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テーマ:ゲーム日記(30985)
カテゴリ:ゲーム★伝説
さて、前日に引き続いてのゲーム★伝説「ドルアーガの塔」・後編である。
優れた「アクションゲーム」 さて、発売から日も経つとその攻略の情報も徐々に知れ渡り、「ドルアーガをプレイする際の常識」とまで成った。ドルアーガのテーブル筐体の上に、その情報が書かれているノートを置くゲーセンも見られるようになり、この頃には、初めは避けていた一般のゲームファンもプレイするようになっていた。 「謎解きもしなければならない」「敵とも戦わなければならない」となるとなかなか思うようには進めないのだが、初めからクリアに必要な情報が分かっていたら、その分「アクションに専念できる」ワケで、実際ここで初めて「ドルアーガの塔」の魅力に気づいた人たちも少なくなかった。 というのも、「ドルアーガの塔」の敵キャラは、それぞれ動き方や攻撃方法などきっちりと「性格分け」がされていたため、それをプレイしながら覚えていくことにより、プレイヤー自身が「徐々に上達していくのがわかる」という、アクションゲームとしては非常に理想的な形になっていたのである。 また、「ドルアーガの塔」の良さを語る上で、その「サウンドの美しさ」に触れないワケには行くまい。当時ナムコは独自の音源チップを使用していたが、より楽器の音に近い「FM音源」が登場するのはまだ少し先なので、まだまだ「いかにもゲームな音」という感じであった。・・・が、ドルアーガのサウンドは、その「いかにもゲームな音」でありながら、非常に重厚で美しい音色を奏でていたのである。この美しいサウンドが、「ドルアーガの塔」の魅力にさらに拍車をかけていったのである。 10年越しの「快挙」 「1コインで60階クリア」。当時、「ドルアーガの塔」をプレイしていた人たちは、一度は憧れたものである。1プレイでのギルのストックは最大3人までなので、60階到達までの長い道のりの間、当然許されるミスはわずかに3回。全ての知識を頭に叩き込み、その上で長時間の集中力が要求されるという、かなり「険しい道のり」である。 当時は中学生だった私も幾度となく挑戦したが、せいぜい進めても20階ぐらいまで。なんとかコンティニューしながらクリアするのが関の山で、そんな風にもたもたしている内に、ゲーセンから「ドルアーガの塔」が消えてしまったのである・・・。 しかし、およそ10年の時が流れて、そんな私にも思わぬ「リベンジ」のチャンスがやってきた。「ナムコミュージアムVOL.3」の発売である。 これなら、自宅でじっくりとプレイすることができる。私は購入するや否や、早速1コインクリアに挑戦しはじめた。 ゲーセンでは、周囲の目もあり、なかなか落ち着いてプレイできずにミスを連発していたのだが、やはり自宅だと落ち着くのか、はたまた時を経て中学生から社会人へと変わった自分自身に落ち着きがでてきたのか、プレイするごとにみるみる1コイン到達階数を上げていったのである。 そして、購入して数週間後、プレイ数にしておよそ40プレイ目だったろうか・・・ギルのストックはなし、最後の1人で59階に到達。ここで、ドルアーガを倒せば、後は60階に上がるのみ。ミスは許されない。しかし、この時私は自分でも驚くぐらい集中していたのだと思う。気が付けば、なんなくドルアーガを倒し、60階に上がっていたのである。 テレビのスピーカから流れるエンディングテーマ、そしてネーミング時に表示される「FLOOR(到達階数)」の所に、クリアの証である「0(ゼロ)」の表示・・・・・いつの間にか私は泣いていた。その時の「嬉しさ」はもちろん、中学生の時の色々な思い出なども一気に出てきた感じで、複雑な感情で泣いていたのである。 その後、泣いてしまった自分に思わず「苦笑い」してしまったのだが、私は思った。 「やっぱり、クリアして良かった」と。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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