カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
石井輝男監督&高倉健の名シリーズといえば‥‥「網走番外地」。
今回はその5作め 「網走番外地 荒野の対決」をとりあげましょう。 網走番外地 荒野の対決(DVD) ◆20%OFF! 網走刑務所を出所した橘真一(高倉健)はヤクザ者だが、 弱いものいじめや曲がったことが大嫌いな、きっぷの良い男。 彼は出所後、ひょんなことから道南で開かれた射撃大会に出場して優勝し、 かわいい仔馬を賞品として受け取る。 ところがその仔馬が騙しとられたことをきっかけに、 良心的な牧場を次々とつぶし、馬の競売を牛耳ろうとする悪徳一家の存在を知るのだった‥‥ 今回は完全にウエスタンのノリでした。 健さんをはじめ、待田京介、嵐寛寿郎、田崎潤、由利徹など「番外地」ではおなじみのメンバーが、 北海道の荒野でさっそうと馬を駆るけれど、 武器は拳銃ではなくドスというところが、東映カラーでしたが。 かっこよかったのが、片足の悪い謎のスナイパー・鮫島(杉浦直樹)。 猟銃片手に健さんの行く先々に現れますが、果たして敵なのか味方なのか‥‥? 頭の薄い、ちょっと知的な優しいお父さん役の杉浦氏しか知らない世代は 「若い頃はこんな役をやってたのか?」と、驚くでしょうね。 今作品では、馬も名演技をしていました。 凶弾に倒れる仔馬の花子ちゃん、かわいそうでした‥‥泣けました。 悪徳牧場一家に毒を盛られて、苦悶して死ぬお馬さんたちにも、泣けました。 下手な人間よりもよっぽど利巧で、何より純粋な動物を殺すなんて、 健さんならずとも、このモイラも怒りのあまり、ドスをとって立ち上がるかも。 いつの世も、弱い者いじめがはびこり、押しの強い奴、腹黒い卑怯な奴がうまい汁を吸うというもの‥‥ そんな世の中に憤りを感じた時に観ると、スカッとしますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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