カテゴリ:永遠に輝け!モイラ的銀幕のスターたち
俗に「名作映画」と呼ばれる作品は、
ひとつ、世代を超えて愛され、高く評価されているもの。 ふたつ、今観ても古さを感じさせないもの。 みっつ、映画史上に残る名場面(見せ場)があること。 ‥‥だと、モイラは常々思っておりますが、皆様はいかがでしょうか? そんな映画史に輝く素晴らしい名作映画の中でも、 ひときわ輝き、観る人の心を動かし、熱くさせた名作中の名作と言えるのが、 今夜ご紹介する、「モロッコ」('30年 米)です! ゲーリー・クーパー/モロッコ(トールケース) トム(ゲイリー・クーパー)は、モロッコ駐屯中の外人部隊名うてのプレイボーイ。 モロッコでは上官の妻の若いツバメとして、色男ぶりを見せつけていたある時、 兵士たちが行きつけのキャバレーで歌うエイミー(マレーネ・ディートリッヒ)と出会ってから、 彼女のなんとも言えぬ妖気と、「ふん、男なんて何さ」と言わんばかりの鼻っ柱の強さ、 放縦な男遍歴を経て身につけたしたたかさに、ぞっこんになってしまった。 しかし、トムはいつか戦地に赴くため、モロッコを去らねばならない身。 それでも彼はエイミーをあきらめきれず、 エイミーもまた、トムに恋し始めていたのだった‥‥! 知性を感じさせる美貌で、無声映画時代から世の女性たちのハートをとらえてきたゲイリー・クーパーと、 正統派の美人ではないけれど、頽廃的な妖気を全身から漂わせ、 特にその脚線美が世の男性たちの目を釘付けにしたマレーネ・ディートリッヒ!! この二大スタア共演のラブストーリーというだけでもすごいのに、 二人をとりまく人間模様(トムの不倫相手、エイミーに惚れているブルジョア青年など)が、 これまた上手に描写されているんですよね! 互いに名うてのプレーボーイとプレーガールが、ホンモノの恋に目覚めて、 しかも皮肉にも、そのはじめてのホンモノの恋は束の間のもので、行く手に待つのは生き別れか死に別れ‥‥ 二人の男女の心の葛藤を、「嘆きの天使」のジョゼフ・フォン・スタンバーグ監督が、 メロドラマチックにならぬ程度に情感をこめ、 時には突き放した視線で描いています。 あのラストシーンは‥‥映画史上に残る名場面でしょう。 モイラは名画座でこの映画を観ましたが、 観客の誰もが(60代以降の人がやけに目立ちましたね)、スクリーンに釘付け。 エンドマークが出たあとも、感動のあまり、しばらく座席から立てませんでした。 「なんだ、80年も前の映画じゃない。古臭いの‥‥」などと言うなかれ。 名作映画は永遠に不滅なのです。 余談ですが、ずっと前に他界したモイラの母方の祖父も大変な映画好きで、若い頃、 銀座や有楽町、浅草など、映画館が多い街を歩いていて、 映画館の前の呼び込みのお兄さん(そういう職業の人がいたんです)の 「さあさあ、今小屋にかかってるのはディートリッヒの”○○”(作品名)だよ~!世にも美しいディートリッヒ嬢の脚線美に注目だあ~!」 という呼び声がするや、ふらふらと吸い寄せられるように映画館に入ったそうです。 【一生涯保証付・一点もの】[レア!直筆サイン] (映画 嘆きの天使 等) マレーネ・ディートリッヒ 【一生涯保証付・一点もの】[レア!直筆サイン] (映画 八十日間世界一周 等) マレーネ・ディートリッヒ マレーネ・ディートリッヒ/真実のマレーネ・ディートリッヒ デラックス版 マレーネ・ディートリッヒ/今宵あなたと~ライヴ・イン・ロンドン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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