世界は回り続けてるけど、きみのことが忘れられない
Fastcut Recordsから1stアルバムをリリースした、スウェーデンの2人組Kuryakin。たしかShelflifeから出ていた7'+CDは持っていましたが、やっとアルバムかあ、と嬉しい気持ちです。程よいエレポップ感が、本当に耳に心地よい軽さです。特に北欧ものだと、私は許容範囲のエレポップとそうでないのとがあるのですが(すいません、Embassyとかちょっと苦手…)、Kuryakinは諸手を挙げてOK!です。それに大いに関係しているのは、Voの声質。大好きなKOCの二人の中間を行くようなジェントルな響きに、聴いた瞬間から虜でした。それと、メロディに起伏があり、キャッチーなポップソングとして成り立つものばかりだから。北欧ならではの清涼感もやっぱり魅力。今回初めて対訳を読むことができ、彼らの詞の内容に少し近づくことができましたが、どちらかというと明るめな印象のサウンドに対して、暗く考え込んでいることか。もちろん、最悪の状態から逃れ出ようもがいている様子が描かれてはいるけれど、まるでSmithsの詞のように虚無感さえ漂うものもあります。そこが魅力的です。もっとそういう部分が見たいなあ、なんて思ったりもしました。そして、自分がそこに入り込みすぎたらイカンとは思っているのですが、今の状態はどうやってもそれが無理な話。「Forget About You.」あなたは私ですか?それにしても、みずみずしく爽やかなサウンドは気持ちいいです。スウェーデン語で歌われた「Utan dig.」の優しい響きは最高。トラキャンっぽい雰囲気が漂っています。マイスペそれにしてもこの辺の音って、デュオが圧倒的に多いですね。なんでだろう。いっぱいいると名前が覚えられないので、この方がいいですけど。Feeling dumb and apprehensive, cannot say that I'm proud of myself,the days are gone when you were here with me.---------------------------------------------------------------------In the morning I will not remember but these feelings will come back to me.In the morning, in the evening, next time I'll try to forget about you.-- from "Forget About You"