カテゴリ:永遠に輝け!モイラ的銀幕のスターたち
こんばんは。おひさしぶりでございます。映画狂のモイラでございます。
先月5日、緒形拳さんは永遠に旅立ちました。 モイラはテレビのニュースで訃報を耳にした時、思わず涙を流しました。 「ああ、また日本映画界の巨星がひとつ消えた‥‥」と。 「名優の中の名優」‥‥この呼び名こそ緒形さんにふさわしいものはないでしょう。 NHKの大河ドラマ「太閤記」の主役で、その抜群の演技力で一躍脚光を浴びたあと、 映画やドラマにひっぱりだこ。 野村芳太郎監督の「鬼畜」では、気弱で気の強い女房にそそのかされるまま、 わが子をなきものにしようとする町工場のオヤジ役を演じたかと思えば、 今村昌平監督の「復讐するは我にあり」では、徹底的に冷酷で残虐な殺人鬼だけど、 それでもどこか憎めない側面を持った男を演じたり‥‥ (余談ですが、この殺人鬼は最初渥美清さんが「やりたい」と監督に申し出たそうですが、 「渥美が殺人鬼役などやったら、『寅さん』のイメージダウンになりかねないと、松竹側が止めたそうです) 主役じゃないけど、「八甲田山」の、津軽弁丸出しの 素朴だけど一徹で、100何人の中の連隊でただ一人、目的地の田代平に到達する村山伍長役も印象的。 ラストの、90過ぎた老人のメイクは見事でした。 興業的にはコケまくったけど、脚本家の池端俊策が監督した「あつもの」での、菊の栽培に全身全霊をかける寡黙な男の役も、印象的でした。 のちに超人気シリーズとなる「必殺シリーズ」第一弾「必殺仕掛人」の、 昼は針医者、夜は仕掛人の梅安役も、すばらしかった。 あの梅安のちょっとふてくされた、それでいて人を食ったような「にたあ~」という笑いが、 小学生のモイラにはたまらなく不気味で、かつ魅力的でした。 モイラのつれあいも緒形挙さんが大好きでしたが、こう言っていましたね。 「この人は演技がうまいんじゃない。うますぎるんだ。まったく役者に生まれついた人だ」 緒形拳さん、どうか天国でも名演技を披露してください。 将軍家光の乱心 激突(DVD) ◆20%OFF! 鬼畜(期間限定) ※再発売(DVD) ◆20%OFF! 緒形拳/必殺仕掛人 春雪仕掛針 復讐するは我にあり(期間限定) [DVDソフト] 八甲田山 完全版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[永遠に輝け!モイラ的銀幕のスターたち] カテゴリの最新記事
|
|