう。うん、高山さん、ししゃもは明日も地道に丁寧に何でも一生懸命！取り組むよ。（これは、あなたの標語だったね）おやすみなさい。また、明日。

  2005.04.25

• ホームシック

  強気のつる、新生活の疲れが出始めたらしくよく泣くようになった。追分の友達が恋しいのだ。連日新しくできた友達と遊んでも満たされないらしい。自分の持ちもののひとつひとつには一緒に遊んだり、交換したりと幼馴染たちとの思い出が詰まっている。夜は布団で大泣きする。以前の住まいが恋しいのだ。天井が高い新居がコワイという。大好きだった明るくあたたかいお家が自分の家でなくなったことがさびしいという。またおいで、とみんなに送り出されたけど、そこにはもう自分の家はないんだ。ひとしきり泣いて鼻をかむ。鼻が詰まってフガフガ声がよく出ない。そんな自分に思わず笑っている。そうやって新しい環境に少しずつ、なじんでいくんだ。猫は自分のにおいをつけてなわばりにするんだそうだ。わたしは連日雑巾がけ。これをマーキングという。

  2005.04.22

• 雨戸

  昨夜から午前にかけて、風雨が激しかった。雨戸を閉めておいて良かった。北海道の住まいには雨戸が無い。こちらに来ても教会のたくさんある窓のカーテンをサーッと夜昼開け閉めしていただけ。夕べ、ひょっと見たら、一階の窓に雨戸があるのに気づいた。間の抜けた話だけれど、一般住居でないし、他の部屋の窓にはなかったので、みんなないものと思い込んでいたのだ。へえっ、あったんだ、と思って雨戸を閉めた。実家と違ってスルスルとすべりが良い雨戸だったので、開閉が苦にならなさそう。そして、昨夜の暴風雨。いやあ、神さまがちょうど良いときに気づかせてくださったんだな。そのことを今日の祈祷会にいらした信徒さんに話したら、「え？雨戸なんてありました？」と言われるので大笑い。集会のある昼間は雨戸なんて見ないし、夜は夜でカーテンを引いているから気づかなかったのだろう。雨戸。ある無しで冬の夜気の冷たさをブロックできる程度が違う。防犯のためにも良い。あるのに気づかれていない便利なもの。そんな隠れたものがわたしたち自身にも身のまわりにもあるのかも。よ～く観察してみよう。ふむ。

  2005.04.20

• また来ん春

  ソフトボールのリーグ戦も開幕間近。はやくＧＡＯＲＡ入らないと。と、思いつつ気合が入らない。♪また来ん春と人は言う　春が来たって何になろ　あの子がかえってくるじゃなし♪中原中也じゃないけれど、わたしにとっては高山さんがいないグラウンドは身内の出ない学芸会のようなもの。引越しのどさくさでソフトボールジャーナルもまだ手に入らないし。この町の本屋さんも予約ナシでは入手できなさそう。今年もマイナーファン脱却は無理か。閑話休題。中国のデモ参加のみなさん。お願いだから冷静になってよね。戦前、韓国の安重根（漢字うろ覚え、間違っていたらごめんなさい）が伊藤博文を銃撃した事件。韓国では英雄扱いですが、日本では中国・韓国脅威論を煽って格好の軍部台頭の名目を与えてしまいました。みなさんの行為は日本の誤ったナショナリズムと憎しみを煽るだけ。歴史問題を真剣に考えている人たちを窮地に追い込むだけです。お互い歴史から学びましょう。北京五輪も近いことですし。ペットボトルは投げずに資源として使いましょう。トマト・卵は食して健康促進してください。（ここでししゃもがボヤいてもしようがないんだけど！）彦麗姐、気を落とさないで！今つらい気持ちでいるのは、貴女が中国と日本をつないでいるからです。そこに貴女がいてくださることがわたしには貴く、ありがたいです。花粉が飛んでますね。お身体お大事に。多少太っても姐姐の魅力が損なわれるとは思いませんよ。（って、ここでししゃもが励ましていても意味無いのだけど。。。）

  2005.04.18

• うなぎ

  そろそろ引越しの疲れが出たであろうと、実家の母がうなぎを送ってくれた。母の送ってくれるうなぎは上等品。つるの好物でもある。わたしが買ったうなぎをつるは「ゴム」と呼ぶ。養殖・輸入物と見破ったか。家族で言葉も無く食べる。そういえば、うなぎというと子供の頃亡き祖母と食べたなあ。祖母の長女、母の姉、わたしの伯母の墓参りの帰りに必ず食べた川越の「徳川」のうなぎ。障子越しの陽の光もなつかしい。がんばりやの伯母は過労がかさなって、わたしたち家族が外国にいる間に亡くなった。祖母は母に「あんたがこれから一番寂しいだろう」と言ったという。たったひとりの姉妹を亡くした母。二人の孫娘を残して先立った娘を持つ祖母。万感の思いで食べていたであろううなぎ。幼いわたしはご馳走を前にただ喜んで食べていたけれど。母方の家系の女たちは程度の差こそあれ、がんばりやである。困難にも前向きに強気であたろうとする。いろんな場面で祖母や母が良い面を見つけて気持ちを明るくきりかえようとしているのを見てきた。と同時に、イライラとやかましく物音をたてながら黙って家事をしている後姿も見てきた。「こんなにがんばっているのに」という憤り。人はがんばらなくていいよという。でも、直面している課題をやり遂げるのは自分しかない。ふいに、祖母や母や姉、従姉たちの押し込められてきた悲しみや恨みが身に迫ってくるようでお腹がいっぱいになった。やたら泣けるのは、わたしも疲れているのかな。「わが一族の女共は気が強くてかわいげがない」と叔父が言っていたことがある。気が強くなくちゃ、戦中戦後の困難な時期、５人の育ち盛りの子を育て上げることはできなかったよね。前向きにがっちり取り組もうという気がなければ、日本人がほとんどいなかった外国で子供を生み育て、引越しを重ねることは無理だったよね。叔父さんはそういうけど。神さまは、まじめながんばりやを、かわいいと言ってくださると思うよ。おばあちゃんの死に顔はにっこりとしていて、何かほっとしたような顔だったんだ。お母さん、うなぎ、ごちそうさま。ボリュームありすぎて食べきれないくらいだったよ。でも、みんな食べちゃった。

  2005.04.12

• 新生活スタート！

  瓦屋根と桜の折り重なる、この町に来てはや１２日。言葉のイントネーションが夫婦しておかしくなっている。関西の抑揚は影響力が強いらしい。５人の関東人と１人の関西人が１日一緒にいたら関東人のイントネーションの方がおかしくなるだろう、と思う。引越しと掃除と挨拶と子守りの嵐。我ながらよく動いた。手洗いに立つ間もないほどの忙しさを１０日以上体験したのは何年ぶりだろう。昨年夏の劇的な高山さん体験によって体を動かし始めていなかったら、とうにダウンしていたであろう。（高山さん体験・・・オリンピックで高山投手を見て感動して以来筋トレをしたり夫婦キャッチボールをし始めたこと）神の山に備えあり。出会いにも神の配慮あり、と感心する。付け加えれば、危険物が山積している引越し荷物の間をちょろちょろしていた娘のかめ（１歳１０ヶ月）が事故怪我なかったのも、たくさんの方が祈ってくださっているおかげだろう。奇跡だ。なんと言っても好奇心と無鉄砲のかたまりなのだから。合宿後のように爽快な気分である。が、しかし、身体は爽快というわけにはいかない。。。花粉かハウスダストか、多分その両方。独特の咳と、あちこちのむずがゆさ。わたくし、実はハウスダストメーターなのです。自身の引越し１６回、教会建設・移転経験４回。特に年季の入った教会の引越しは開かずの間を開けたり、山積する資料・書籍を整理したり。古くなった建物の解体をのぞいたら、壁紙はがれたところに黒かびがびっしり、ということもありました。引越しのたびに風邪をひいて、変だな、と思っていたら、先の教会の新会堂への引越しの際には激しい咳と共に、全身発疹・発熱し、完治するまで三ヶ月。以来、埃っぽいところにいると鼻のまわりが赤くなったり、あちこちかゆくなったり。でも、きっちり掃除して空気を入れ替えて入浴すればすぐ良くなります。そんなわけで新居でもダンボールの山を開き、隅々まで掃除し終わるまでが死活問題。今やっと、腰をおろせるようになったわけです。このハウスダストメーターの身体、神さまからのプレゼント。だって、ずぼらなわたしが掃除魔にならざるを得ないでしょう。教会は安らぎの空間であってほしいもの。身体の弱い方の負担にならないように見えないところもきれいにしてほしい御心でしょ。アレルギーの人にとっては見えるゴミよりも家具の隙間の隠れた埃が危険。そういう埃は必ず湿気を帯びてカビの巣になっているんです。かめの散らかしたおもちゃをまたぎながら本棚の隙間にネットかぶせたハンガーを差し込んでいるのはそのため。整頓されて見えないところに埃があるより、散らかっていてもかびていない部屋が大切。え？散らかっていて埃まみれの部屋に住んでいる？でも、住民がそれで元気ならその部屋もいい部屋ですよ！おまけのつけたし：教会の牧師というとひょろりとやさしそうでデスクワークしかしなさそうな人を思い浮かべる人が多いようです。でも、実際には「何でも屋」。今回の引越しは遠方だったので搬送だけ業者に頼みましたが、近場での引越しでは牧師家族と教会員だけで引越しをすることも多いんです。誰かがトラックを借りてきてみんなで運ぶ。やはり神さまへのささげもので経済を動かしているのでしめるところはしめる、というわけで、牧師先生方、見た目よりもタフで働き者です！（やせ我慢もあるかもしれませんが！？）先日悪事がバレた牧師のニュースが新聞をにぎわしていましたが、信徒さんにお茶を入れるように命じるなんてわたしのまわりの牧師には考えられません！夫は来客接待時の打ち合わせ以外、妻であるわたしにすらお茶を入れろとは言いません。むしろ自分がコーヒーをわたしに入れてすすめてくれます。（しかし。これが愛の行為なのか、単なる恐妻家なのかは一考の余地があるかもしれません・・・。）今回の事件、牧師があがめられすぎて傲慢になって、おかしくなったのでしょうね。牧師を神のようにあがめるのは牧師先生自身の魂を害することですし、信徒さんにとっても何の祝福にもなりません。時々、尊敬する先生の話ばかりする人をお見かけします。ほほえましくもありますが、それより、神さまはあなたにどんなことをしてくださったの、と寂しくも思えます。お世話になった牧師先生への最大の贈り物は、私自身、あなた自身が神さまとなかよしになることだと、夫を見ていてつくづく思います。牧師には神さまを喜ぶ喜びをプレゼントしましょう。どこかで牧師とつきあう機会があったら、よろしくお願いしますね！

  2005.04.11

• 行ってまいります

  かすみ草さん、ちゅにむさん、もっこさん、みなさまお見送り（？）ありがとうございますこれからパソコン接続を解除します。あちらではＮＴＴ西日本のお世話になります。接続するまでしばらくお休み！ああ、全日本はどうなるんだろう・・・ちびれもんさんの試合は・・・気になる気になる。では、出発！

  2005.03.28

• イースター

  今日はイースター（復活祭・・・十字架で死んだキリストの復活を祝う）。この会堂で礼拝をささげるのは今日が最後。よく晴れた明るい日差しが天窓から射してきて白木の壁やベンチがあたたかい光を放っている。太陽に顔を向けて閉じたまぶたの裏から光を見るような、そんな会堂。この町で青春を過ごした人々が７０年祈り続けて建てられた会堂は築４年。あちこちで集会場所を探して礼拝を守っていた時期を経て、右も左もわからないような若い牧師夫婦が来た。そして長年の祈り、ささげられた献金を集めて借金なしで建てられた会堂。講壇の左右には大きな窓に生成りのスクリーンカーテン。その向こうに柵に隔てられて十字架が寒々と雪をかぶってたっている。会堂内に十字架を置かず、外に置く教会はおそらく他にはないだろう。わたしたちが居心地のよいところで礼拝をささげるために犠牲となった方を覚えるために教会の外に神さまが愛しておられる多くの人々がいることを忘れないためにわたしたちの教会では一番大切な十字架をあえて外に置いた。深夜ひとり夫がうずくまって祈っていた姿もあった。クリスマス会には子供がひしめき合っていたこともあった。今日は娘のクラスメイトや日頃これなかった方々も集まってくれた。この町に来た頃、小学生だった子が立派な青年になっていた。大きくなった背中を見ながら、彼らが頼もしくうれしかった。成長するときの大切な時間を彼らはわたしにたくさん分けてくれた。わたしたちときたら、がむしゃらさしかない愚かな教師だったのに。ずっと「先生」にだけはなりたくなかった。でも、教会には聖書を教える人が足りないので、わたしのような人も子供の前に立って聖書の話をしなければならなかった。正確にわかりやすく、子供の心に届くように聖書の話をするのはむずかしかった。自分の子供時代を思い出しながら、いろんな本をひっくり返しながらの悪戦苦闘だった。もっと、熱心に、もっと、適切に、どうしてもっと関わってあげられなかったんだろう。彼らはよりすぐれたものに接するに値する子達だったのに。乗った車が角を曲がるまで、小学生の頃と変わらないように手を振り続ける姿を見送りながら、今さらながら、わたしにとってどれほどあの子達が大切なものだったかを思いしった。でもね、イエス様に聞かれちゃった。「この人たち以上にわたしを愛するか」だから、しばらくお別れです。みんな、迷子にならないで天国に集合だよ。それまで、それぞれの道をイエス様と歩こう。小さな町の小さな教会は世界じゅうにつながっている。小さな苗床は大きな木を育てるだろう。

  2005.03.27

• ししゃも南下する

  年度の変わり目。ししゃも家はあるふぁしおん転任に伴い、関西方面に引っ越すことになりました。これは・・・常連さんのイリュージョン？豊田自動織機のホームタウンを飛び越えて関西とは・・・ちょっと惜しい。ししゃもの引越し歴１５回、箱根の関を乗り越えて西に住んだことはない。地球の反対には住んだことあるけど。今日は学校で娘の送別会。泣かせるなあ。わたしも何度も転校したけれども。別れはつらいけれども、遠くに友達がいる、というのもいいものだこわすに時があり、建てるに時があり、・・・・抱くに時があり、抱くことをやめるに時があり・・・・神のなされることは皆その時にかなって美しい。　　伝道の書（コヘレトの言葉）３この町でのわたしたち家族の役割は終わったのだ。友が住んでいれば、そこは特別な場所になる。日本中に友がいれば、日本は大切な国になるし、世界中に知り合いがいれば、地球は大切な星になる。自分の町、いつのまにか自分の家族しか大事にできなくなりがちな心を風船をふくらませるように広げてもらおう。だから、わたしは、泣かない。

  2005.03.23

• パッション

  今週、教会は受難週。パッション、情熱という英語には「キリストの受難」という意味もあります。人々の救いのためにひとり子を偏見と憎しみの中に投げ込むことをよしとされた父なる神の愛。人間の苦しみの極限とひとつになることを拒まなかった神の子、イエス・キリストの愛。罪によって隔てられた人を思う神の思いを聖書の原語は「はらわた」と表しています。断腸の思いとでもいうのでしょうか。わたしたちは神様から遠くとおくはなれているので、そのわたしたちを思うとき、神様は痛んでくださるのです。映画「パッション」をご覧になった方は残虐なシーンに驚かれたでしょう。（悪魔の擬人化には首をかしげましたが）聖書に書いてあることを映像化してみると、十字架刑とはあのように残酷なものなのです。あの映画を見て、キリスト教は気持ち悪い、と言った政治家もいました。でも、「あの」キリストを知っていたので、わたしは死線をさまようような時にも慰められたのです。神がわたしと共に痛んでくださっているので、のたうちまわるような苦しみも貴く、耐えやすいものになるのです。安らかな御顔の神はおそらく修羅場では頼みにならないような気がします。イエス・キリストの別名は「インマヌエル」神、共にいますという意味です。人に理解されない悲しみも、人を傷つけた痛みも、キリストの十字架に溶け去っていく。キリストがわたしのために痛んでくださったから自分の痛みはどうでもよくなっていくのです。ウソだと思うなら、うんと辛いとき「神さまがあんな思いをなさった」って十字架のシーンを思い浮かべてみてください。勇気が湧いてきますよ。彼は軽蔑され、人々に見捨てられ多くの痛みを負い、病を知っている。彼はわたしたちに顔を隠しわたしたちは顔を軽蔑し、無視していた。彼が担ったのはわたしたちの病彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのにわたしたちは思っていた神の手にかかり、打たれたから彼は苦しんでいるのだ、と。　　（自業自得である、と）彼が刺し貫かれたのはわたしたちの背きのためであり彼が打ち砕かれたのはわたしたちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによってわたしたちに平和が与えられ彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。わたしたちは羊の群れ道を誤り、それぞれの方角に向かって行った。そのわたしたちの罪をすべて主は彼に負わせられた。イザヤ書５３：３～７

  2005.03.20

• かめの速射砲

  この町には数年前から子育て支援センターなる遊び場ができた。週２，３日しか開いていないが、冬は部屋に閉じこもりがちな子供にとってありがたい所だ。トランポリンとか大型ボールプール、種々のおもちゃがあって、幼稚園に上がる前の小さな子を連れた親子が５，６組遊んでいる。お母さん同士のおしゃべりも楽しいし、必要ならいつでも保健婦さんに相談事もできる。このところ忙しくてビデオにお守りをしてもらうことの多かったかめを連れて行った。かめのお気に入りはトランポリン。お兄ちゃんお姉ちゃんが飛び跳ねていると、自分もよじ登ってトランポリンの上に寝転がり、はずむさまを楽しむ。こらこら、そんなことしてると踏まれるぞー！でも、よくしたもので、お兄ちゃんたちはそんなかめをめんこがって、しゃがんで一緒にぶにょぶにょしてくれる。トランポリンの次はボールプール。要はビニールプールにプラスチック製の色とりどりのボールがぎっちり入っているもの。よその子はこの中で泳いだり、ボールに埋まってみたりしてはしゃいでいるのだが、かめはとにかく丸いものは投げたいたちなので、真剣な顔でプール外にいるわたしに向かってボールを投げつける。赤、青、黄。早い早い。宇津木妙子監督の速射砲ノックのようだ。みんなで遊ぶ場所の床にボールがごろごろしているの何なので、わたしはキャッチするとプールに投げ返す。気分はノックを受ける麗華さん？まわりの子達もわが親子の熱い（？）トレーニングぶりに気づいてわたし目掛けてボールを投げ始める。多勢に無勢とは卑怯なり。これだからオチビは嫌いだ！このポール、つるつると軽くて、油気を失い、指紋が薄くなったオバサンの手からするりと逃げる。誰かグローブを貸してくれ！子供たちのお母さんはこれ幸いと見て見ぬふりでおしゃべりに興じている！？息弾ませながら気づいた。高山さんのモナリザのように美しい手は球を扱いやすいようにしっとり手入れされているに違いない。今日から面倒くさがらずクリームをぬって、水仕事をするときは手袋をはこう。（はく、と北海道では言う）買い物時のビニール袋をつるに開けてもらわなくてすむように。帰り際、お母さん方に言われた。「うちの子、かめちゃんママに会えるの、いつも楽しみにしてるんですよー。ししゃもさんって子供好きなんですねー」違う違う。年甲斐も無くむきになりやすいだけ。子供を冷静にかわいい、と思って接することができるのは３人が限度。それ以上はポップコーンはじけてるみたいでかなわない。ご勘弁。

  2005.03.10

• 再起動

  長らくお休みいたしました。その間、更新していないのに、楽天外からたくさんご訪問くださったようで、ありがとうございました。最後に書いた日記の内容が内容だったので、多くの方が「この人まだ悩んでいるのかな～？」とご心配くださり・・・ししゃも、問題を大きくしてしまった・・・。実はパソコンに不具合が生じ、近くに電気店もないので、しばらく放置していたのです。でも、外からわがページをのぞくとご来客があり・・・はやく何とかしなくちゃとあちこち電話をかけて、やっと直って接続も開通しました。あ～良かった。それにしても。文系人間であったわたしに体育会系の道を開き、Ｏ年ぶりに鶴亀算がわかるようにし、機械オンチにパソコンのしくみを理解させた高山さん追っかけパワー。我ながらすごいわ。やるじゃないの、ししゃも。つぶやくわたしに、ちゅにむ氏が「そうやって何でもできると思っているとある日のっぴきならないことになるよ」と暗い声で釘を指してくださいました。（数日我が家に滞在されたのよ。次に我が家に来られるのは今、このサイトをご覧の貴殿かもしれませぬ。たのしみね？）それはともかく、これからもよろしくお願いいたします。空白分もボチボチ埋めますか。

  2005.03.09

• ししゃも国際交流教室

  つるの小学校から４年生の国際理解特別授業のゲスト講師になってくれと頼まれた。わたしが韓国に留学していたことがあったとの噂を聞いてのことらしい。子供たちが韓国の遊びや料理について調べてきたのを発表し、わたしがコメントしたり、質疑応答するというもの。子供たち、よく調べてきてハキハキと発表していた。海苔巻によく似たキンパップや、うどんの話から、日本が韓国を植民地にして韓国語を話すことを禁じていた歴史を説明するとみんな驚いていた。純粋な子供たちにとって自国が侵略の歴史を持っていたなんてショックなんだ。最後に海外あれこれ行って良かったことは何？と聞かれた。フィリピンにいて良かったことは貧富の差がある社会に私たちが生きていることを知ったこと。富んでいる国に属している責任について考えさせられたこと。ブラジルに行って良かったことはいろんな人がいることを体験できたこと。はじめ、肌の色が黒い人、ししゃも家から見てあまりに巨大な人々が怖く感じられたけど暮らしていくうちに姿かたちが気にならなくなった。変わった人、今まで接したことのないようなタイプを前にするとびびってしまう。でも、それは嫌いなのではなくて、慣れていないのだ。だからこれから慣れればいい。これからよろしくって。子供相手には例話を交えてもっと簡単に話しました。以上、ししゃも国際交流教室。

  2005.02.28

• リセット

  サイトを始めて早１ヶ月近く。２５００件を突破しました。日記といえば３日坊主と決まっていたのに、長い文章を連日のように書いてこれたのは奇跡です。好きなことを書き散らかしていることと、お読みくださる方のコメントにメールのやりとりのような楽しさと励ましもあってせっせと書けたのだと思います。ソフトがメディアに載ることはほとんどないので、ネットでせっせと情報を探して、選手方のご活動を日々感じようと務めました。本人が情報を持ち合わせていないので、情報発信源にはなりえないけれど、手探りで得た触感を書いてきました。試合会場からこんなに遠い所まで、高山さんをはじめ、選手の方々の活動が感動を与えているんだ、ということを内外の方に知っていただきたいというのが主旨でした。こんなことをサイトで書いてるならご本人にファンレターでもせっせと書けという感じですが、ご本人相手ではテレもありますし、チームで戦うソフトなのに、高山さん個人に対する応援メッセージをチームに送るのは気が引けます。それに遠くで騒ぐ、ひとりの人が熱中する姿というのを知ってもらうのもおもしろいかな、と思っていました。全く関係ない個人的なこともあれこれ載せましたが、そうすることで、ソフトと関係ない生活者の背景も感じていただけるかな、というねらいもありました。でも、やはり、メディアとサイトのみで情報を求めるのには限界があり、無知な部外者が公な表現をするということは当事者の方々にとって迷惑になることもあるかもしれません。新しい世界に接するときには入り口があります。始めはひとりの人に対する関心から入って、その周辺に関心が広まっていきます。わたしにとって高山さんはそういう存在でした。オリンピックで活躍した選手はみんなそんな役割を担っていると思います。でも、ソフトの選手はいわゆるプロではないので、厳密にはプロ野球選手のように人気稼業ではありません。ですから、所属チームの会社や関係者以外には原則として活動報告する必要はありません。ここはやはり、じかに会場に足を運んで応援できるかどうかがネックになると思います。限られた情報からの判断はゆがんだものになります。部外者は会場外では黙している方が当事者の方々のためにはいいかもしれません。応援することとかき回すことは違います。やはり、応援が妨害にならないためにも、高山さんの看板は降ろしたほうがいい？サイトとの関わり方も考えた方がいい。ししゃも的には、つらつら書くことを通して、自分の関心、応援したい気持ちを育てたいというのもありました。何しろ、日頃ソフト界に接する場が全然ないのですから、こんなことでもしていないと情熱を維持するということは無理。通りすがりのファンにはなりたくない、遠巻きにでもソフト界について行きたいと思っていたのですが。ちょっとこのサイトはねかせて考えてみようと思います。高山さんの活動とソフトボール界の応援に良い知恵をお持ちの方は教えてください。応援を具体的な形にするってどんな方法が他にあるでしょう。ああ、わからない、ソフトの世界。やっぱり身内にプレーヤーでもいないとだめなんでしょうか。ファンクラブを設けているヨンさまのファンはこんなことで悩まないんだろうなあ。それはさておき、そんなこんなで日記はしばらく更新しませんが、ご常連さんのサイトにはこれからもおじゃまさせて頂きます。（ししゃもから逃げられると思わないでよ。ふふふ。）掲示板はこれからもご自由にお書き込みください。

  2005.02.18

• え？まさか肉が・・・

  このサイトには細々のせていないけれども、この頃ししゃもは課題満載、高山さんのお怪我は棒倒しの砂が削られ削られ、最後のひとかき！って感じでした。テレビですき焼きを和気あいあいと囲むシーンを見て「この頃食べてないな。食べたいな。でも・・・」と財布を考え、しかし、妥協して輸入牛ではすき焼きではない！なんて贅沢なことを考えておりました。ああ、わたしにも食べたいものをいつだって食べて、行きたいところは国内外を問わず行けた時代もあったんだあ。今の生活は恵まれているけど（と、一生懸命神さまをなだめるように・・・）言葉にならない不満のようなものがもやもや。祈祷会でパパが開いたのはイザヤ書４９シオンは言う。主はわたしを見捨てられたわたしの主はわたしを忘れられた、と。女が自分の乳飲み子を忘れるであろうか。母親が自分の産んだ子を憐れまないであろうか。たとえ、女たちが忘れようともわたしがあなたを忘れることは決してない。わたしはいつもこの言葉を読むと泣いてしまう。でも、今日はどこかで「言葉じゃなんとでもいえる」と心がささくれている。祈祷会が終わって、ふと玄関を見ると紙袋が置いてある。「パパ、これなに？」「あ、それ、さっきＳさんが、もらいものだけどって置いてかれた」開けると・・・中から牛肉が！しかも霜降りの、すごいの。我が家にちょうど良さそうな量の。チャイムが鳴って、また遠方から包みが届いた。高山さんが出ていた番組や試合のビデオが！わたしのブツブツ、神さまに聴かれていたんだ。「こら！」って怒られたっていいのに「よしよし」ってわたしの慰めになりそうなものを送ってくださったんだ。Ｓさんにお礼の電話をすると、Ｓさんいわく「昨日からなぜかたくさん牛肉のいただきものがあって。冷凍庫もいっぱいなので。こんなこと今までないのに」鳥肌がたってしまった。今夜のししゃも亭はすきやき。しらたきも春菊もねぎも焼き豆腐も冷蔵庫にそろっていた不思議。

  2005.02.17

• マンガに呼ばれて

  ししゃもが避けている場所、というところがある。本屋である。ししゃもは活字狂である。本屋に行ってしまうと、気がつくと立ち読み、カウンター直行してしまう。マンガを読む速さは人にあきれられるほど。本屋さんには申し訳ないが、小学生時代「ロリィの青春」というマンガを１日で立ち読みしてしまった（このマンがが何巻あるかわかる人は世代もわかる）萩尾望都の「ポーの一族」「トーマの心臓」竹宮恵子の「ファラオの墓」「風と木の詩」などもみな立ち読みで読破した。立ち読みしても泣けたもの、声を上げてしまったもの、感動したものは作者に敬意を表するためにこづかいをはたいて必ず買う。なので、常連になったその本屋さんではわたしだけは立ち読みしている子供の中で追い払われたことがない。古今の名作といわれる小説もよく読んだが、こちらはマンガと違い、図書館に行けばいつでも手にできるから、買わなかった。全集を片っ端から読めたのは、やはり子供で時間がたっぷりあったからのぜいたくだろう。（全集は重くて持ち運びたくない）のちに教会に住むようになって、マンガは何となく遠ざかってしまったが（思うに、私の子供時代はマンガの全盛期、今、あれほどの質の作品はなかなかお目にかかれない）、本をついつい買ってしまうのは変わらない。引越しの度に後悔するのだけれど、本はたまるたまる。キリスト教書店に行くと、ついカゴいっぱい本を入れてしまう。モノはできるだけ買いたくない、持ちたくないというあるふぁしおんは、さりげなく、カゴの本を書棚に戻してしまうのだが。それでも数冊は買って帰る妻。後に説教のための資料にあるふぁしおんがその本を開いていたりすると「誰のおかげでその本があるの」と威張る性悪である。そんなししゃもはこの頃本屋に行かないよう気をつけていたのだが、今日、急な買い物のため、おとなりのコンビニへ走った。レジがめずらしく混んでいたので、時間つぶしに店内を見て・・・一冊のマンがを見つけてしまったのだ。「ダーリンは外国人２」小栗左多里気がつくとカゴに入れてしまっていた。これが面白い。もう、絵の展開がたまらなく面白い。何度見ても笑える。ここまでわたしの笑いのつぼにはまったマンガは今までちょっとなかったかもしれない。しかも、このマンガを読むと、誰かと同居する楽しみがわかって心がほっくりする。本の不買厳戒態勢をしいている中をかいくぐって我が家にきたこのマンガ。あるふぁしおんも日頃出さないような声で爆笑している。これはいい買い物だった。この一冊で夫婦の危機も乗り越えられた、という人がいそうね。

  2005.02.13

• フライパンかあさん

  今日はつるのバイオリン合奏会の日。合奏会はわたしにとっては楽しいおしゃべりタイム。お母さん方といろんな話で盛り上がる。今日は子供が言うことをきかない、叱っても身にこたえていないらしいという話で盛り上がった。Ｈくんのお母さんが、「もう、腹立つからフライパンでお尻殴るの。フライパンどこ？って」と言うので、思わず、「え～っ、わざわざフライパン取りに行くんだア。余裕だねえ。」と言ってしまったら、座がしんとなった。あわてて「だって、フライパン取りに行く間にうちの子だったら何しかられていたか忘れちゃうよ。だから、悪いことしたらとっ捕まえてばばばってお尻手で叩いちゃうんだあ」と言ったら、ますますしんとなった。「あの～ししゃもさんでも子供のお尻叩くことあるの？」「うん、今でこそ大きくなったからしなくなったけど、つるは小さい頃気に入らないことがあるとすぐにかんしゃく起して泣き喚いたからねえ。」と言うと、みんなほおっと安堵のようなため息。みんな大なり小なり子供と格闘しているようである。高学年の子になると力で押さずに巧妙な駆け引きと化するようである。「フライパンなんて持っていたら、虐待って訴えられるよねえ」とＨくんのお母さんは苦笑い。Ｈくんは合奏会の希望の星である。単に難曲が弾ける、というレベルでなく、人を感動させることのできる演奏をする男の子である。Ｈくんは毎月１回、北海道からはるばる東京まで飛行機で著名なバイオリンの先生のところまでレッスンに行く。お母さんはレッスン料や交通費のために仕事をしている。「将来は東京の音大でも行くの？」とわたしが聞いたら、「さあ、どうだろ、わかんない。本人がもうバイオリンはいいやって思ったら行かせないけど。今のところはレベルアップしていくのが楽しいらしいから。」と答えた。お母さんがフライパンを振り上げるのは、Ｈくんがやる、と決めたのに毎日のレッスンを怠けるから。バイオリニストにするためにお尻を叩いているのではない。お母さんの計画通りに行動しないからフライパンを振り上げるのではない。無責任な生き方を子供にしてほしくないのだ。「その気」がなくなったら、Ｈくんに注ぎ込んだお金もエネルギーもちゃらにしていい、とお母さんは思っている。今、できることを全力で注ぎ込んでいるお母さん。いいぞ、フライパンかあさん。そんなあなたのご子息だから、バイオリニストになっても、違う道をすすんでも、必ずＨくんはひとかどの人物になるに違いない。今のうちにサインをもらっておこうっと。

  2005.02.12

• ぶるぶる、しょぼしょぼ、まったり

  雪まつりに懲りもせず、今日は支笏湖氷涛まつりに行ってきた。晴天にも関わらずマイナス１０度、湖面を渡る風の冷たさにダウンコートの中で身体はぶるぶる、目は涙目しょぼしょぼ。雪と氷に乱反射する光が目に突き刺さるよう。でも、そんな中でも行った価値はあった。うすいマリンブルーの影を落す氷の洞窟やお城、鍾乳洞のような複雑な形、神秘的な美しさ、氷像の彼方に広がる紺碧の支笏湖（日本で一、二を争う透明度を誇る水）背景の樽前山（富士山と形が似ている）目の保養になった。雪まつりと違い、今日はパパつきだったので腕もらくらく。かめは氷の上をうれしそうにペンギンウォーク、つるは氷のスライダーで絶叫、ゴール地点の雪に激突、大喜び。そばの旅館の温泉につかって身体を温める。時間が早いせいか、ほとんど貸切。露天のとろんとしたお湯につかり、彼方の山を見る。マイナスの寒さでも温泉はあったかい。温かいお風呂にゆっくりつかるなんて久ぶり。家では子供を洗うのに精一杯で・・・。他のお客さんがいないのを良いことに、かめの脇をささえて、プイプイ泳がせてみる。帰りにレストランで食事をしたが、おふろで泳いだかめは眠くなったのか、いつになく機嫌が悪い。気分転換にぐずるかめを席替えさせてみたら、ぴたりと静かに。今のうちに食後のコーヒーを急いで飲まないと。何で急に静かになったんだろう？かめを見ると、背もたれ越しにかめが手をふり、その向こうに紀宮さまのような風貌のお姉さんが、ほほえんでいないいないばあをしてくれているのだった。紀宮さま、すみません。急いでコーヒー飲み終えますから、今しばし託児をよろしくお願いします。ぜんぜん気がつかないふりをして、わたしはコーヒーをすすった。あったかコーヒーをゆっくり飲めたのもなんだか久ぶり。（家事育児の合間のコーヒータイム、いつも生ぬるくなってしまうのであった）紀宮さま、ありがとうございました。

  2005.02.11

• 雪まつりに高山さん！？

  札幌雪まつりの真駒内会場は自衛隊経費削減のために今年最期である。わたしたち夫婦が北海道に来て８年、実家の母がずっと来たがっていながら実現していなかったので、月曜日はつるの学校を休ませて雪まつりに行って来た。祈った備えに神さまが応えてくださって当日はうす曇りの暖かい日。１０時半には真駒内会場に着き、早速しまじろうの巨大滑り台を滑った。列に並んで５分の待ち時間だったが、田舎者のつるは列に並んで待つ、という経験をほとんどしたことがないから、ぶつぶつ「まだ？」を繰り返していた。混んでいる観光地にもっと連れ出してやらないといけないかなあ、と思った。ほかほかのとうきびや、じゃがバターをほおばっていると１１時半、韓国の舞踏団によるアトラクションが水原華城の雪像前であるという。つるが見たい、というので雪像前に行ったが、プログラムが３０分遅れていて、日本各地の観光クイズをしていた。「他を見てからまた来よう」とすすめたが、つるは後からだと人ごみで見えなくなるからずっと見ている、という。えんえんと寒い中続くクイズにいつのまにか参加していて、つるは景品の岐阜の手まりを頂いた。母は高価なものがあったったと喜び、つるも嬉しそう。わたしだけが「どうやってこの荷物を持ち歩くのか、どこにかざる場所があるのか」内心無用の長物扱い。長い３０分の後、やっと舞踏がはじまった。鮮やかな衣装を身にまとったきれいな女の子たちが登場、花冠舞を踊り始めた。背景の雪に韓国独特の原色の衣装がよく映える。身体の線の出ない衣装ながら、首の傾げ方、肩の使い方、何とも愛らしくもなまめかしい。ししゃもは学生時代チャング（たいこ）やプッチェチュム（扇の舞）を習っていたことがあるので、この舞踏団の実力がすごいことを感じ、感心しきり。「ママ、樹里さんがいるよ。左の奥から２番目」つるが突然騒ぎ出した。見ればピンク色のまるいほっぺたと切れ長の大きな目のお姉さん。樹里さんに似ていなくもない。その後つるは踊りが変わるたびに樹里さんが出てきたの、出てこないのと騒ぎ、実況中継。終わってから「つる、きれいだったねえ。どの踊りが一番良かった？」と聞くと「わかんない。つる樹里さんしか見てなかった」という。きみは寒空に１時間半も座って樹里さんに似ているお姉さんしか見なかったのか。へんな子。午後は会場を大通り公園に移した。大きな説像のほかにいろんな団体による小さめの雪像がたくさん並ぶ。どこかの野球チームが作ったグローブ、球をもった雪だるまもあった。球が大きすぎてどうみてもソフトボール雪だるまに見えた。当然予想されたが、ヨンさまの雪像も。ブキミに似ていて、女の人たちがさかんに記念写真をとっていた。ソフトボール選手の雪像はなかった。シドニーオリンピックの後には女大魔人雪だるまもあったのかな。来れなかったから知らないけど。でも、似姿雪像は一歩間違うとブキミだからなくていいよね。よく知らない人にソフトボウラーたちが器量悪いと思われても困るし。暗くなってライトアップされるぎりぎりまで見てまわって帰途についた。楽しい、というより強化合宿に参加したような１日だった。雪道すべらないように母と、つるを気遣いつつかめを抱いたり下ろしたりだったので。心臓バクバク。充実感はあったよ。

  2005.02.10

• テキトウキムチ

  今朝実家の母を空港に送った。道は凍っていたが、木々は赤らみ、日差しも春の気配。キムチはふつう１１月下旬につけるが、なおちゃんからキムチについての問い合わせがあったので、今回はキムチについて。ししゃもはソウルオリンピック前にしげく韓国に行き、韓国料理とパワフルなおばちゃんたちがあまりに好きなので、韓国にヨメに行ってもいいとこっそり思っていた。だからボーイフレンドはみんなコリアン。流行の先端をいきすぎていて、当時は変わり者扱いされていたが。そんなお友だちのひとりの李某くんのご母堂はキムチ作りの達人。ゆかいな肝っ玉かあちゃんにレシピを教えていただいた。ご母堂曰くレシピはあくまで目安で、その年手に入った材料や気候によってテキトウに分量を変えるのであってなきものと思えとのこと。経験と自分の舌が頼りなのだそうだ。このメモをもとにししゃも流にどんどん変えた。冷蔵庫で熟成させるために量を少なくしてある。　　＜準備する材料＞白菜　　　１株（約３キロ）キムチ用２分の１白菜付け用２分の１大根、にんじん、（わけぎ、せり）５０グラムずつしょうがのすりおろし　　大匙１にんにくのすりおろし　　大匙１～２りんごのすりおろし　　　８分の１個分粉とうがらし　　　　　　４分の１カップ（辛いのが苦手な人はパプリカを使うとよい。ししゃも家ではとうがらし１：パプリカ２の割合を好む）あみの塩辛　　　　　　　４分の１カップ（日本では見かけないね。父さんの食べ残したイカの塩辛で充分）白菜を良く洗って、外葉を取り、４つに割り、１カップほどの塩を葉の根元を中心によくすりこむ。瓶かボウルにつめこんで、ひたひたの水を注ぎ、重石をし、一晩ねかす。にんじん、だいこんを2，3センチの細かい千切り、わけぎ、せりをざく切りにし、その他の材料とよくまぜる。使い捨てのビニール手袋などを利用して手で豪快にまぜるのがコツ。塩大匙２、さとう大匙１を、味をみながら少しずつ加えて好みの味にする。塩辛の塩加減がいろいろなので、間違っても塩ははじめから全部いれたりしないように。食べ覚えのあるやや濃い味になったら薬味の完成。ちょっとキンとするくらいでちょうど良い。ししゃも家はこれにヨーグルトを大匙１加える。まろやかな味になるし、２，３日で発酵する。（乳酸菌です）水洗いした白菜になすりつけるようにして薬味をはさむ。２株はさみこんだら、密封容器に敷き詰めて冷蔵庫に。残り２株はキムチが食べられない家族のためにコンブだしにつけて白菜付けとする。白菜付けは３日くらいから、キムチは５，６日で食べられる。にんにくのにおいがきになる人は電子レンジで加熱してからすりおろしたり、白菜をはじめから１口大に切ってつけこみ、すぐたべられるようにすると良い。ししゃもとしては、毎日どっさりキムチを食べたいという人以外は手間もかかるので、市販の出来合いのものを買うことをすすめます。「両班キムチ」はどこのスーパーでも手に入るし、そこそこ美味しいです。塩茹でした豚肉と一緒に食べるとマシッソ！（うまいぞ）ご飯は真っ白アツアツもいいけれど、麦ご飯もなかなか合います。

  2005.02.09

• あ～腰が重い・・・

  教会関係の機関紙に、なぜかわたしが漫画を描いて載せることになった。漫画や落書きは大好きだけれど、きちんとした原稿にするためにペン入れまでするのは気が重い。となりでかめが騒いでいるし、落ち着いて作業できるのは深夜からになるかなあ。雑然とした中でもシゴトができるのがプロというものであろうが・・・。かめはいつ寝る。

  2005.02.06

• おかえりなさい

  午後、おじさん（長老をそう呼んでいた）のご遺体とご遺族を乗せた車が教会に着いた。魂はもう天国に行ってしまわれたのだから、ご遺族におじさんの教会を見ていただけばいいと思っていたのだけれど、ご子息方がぜひに、と言われるので、おじさんのご遺体も運び込まれて、皆で聖書を読み、祈る時を持った。湿疹をかきむしるからと、ベットに手を縛られていたこともあったおじさん。苦しく、孤独な病床生活が終わったことに、わたしはほっとした。神さまと一緒に帰ってこられたのだ。もう、どこにも行かれないだろう。一行が本教会に向かって出発したあと、しらじらと明るい会堂に子供達とすわり、ここはあたたかい、と思った。明日から実家の母が泊りがけで来るので、日記はしばらくお休みするかもしれません。落胆したり疲れているわけでもないのでご心配なく。何歳になっても娘は娘。台所やあちこちチェックされるかも、と思うと楽しみなような、緊張するような。おお、レンジを拭きなおしておこう。（キチンとさんの母。姑でなくてよかった！？義母はおおらかな人で会えば二人して仕事もせずにしゃべりっぱなしです。）

  2005.02.03

• ありがとうございます

  昨日はご心配をおかけしました！長老のご遺族に慰めがあるように、明日の前夜式、明後日の告別式に向けて、あるふぁしおんは準備中です。お祈り・励ましをありがとうございます。お葬儀は札幌の本部教会で行われるため、ししゃもはほとんどノータッチ、告別式に出るだけです。でも、今ししゃもが住んでいる教会は長老が６０年の間「この町に教会堂を」とお友だちと祈り続けてたった教会ですから、お子さん、お孫さんにもお見せしたかっただろう、ということで、明日、病院から本部教会にご遺体を移すとき、ぐるっと遠回りして、ここに立ち寄ってくれることになっています。長老は脳梗塞で倒れて入院なさる直前まで、雨の日も、雪の日も、杖をついて遠くから教会に通って来られました。今ごろの季節には南から来たわたしたち夫婦を気遣い、暖房を惜しまず使うように、暖かくしてくださいと声を掛けてくださいました。灯油券やお米券なども頂きました。長老の愛に守られて、南国生まれのししゃも夫婦はあたたかく過ごしてこれました。１日たってみると、寂しさよりも頂いた愛の重さに胸がつまります。なくしたものより、残された豊かさの方が大きいのです。

  2005.02.02

• 納得いくまで

  つるのバイオリンレッスンの教則本が２冊から４冊になった。この他に合奏会のための課題曲が１曲、以前の復習４曲。全部通して「さらりと練習させて」１時間半。（きちんとレッスンする子は軽く3時間は弾く。恐るべし、バイオリン）かめもいるし、他にもしなくてはならないことがあるから、適当に抜粋して、１週間の間にローテーションを組もうと思うのだが、つるは一通りするという。よくあることだが、何かに取り掛かるというのは気が重いものだ。そしてだらだら時を過ごした挙句、ひとたび腰を上げると熱中して時の経つのを忘れたり、突然やる気が出てきてしなくてもいいことまでしてみたり。つるのバイオリンレッスンもそうだ。だらだらと楽器を構えるまでの時間も含めて「やる気のつる」につきあうと何時間かかるかわからない。ピアノと違い、隣りで音取りする協力者を必要とするバイオリン。親の負担は重い。テレビを見て、レッスンに取り掛かるのに腰を上げようとしないつるに、言ってしまう。「ねえ、つる、バイオリン、これからも続ける？　これからますます遊ぶ時間も少なくなるし、大変だからやめる？（無理やりやらせているのではないかとの迷いがある）」それに、親の方が疲れて放棄したくなっている。つるは顔をしかめて振り返る。「なんで？納得いくまでしなくちゃねえ、つる、まだ納得してないよ」テレビをちらちら見ながらバイオリンをケースから出し始める。キーボードの隣りにつるを立たせて練習開始。（ピアノの部屋は寒いから）片手でキーボードを弾いて、片手で膝を叩いてリズムをとる。バイオリンを弾くつるの向こうに壁に貼った高山さん投球姿の写真が見える。「自分がやると決めたことは納得がいくまでやめちゃだめという親の方針があって」ラジオで高山さんが言ってらしたっけ。つるったら、いつのまに、高山さんの言葉を覚えたのかしら。お父さま、お母さま、お疲れさまでした。子供の意志を尊重してサポートするのは大変ですね。経済的にもさぞ大変だったでしょう。ご苦労の甲斐あってお嬢さんは立派な大輪の花を咲かせておられますね。何となく、心のうちに語りかけてしまった。写真の高山さんがメガネをかけて緋色の口紅を塗ったお母さまの顔に見えてくる。レッスンが終わると叩いていた太ももが真っ赤に熱をもっていた。今日、夕刻、教会の長老さんが神さまに召された。早くに親御さんを亡くし、長男として多くの弟妹を養い、妻子を養い、働きづめのご生涯。明治生まれの真のますらおであられた。ずっとこのことを書くか、書くまいか、なぜか迷ってしまった。ご高齢であられるから、当然いつも覚悟はしていたのに、その死をまだ受け入れられない。ご家族のために、教会のために使い尽くされたご生涯を思うとき、敬慕と思慕の念やまず。涙が止まらない。

  2005.02.01

• 馬耳東風

  今日は、かめの一歳半乳児検診があった。この時期の乳児検診では必ず断乳の話が出る。かめは１歳８ヶ月にもなろうというのに、おっぱいを離す気は毛頭ない。わたしも断乳させる気はない。つるのための本の読み聞かせの間、バイオリンレッスンの間、ハハと姉だけの世界にヤキモチを焼いて、まとわりつくかめのためにはおっぱいが必要である。１日の終わりに、あるいはお昼寝の時間に親子でふとんにもぐりこむときのセレモニーを省くわけにいかない。あの、おっぱいをねだるかめのシアワセそうな顔を見るだけでも産んだ甲斐があったというものだ。その歓びを他人に奪われてなるものか。添い寝の楽しい時間を通していろんなことを考える。あのいけ好かない政治家Ｋ氏もかつてはこんな赤ちゃんだったのかと思うと広い心で受け入れられるような気がする。人がかつてみな赤ちゃんだったというのはすごいことだ。手厚い保護なしに誰も大人になれない。大人、というのは誰かに時間と労苦をささげられた存在なのだ。（受けた愛情に程度の差はあるけれどね。）それだけでも、大したことだよね。それはさておき、やっぱりベテランの保健婦さんに「虫歯の原因になりますし、自立のためにも、もう断乳しましょう」と言われた。「そうですね・・・」とあいまいに笑っておく。最新の情報を勉強なさっておられませんね。母乳は虫歯の原因にはならないのです。糖の構成がミルクと違うからです。決められた時期に断乳することが子供の健康や自立のためになるとは限らないのです。かめのように大食いは母乳が原因で食欲をなくしているわけでもありません。牛乳より母乳の方が消化に負担もかかりません。モンゴルなんかでは１０歳近くまで飲んでいる子がいるそうです。水事情が割る異性もあるかもしれませんが。旭鷲山も朝青龍も長く母乳を飲んでいたそうですし。最近では断乳という言葉をつかわないで、卒乳（自然と飲まなくなる）をすすめているんですよ。保健婦さんには申し訳ないけれどヘイヘイ、と聞き流してしまいました。つるの時にははじめての子で自信がなかったし、情報もなかったので、まわりのすすめにあわててやめたのだが、今思うともったいないことをした。飲む人を失った胸がぱんぱんに張って痛かったのなんの。夜も眠れなかった。あれこれ検査して最終チェックは若い保健婦さん。この町はベテラン１人と若い子３人がチームを組んでいる。この若い保健婦さんに会うのがわたしの密かな楽しみ。彼女たちの間でかめは「ぽぽちゃん」と呼ばれている。人形のぽぽちゃんににているかららしい。ベテランさんに「ちゃんと名前で呼びなさい」と注意されているけれど、いいのよ。彼女たちは町のどこで会ってもすっとんでくるように声をかけてくれる。もう、かめがかわいくてたまらない、という感じで。かめもお姉さん方が大好き。これが母親を励ましてくれるんです。母親たるもの、子供を誉められると育児の喜びが増すし、大変なことがあっても誇りをもって取り組めるようになる。なかなか帰らないお父さん、核家族でたったひとりで育児をしているような母親が増えているご時世。「かわいいお子さんですね～」と声をかけてあげてください。

  2005.01.31

• おやくそく

  今日、来るといっていたつるの友達が連絡もなく来なかった。７歳くらいの子が気が変わる、とか忘れる、というのはよくあることだ。つるはそのような中で「約束」をきっちり覚えていて守る方だ。Ｍちゃんが遊びに来る、と言っていたから待たないと、と言って他のお友だちからのお誘いを断ったり、父からのお買い物のお誘いを断ったりしている（ついていけば特典つきはまちがいないのに）。ところが、待てど暮らせどＭちゃんは来ない。電話してみると（家が遠いので）近所の子とどこかに遊びに行ったという。そのような経験をするたび、つるの嘆きは深く、半日、涙目で不機嫌だ。つるのような律儀な子には、お友だちがどうしてこんな不実なことをするのか、理解できないのだ。母としてつるにのぞむのは「時が良くても悪くても淡々と」生きて欲しいということだ。そういう強さがないと教会に住んでいる子は生きていけない。また、このような時代でまっすぐ生きるのは無理だろう。かめが、べそをかくつるの顔を覗き込み、私や夫のところへやってきて、眼に手をあてて、お姉ちゃんが泣いていることを報告する。そして、ティッシュを持っていっている。つるは笑いながら受け取って涙を拭いている。こんなとき、親より姉妹が威力を発揮する。「もう、つる、ふられてばっかでいやんなちゃうよ」でもね、つるにはいい味方がいるじゃないの。こういう娘を授かっているから、子供との口約束は無理やりにでも守らないといけない。

  2005.01.30

• ジェラシイ

  明日の子供の礼拝のテーマは「やきもち」です。「やきもち」「ねたみ」を聖書では罪の原始的なかたちと捉えています。神さまにもらったものじゃ満足できないわ、神さまはわたしを愛してないのね、あの人をひいきしている、というところからあらゆる罪が始まったというのです。人類の始めの殺人事件もヤキモチから引き起こされたそうな。恐るべし、ヤキモチ。わたしはひがみ根性でヤキモチ焼きの子供でありました。お姉ちゃんはいつも新しい服を着ているとヤキモチを焼き、素敵なクラスメイトがいれば「どうせ、わたしなんて」とひがむ。また、なぜか一番のなかよしがクラス１、２を争う器量よしだったりするのです。男の子は可愛い子とそうでない子に対する態度が残酷なくらい違いますからね。へへ、これを読んでいる中に男性がいらしたら胸に手をあてて反省してください。ただ、わたしはプライドも高かったので、ヤキモチ焼くような自分が許せなかったし、認めたくなかったので、まわりからそういう子だとは思われなかったようです。それがなぜか最近、気がついたら人をうらやんだり妬んだりしなくなっていた。ししゃも、トシをとって欲望が枯れてきたのだろうか？いつから変わったのだろうか？よくわからない。でも、思い当たるのはビデオテレビを頭でレシーブした事件。都会の教会にいた頃、集会でビデオを観よう、ということになったのだけれど、あいにく集会準備をする人が足りなくて、わたしと男の子２人で高い台座にテレビを据えつけることになりました。大型テレビで結構重い。男の子の一人が持ち直そうとして手がすべった瞬間、ガーンとテレビがわたしの頭をかすめて大音響と共に床に落ちました。目から星が出るって本当ね。もう、大騒ぎ。頭を抑えながら「テレビ壊れてない？」としきりに連発するわたしを抱えて他の部屋にいた年輩のご婦人が氷のうを頭にのせてくれました。「もう、テレビなんて、どうでもいいの。何でこんな華奢な女の子にテレビなんて持たせたの。どうして人が集まるまで待てなかったの」って、準備しようと声を掛けた言い出しっぺの子をどなりつける。恥ずかしいやら、申し訳ない気持ちでいっぱい。休んで様子を見て、明日一番で病院に行くように、吐き気がしたらすぐ言うように、と言われて、別室で寝かされました。寝ていたら、突然、もし、わたしがもう少し背が高かったら危なかったな、と思いました。小さいわたしの頭をかすめてテレビが落ちていく様子を思い描いたら笑えて笑えて、まんがみたい。その時「かわいいよ」と声が聞えたようでぎょっとしました。「一生懸命でかわいい」気のせいかな。でも、言葉を越えて、神さまが、自分の頭をかいぐりしてくれるような気がする。ああ、わたしはちびに生まれてよかったんだ。これは、神さまのデザインなんだ。神さまというお方はわたしに何ができる、できないということなんかどうでもいいんだ。わたしをデザインされた方はわたしがどんな気持ちで物事に取り組んでいるか、誰よりもわかってくださるんだ。たとえテレビを持ち上げられなくったって。くすくすくすくす笑いがこみ上げてきて、嬉しくてたまらない。集会が終わってわたしの様子を見に来た人たちはわたしがあんまり嬉しそうなのでアタマがほんとうにおかしくなったと心底心配したらしい。でも、翌日撮ったＣＴはどこも異常なく、コブひとつが残っただけ。物忘れや勘違い、早とちりは以前から。変わったことといえば、人がうらやましくなくなったことと、世界は美しいものでいっぱいで、世の中エライ人がたくさんいる、ということに気付いたことくらいなんです。ヤキモチ焼きの人、ちょっと神さまの愛情不足。イライラにカルシウム。ヤキモチに神の愛。あ、テレビどうなったかって？無事でした。良かった。教会の備品、みんなの献金で買ったものだもの。

  2005.01.29

• かんべん！

  不思議でならないのは、子供って、こんなに母と絶えず対話したがるのか、ということ。つるは、家にいる限り、ずっとわたしの側にいて、テレビやゲームに熱中しているとき以外、ずっと喋り続けている。こちらが家事で忙しかろうが、妹が泣き喚いていようが、おかまいなし。何度聞いてもよく覚えられないポケモンの名前をあれこれあげては「ママは、どのポケモンが一番好き？」と毎日聞かれる。しつこい。ギャグに下手に笑うと歯止めが利かなくなって、機嫌が悪くなるまでテンションがハイになる。こっそり、母に電話して、わたしの幼い頃のことを聞いてみる。「さあ、誰に似たのかね。あなたはマイペースでよくひとり遊びしていたから、全然手がかからなかった。」という。義母の証言も同じ。つる、ちょっと情緒不安定なのかな？わからない。とにかく赤ちゃんの頃からハハべったり。絶えずよくわからないことを話し掛けられて相槌を求められるとこちらも頭が痛くなる。いちいち応えなくてもいいのかもしれないが。でも、つるにしてみたら、覚えの悪いハハにつきあってあげてるつもりなのかな。かめに添い寝して寝かしつけていると、やきもち・つるが背中にべったりはりついてくる。サンドイッチ状態で身体を伸ばしたまま朝を迎えることもしばしば。そんなこんなで腰を痛めないためにも、日々のストレッチ・腹筋は欠かせない。こんな時期はあっという間に過ぎてしまうのかもしれない。でも、トイレで一人になれるとほっとしたり・・・っと、かめがドアをどんどん叩いているよ。このつる、学校じゃ評判のしっかり者。

  2005.01.28

• いざカマクラ！

  大河ドラマ「義経」のことではありません。会ったこともないのに失礼ですが、わたしは義経という人物が好きではありません。どうも、甘ったれの自己チュ－に思えて。お兄ちゃんの頼朝に甘えるのはいいのですが、お兄ちゃんが坂東武士の力を借りて棟梁になっている、気を使わなければならない立場にある、ということを全然わかっていない。わたしとしてはあの時代の人は木曽義仲なんかが好きです。素朴な人柄を感じて。（会ったことあるのかって聞かないで下さい）幼馴染で愛人の巴御前も魅力的です。馬を自在に操り、武勇の美人。落伍していく義仲に最後まで従いながら「女を最後まで連れていたと笑われたくない」と言われると、「それじゃ殿のためにもうひと働き」といって迫り来る武士数人をなぎ倒して去って行く。落飾して義仲の菩提を弔ったとか。強くて情の深い人ですねえ。惚れます。（会ったことあるのかって・・・）今年の大河は木曽義仲カップルが出そうな時期だけ見ようかな。誰がするのかな。いやいや、そうではなくて、今日語りたいのは雪でつくるカマクラ。おととい大雪が降ったので二山にかき集めておきました。この雪山でつるとかめのためにそれぞれ一つずつ作ってあげようっと。南の人はご存じないでしょうが、こちらには「ママさんダンプ」なるものがあります。ブルドーザーの先っぽのような形のシャベルです。お向かいの体格のいい奥さんがこれで、ガーッと雪を押すと一気に除雪できる。すぐれものです。ところが、わたしはチビなので、これを使いこなせない。柄の角度が身体に合わなくて、重たい雪を押せない。仕方がないので、シャベル一本でバババッとかいてゆきます。「いやー、ししゃもさん、かくの早いね。しゃかしゃかよく動くね」とお向かいさんに感心されます。そんなに急ぐことないのに、お向かいに遅れをとらぬよう、ついむきになってしまう大人気ない人です。が、しかし、全日本の元気者と言われている増山さんのことを思い出したりしてニヤリとしてしまうわけです。そうだ、負けるな！由梨ちゃん！ここの雪はパウダースノーなので、山にしてもサラサラです。そこで、夕方、水をパパッとかけて表面を溶かし、一晩冷やしてかためます。さあ、今日は穴を掘ります。これは雪かき用のではない、先の丸いシャベルを使います。昨夜はとても冷えたので、春までもちそうな丈夫なカマクラができました。額の汗をぬぐっていると（ほっておくと髪が凍る）かめがとっとこやってきて、穴の中にしゃがんで「ほ～っ」と天井（？）をながめています。良かったね、かめ。あとはお姉ちゃんの帰りをたのしみに待とうね。つるかめそれぞれに個室に入って喜ぶさまを想像してにんまり。下校時間が来て、つるお姉ちゃんが帰って来た。「おもてのあれ何？」「何ってカマクラよ。ママ作ったの。つるとかめと一つずつあるのよ。」「へええ。がんばったね。おやつ」へっ？それだけ？中に入ってみないの？「うん、だって寒いんだもん。またにするよ。」ショック！去年はパパが作ったの、はしゃいではしゃいで出てこなかったじゃん。さびしいのお。でも、まあ仕方ありません。今日の表はマイナス18度。寒いわね。

  2005.01.26

• お洗濯ごしごし

  豊田自動織機女子ソフトボール部のユニフォームは真っ白に青・黄のラインがさわやかだ。とある方が高山樹里さんと内藤恵美さんの大きな写真を送ってくださったので、細かい所までまじまじと見たのだが、この細かいメッシュ生地、なんだかとても気になる。こういう生地は、どんな洗剤でも洗濯機では汚れが落ちない。娘はこの手のジャージーの水色のを持っている。すぐズズ黒くなるから濃い色のものを買おう、と言ったが、どうしても水色にしてくれとがんばったのだ。メッシュにもぐりこんだ泥汚れを落すのに、洗濯板と固形石鹸を愛用している。織機の選手たちのユニフォームは誰が洗うのだろう？チームとしてクリーニングに出すのかな？それとも自分たちで洗うのだろうか？あのおしゃれなぴかぴか白を保つのはやっぱり手洗いだよね。高山さんは投手だからさほど汚れないかもしれないけど、外野手の内藤さんは結構汚れるだろう。同じ投手でも打撃もするミッシェルさんはスライディングで汚れるね。摩擦熱で穴空いたりして。ミッシェルさん、最新式のおしゃれな洗濯機のとなりにすらりと立っているのはわかるけど、手で「ゴシゴシ」はちょっと想像つかない。なんてったって、織機のお蝶夫人だから（と、勝手に思っている）織機さん、わたしを洗濯婆に雇ってくれないかな。それはさておき、わたしは小学校高学年からおふろのとき、じぶんの下着を洗うように母にしつけられた。下着の管理は「女の子のたしなみ、大事な自分の身体を守るものだから」と教えられた。下着の管理から性教育ははじまるとわたしも思う。つるも洗えるようになってきた。遊び始めてしまうので石鹸の減りが恐ろしく早いけど。（我が家の性教育はかなりオープン。ウチも話してやって、と連れてこられる子もいる。性教育、愛と命にまつわるから、奥深く、子供と話してたのしい）

  2005.01.24

• うし　うし　うし

  来客がある日曜日、我が家はふだんより暖房を強くする。空気の乾燥が激しくなるので、喉がかわく。今日のおやつは隣りのコンビニでアイスクリームを食べよう♪（コンビニと言っても田舎のことゆえ２４時間ではないし、隣りと言っても空き地をはさんで２５０メートルほど離れている）つると手をつないでお散歩がてら出かけると、コンビニの前に大きな大きなトラックが停まっていた。ふと視線を感じて目をあげると・・・牛、牛、牛・・・２０頭ほどの小さめの牛がぎっしり乗っていた。「ひゃあ、つる、牛さんだぁ」まんまるくて大きな瞳をうるうるさせている牛たち。「めんこい、めんこい」とつる大喜び。飛び跳ねる女の子に牛も好奇心に駆られて（？）われもわれもと顔を突き出そうとする。トラックゆらゆら、こわいよう。近所だからと薄着をしていたので、寒くなって慌ててコンビニに駆け込む。（こんな日にアイス食べなくても）買うものを買って急いで店を出ると、まだトラックが停まってた。しばらく牛と向き合う。小さめのまだら模様から察するに昨年春生まれた乳牛だろう。大きくなったから違う牧場に行くのかな。みんな耳に名札をつけている。「そろそろ、行こうか」と声をかけると、つるは「うし～！」と叫んで走り出した。わたしもいい年して「うし～！」と叫んで全力疾走、つるを抜かす。まだまだ負けんぞ。つるは玄関に駆け込むと「パパ、牛乗せたトラック！」と叫び、急いで窓から空き地の方を見る。でも、トラックはもうなくなっていた。つるが悲しんで泣くので、「けんちゃんちの牛、見せてもらいに行こう」と慰めた。つるのクラスメイトの家は酪農家なのだ。でも、つるは「見に行っている牛じゃだめなんだよ。トラック乗ってお隣りにいる牛でないと」という。わかるなあ。家のすぐ近所にたくさん牛を乗せたトラックを見つけるなんて、くじにあたったような気持ちだもの。

  2005.01.23

• うつくしいもの

  つるの合同練習のために隣町に行ってきた。（隣りと言っても片道車で４０分。ここは北海道）途中、いちめんの雪に林立する冬木立を見る。落葉してむきだしになった細い枝枝が蒼い空にけぶるように陰をつくる。美しいといえば、アテネのアメリカ戦、オーストラリア戦でマウンドに立っていた高山樹里さん、きれいだったなあ。紅潮したまるい頬におくれ毛がまとわりついていたっけ。風が強かったのだろう。時間が止まって、音が聞えなくなった感じだった。創ろうとしてできる映像ではなかった。どんな名画もあの数秒にはかなわないな。もう半年も前のことなんだけど。（ししゃも、ソフトファンと言うより芸術鑑賞家みたい）月２回のバイオリン合同練習、課題曲はビバルディの四季・冬第三楽章。音の重なりの美しさ、風に舞う雪や冬木立が目に浮かぶようだ。ときどき微妙に音がずれたり狂う小学生の演奏でも毛穴に染み入る空気の振動。バロック音楽なんて退屈だ、と思っていたけれど、生演奏で立体的な音を聴くと、身動きできなくなってしまうではないか。わたしは強烈にうつくしいものが好きだ。自分は美しくもなく、また美しく何かを表現する力もないので、若い頃はいつも悲しかった。帰り道、つるが言った。「今やってる曲、つる好きなんだ。　いろんなところから風が吹いてくるの、ママわかった？」つるは意識もせずにうつくしいものの中にいるんだ。いいなあ。でも、思うのだ。マウンドに立つ自分を、先生に怒られながら弓を動かしている自分を、鑑賞の対象にしている人がいるなんて、本人たちは気付いていないのだろうなあ。うらんだり、ねたんだり、憎んだり、さげすんだり、冷淡だったり。そんな自分の心がキライなのは美しくないからである。古代ギリシャ人は美が世界を救うと考えていたそうである。何を美しいと思うかで疑問を感じる思想だけれども一理あるかな。八木重吉の詩に「ねがい」という題のものが二編ある。きれいな気持ちでいよう花のような気持ちでいよう報いをもとめまいいちばんうつくしくなっていよう人と人とのあいだをうつくしくみようわたしと人とのあいだを　うつくしくみよう疲れてはならない

  2005.01.22

• 雪道かめさん

  今日はお天気がとてもよくてあったかいので、かめをそりに乗せて郵便局までお散歩することにした。郵便局まで大人の足で２０分弱。車で行けば早いのだけれど、北海道は車社会で歩くことが少ないから、身体の弱体化に危機感をもって時間が許される限り歩くことにしている。それでも、我が家に車が一台しかないことを知っている優しい方々が「今日は父さん遠出かい？乗ってきなよ」と通りすがりに声をかけてくれて、あれよあれよという間に車に乗せられてしまうこともしばしば。わが身の子供時代を思えば、この町の子はほんとに歩かない。九重親方が道産子力士の活躍は今後望めない、と言ったのもわかる。関東の子の方がよく歩くのではないかしら。そんなこんなで雪道をぎしぎし歩く。圧雪されて凍った道をそりはすいすいいい具合にすべる。ところがかめは歩きたがる。そりから下ろしてもらって歩き出すと、他所のお宅の玄関の階段をのぼろうとする。（この町は玄関に階段のあるお宅が多い）雪かきをしているおじいちゃんおばあちゃんに手を振る。話し掛けられるとうれしそうで、なかなか歩き出してくれない。町内の人５人とねんごろに挨拶（？）し、排水溝に雪をしばし押し込んで遊び、郵便局についたのは１時間後。郵便局にいる人ひとりひとりとも丁寧にお辞儀のご挨拶。社交的な子だ。行きにはしゃぎすぎて帰り道はねむねむモード。抱っこ抱っこで、そりは無用の長物となり、しかたがないから道路わきに立てかけて後で取りにくることにした。それがまた気にいらなくて、そりを指さしながら泣く泣く。スノースーツを着てもがくかめ、重さ１２キロ。ずんぐりした銅体がすべって抱きにくい。加えてわたしの手は短い。ヒーヒー・・・ひどいめにあった。汗だくだ。さすがに疲れたらしくてただ今爆睡中。ハハは一息ついてるけれど、あんまり長く寝かせてしまうと夜眠れなくなるからねえ。腰が痛くならなかったのは日頃の腹筋の成果であろう。ふふふ。まだまだ捨てたもんじゃないぞ。そり？車で回収しました。はじめから車使えばいいのにね。

  2005.01.21

• おしくらまんじゅう押されてぺちゃんこ

  この頃、クラスや部活の人間関係に悩む子の話を身近によく聞く。あら、お宅もなの、まただぁ、という感じ。つるはまだ１年生なのでまだ複雑な人間関係にないけれど、人事ではない。つるときたらハリーポッターのハーマイオニ－みたいな奴だから、仲間はずれ、無視の通過儀礼をさせられそうだ。みんな、もまれて大きくなるのよね、と言っても、もう一度、子供時代の芋の子洗いをしろと言われたらごめんこうむる。わが子があそこを通過するのかと思うと胃がいたい。子供時代は物事がうまくいかないのはみんな自分が悪いんだ、と思っていた。悪くないにしても、自分が人間として魅力があれば、こんな扱いを受けずにすむんだ、と劣等感のかたまりになっていた。今、目の前にいる人たちが世界の全てで、他にもいろんな人がいる、ということに思いがいたらなかった。大人になった今ならわかる。人間は自分がより広く安全な所にいたいもの。自分のいたい場所にたまたま他の人が座っていればじゃまなのだ。たとえ、その人が自分に好意的であっても気に入らなければ気に入らない。対立があるときは、自分の内面世界を広げて（たとえば好きなことにうちこんで）淡々とわが道を行けばいいのだ。その中で、和解の機会を根気よく待てばいい。どちらがいいとか悪いではなく。でも、自我が確立していない子供は友だちとの距離をはかりながら、自分の価値を確かめるから痛みは深い。ししゃもは中３のとき、おしくらまんじゅうのあんこにされた。英語の授業で発音が他の子よりちょっとばかりいいから、ということでいつも音読させられていたことやらいろいろあって、なかよし（？）グループの中で「いいこぶるな」とつるしあげられたのである。わたしってそんないやらしいカッコつけしい？と悲しかった。そのとき、それまで机につっぷして寝ていた子が突然ふらっと立ち上がって「いいこぶってんじゃなくて、こいつ、ほんとにいいこなんだよ」と言った。陸上部の砲丸投げの選手で、休み時間はいつも寝ているかお弁当を食べている、という子で、話したこともなかったから、びっくりした。あとで「別に悪いこと何もしてないんだから、ぴしっとしめてやんなよ。あいつら、焼いてるんだよ」と言われて、クラスに思いがけない応援団を見つけた気持ちだった。（聞けば、彼女も部活でさんざん修羅場をくぐったらしい。それで、わたしの様子を見てぴんときて腹がたったというのだ。）助け舟を出されたことよりも、わたしのことをいい子、と敬意をこめるような言い方で断言してくれたことに感動した。そんないい子でなかったんだけど、その後ワルをする機会があるたび、彼女の言葉が歯止めになっていたような気がする。なんで急にこんなことを思い出したかというと、最近見た、シドニー出場選手名簿の、山田美葉さんの写真が彼女と似ていたからである。わたしのソフト熱は中学時代の恩人のスポーツ少女への感謝が潜在意識であるのかもね。みんな一人で自分の道を歩かなくちゃいけない。わたしは転校続きの子供だったので、学校生活の負の部分は親には一言ももらさなかった。子供を転校させなくてはならない親の痛みを感じていたからだ。親としてはお見通しだったろうけど、一度も問い詰められたことはない。ただ、家でバカ話を一緒に楽しんだだけだ。逃げ場を作ってくれた家族と自分の立つ場所を教えてくれた友に感謝している。おしくらまんじゅう、押されて泣くな、多勢に無勢でくやしけりゃこっそり足を踏んでやれ。押されると痛いのよ！って教えてやれ。負けるな、あんこたち。

  2005.01.20

• ゆれる、ゆれる、ゆれる

  昨夜、結構長めの大きな地震があった。電車にのっているようだった。ここは釧路沖を震源にした地震がよくある。かつて沼地の原野だったところを切り開いてできた町なので、たいした地震でなくても地盤がゆるくてよくゆれる。一昨年前の９月にはかなり大きな地震があって、食器棚と水槽が倒れて部屋がガラスの海になった。揺れがおさまるまで子供を布団にくるんで抱いていた。揺れそのものより、ガラスの割れる音がアクション映画の悪夢のようで恐かった。同時に、後始末の心配もしている主婦だった。下の子がまだねんねの赤ちゃんで良かった。揺れがおさまるや、夫があわてて金魚を手ですくって桶に救出していた。いいひとだ。教会という所はどこもわりと書籍・資料が多い。「地震があるとき事務所にいたら、パパ死ぬね。」と話している。でも、できるだけの安全対策はしたいので、趣味の本はダンボール４箱ぶん処分した。重たい本は凶器になる。我が家の重いものといったらあとは夫のカセットテープの山で、こちらは死んでも手放さない構えなので、処分をあきらめた。食器は最小限のものしか持たないことに決めた。家具類はできるだけ、ちびのわたしより背の低いものだけにして、高いものは突っ張り棒で補強した。実は、地震の時も突っ張り棒をつけていた家具があったが、ずれただけで、ちゃんととまっていたので、威力を感じたのだ。ガラス窓が入っている家具はL字の釘で数箇所止め、ガラスにシートを貼っている。貴重品といったら、聖書と子供達と通帳類と高山さんのサイン入りオリンピックマグカップくらい。（他にもあるだろう、と夫に言われそうだが）建物が崩れても跡から拾い出せる所に保管している。え？そんなお宝どうしたのって？わたしの高山さん好きを知った、とある方が贈って下さったのです。人生、何があるかわかりませんねえ。このお宝、つるが見たがるときは座布団のうえに手を置かせてはいつくばらせてから持たせています。（お茶の作法ってご存知？）まちがっても普段使いになどせず、わたしの末期の水はこのカップからとるように、と家族には言っています。ばかだねえ。

  2005.01.19

• りりたん？てゅりたん？樹里さん！

  がっちりした胴体のかめ姫１歳７ヶ月。言葉を覚え始めるお年頃。なのにいい年してハハを呼ぶことがまだできない。「パパ」はきちんと呼べる。食事前のお祈りに「アーメー」と和することもできる。なぜ「ママ」と言えないのだろう。赤ちゃんはふつう破裂音から言えるようになる。「ぱ」「ま」「た」など。へブル語の「アッバ」中国語の「バーバ」韓国語の「アッバ」英語の「ダッド」父を表す言葉が母を表す言葉より赤ちゃんの発音しやすい音であることは偶然ではない。母親は子供にとって自分の延長線にあり、父親は初めて認識する他者だからだ。また、父は神、宗教的リーダーを表す存在でもあるから昔の人が赤ちゃんのはじめて発する言語らしきものに父の意味を読み取ったのだろう。ともかく、言語学的には発達に問題があるわけではない。かめはわたしのことを「ババ」という。ばあちゃんじゃないよ。知らない人はかめのことをお父さんっ子、おばあちゃんっ子と思う。人中でばあちゃん呼ばわりされるのも何なので、そう思ってもらうことにしている。しかし、衝撃的だったのはわたしのことを「パイ」と呼んだときだ。かめはおっぱい大好きで、おっぱいがライナスの毛布なのだ。ハハは食べ物か。ハハはおしゃぶりか。ハハは「おっぱいがある」ことにしか価値がないのか。もっと衝撃的だったのは、かめが高山さんの大きな写真を指さして「りりたん」と言ったことだ。「てゅりたん」とも聞えるこの発音は「樹里さん」を精一杯表現したものだ。つるとハハが写真をめぐってやたらと「樹里さん」を連発していたので覚えたのだろう。樹里さんに先を越されてしまうとは。トホホ。色とりどりのボールの中から黄色いボールを取り出して「てゅっ！」と投げつけるかめ。痛いよ。ばか力なんだから。子供の学習能力の恐ろしさ。いつの間にかハハの追っかけを世襲している？ちなみに、高山さんのとなりに内藤さんの写真も貼っているが、「ないとうさん」「たいとうたん」はまだ言ったことがない。それはともかく、早くママと呼んで。昼寝の顔を見ながら思うししゃもであった。

  2005.01.18

• は～っ！ぬくいのお。

  つるのバイオリンで遅くなったので、外食することになった。パパはこの寒いのに回転寿司がいいという。評判の安くておいしい店に直行。冷え切っていたししゃもはあったかい汁物が飲みたい。カニ汁、いわしのつみれ汁、たち汁をさっそく注文。（家族で分けて飲んでます、ひとりで飲んだんじゃないよ）アツアツのを頂くと思わずは～っとみんなでため息。おちびのかめまでは～っ！そういえば、あったかいものを飲むとどうしては～って出るの？あと、お風呂に入ったときとか。そういえば、日本人以外の人もは～って言ってしまうのだろうか？ししゃもは一般の日本人よりいろんな国の人とお付き合いしたことがあるけど、気にしたことなかったなあ。ロシア人も小樽の銭湯では～って言うのかな？気になる。誰か気付いた方、教えてください。さっきから金色の皿にのったあわびがくるくるしている。ピカピカしてる。でも・・・ウチのパパは玉子とかサラダ巻きとか庶民的な青い色のお皿ばかり積んでいる。（そういうのが好きなだけだけど）わたしはもうエンガワとかホタテとかネギトロとか食べてる。「輝いてるね、あわび」つぶやくと、パパがニコニコしていった。「いつもがんばってるんだから、食べたいものたべなよ」ああ、お優しいおことば。でも、財布はいっしょなんだけどね。いいや、食べちゃお。おいしい、おいしいよお。家族四人、お腹いっぱい食べて〆て３１５０円。安い。道外のお客の接待はここだ。こんな贅沢をした帰宅途中、車のテールランプの赤を見ながら、今日が１月１７日であることを思う。神戸では灯火が灯されているのだろうか。避難所にいた、長い髪をもつれさせた少女の薄汚れた顔を思い出す。寒い日に家族とあったかいものを食べる幸せ。少女はそんな時を今過ごせているのだろうか。山路典子さんは被災地に金メダルを持ち帰ることが悲願であったと聞く。今、神戸に戻っておられるのだろうか。生きることを許されている山路さんが身体を張って得たメダル。その色がちょっとピンクがかっていたって、町内の人も励まされるはずだ。お腹をあっためている食べ物のぬくもり。いのちのぬくもり。

  2005.01.17

• 絶叫！そり滑り

  今日はお天気が良かったので、ほっそり首長の長女つるとがっちりまんまるの次女かめを連れて町内のスキー場に行きました。３歳くらいの男の子がスノーボードをたくみに操るとなりで、つるはスキーの練習。まだリフトに乗れないので、カニ歩きに苦労していました。わたしはかめをそりに乗せて、急なスロープを馬橇のウマよろしくウンウン上りました。苦労のわりにはすべる瞬間の短いこと。このスキー場のそりコーナーはすり鉢状の急な斜面。たかがそりと侮れず。かめを抱えてひとたび足をそりに乗せればスベル、スベル、止まらない。「うきゃ～!!!」絶叫を残してハハはゆく。そりがやっと止まるとかめは黙々と立ち上がり、何事もなかったかのようにそりのロープを引っ張って斜面をのしのし登っていく。ま、待ってくれえ。もう一度いくの？つるはスキー場で友だち母娘を見つけ、夕食をごちそうになることに。かめは疲れて寝てしまい、起きてこない。やった～ハハは夕方ネット三昧だ。

  2005.01.14

• ししゃも個室を持つ

  長いこと夫のサイトにパラサイトしていましたが、このたび袂を分かつことにしました。＊家庭内別居はしておりませんです(-_-)夫婦のサイトは我が家に遊びに来ていただく感じで、わいわい好き勝手に話せば楽しいと思うのだけど、夫はキリスト教会の牧師だから、牧師にだけ話したいデリケートな問題をお持ちの方もおられると思う。そんな方からのメールをわたしが私書箱で見つけてしまったら？（賢夫人ぶりっ子の建前）教会の名前を背負っているサイトで、わたしが高山樹里さんに熱狂しているというのも、どうも。夫は「おもしろいじゃん。ありのままでいいじゃん。」と言ってくれるけれど。主婦には自分の空間、時間というものがない。我が家は特に夫婦で３食共にしている生活だし。（個室がほしいだけの本音）プライベート、といえば先日銀行で顔だけ見覚えのある人から話し掛けられた。「教会さんも納豆召し上がるんですね」「？？？」あ～、この人とよく一緒にいるおばあちゃん、この前スーパーでわたしの買い物カゴを覗いていたぞ。教会に住んで耶蘇さまおがんでいる人はバタくさいものしか食べない、と思っていたのかぁ。恐るべし。小さな町のただひとつの教会に住むということは著名人なみにチェックされているのか。こんな暮らしをしている北海ししゃも、ふらりとネットを泳ごうとしてます。見かけた方はお声をかけてください。ハンドルネームをししゃもにしようとしたら登録済みだったので北海とつけましたが、長いのでサイト内ではししゃもとお呼びくださいませ。

  2005.01.13

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