流しのしたの骨 (江国 香織) 本
どこにでもある家族の出来事を綴った物語。家族はいっぱいあるけれど全く同じ家族はない。それぞれ、家族の決まりがあったり、生活習慣があったり・・・。この家族もそう。母親は父親の前では決して化粧をしないとか、兄弟皆が仲がいいとか・・・。いろいろ。 家も家族は皆仲がいい。私が長女で弟が2人いるけれど、よっぽど彼らのがしっかりしてて、頼りになる。なので姉なのに、良く注意される。母親はのほほんとしていて、煮物が美味しい^^。父親は亭主関白で酒を飲まない時はむすっとしてる。でも私は父親っ子だ。旅行も2人でいってしまう。 昔から家では電気の豆電球の事を母親が『夕方電気』と呼んでいた。言われてみれば夕方みたいだ。だから疑いもせず、兄弟皆そう読んでいた。ある日修学旅行で私が『夕方電気』にするよぉと言ったら皆に笑われた。そうか、家だけだったんだと恥ずかしかった。 どこの家でも多かれ少なかれある事だと思う。とても幸せな習慣が・・・・。