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Mar 18, 2009
カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評
アガサ･クリスティの名作短編「検察側の証人」を、
名匠ビリー・ワイルダー監督が、上質なサスペンス映画に仕立てました。 '57年の「情婦」です。  情婦 ウイルフリッド弁護士（チャールズ・ロートン）は、 金持ちの未亡人殺害の容疑で逮捕されたレナード（タイロン・パワー）の弁護を引き受けるが、 法廷に立って仰天。レナードの妻クリスティーネ（マレーネ・ディートリッヒ）が、 なんと検察側の証人として出廷‥‥！ しかも彼女の口から出るのは、夫に不利な証言ばかり。 しかし、それには裏があった‥‥ ワイルダー監督に、容貌魁偉な名優チャールズ・ロートン、 妖艶の代表格と呼ばれたディートリッヒに、天下の美男子俳優タイロン・パワー‥‥ これだけでもすごいけど、 モノクロの利点を生かしたワイルダーの絶妙な演出、 念入りでまったくムダのないシナリオが、この映画を第一級のサスペンス作品に仕立てています。 ロートン演じる老弁護士と、彼の身体を気遣う中年看護婦のやりとりがまた面白く、 下手をすれば、野暮ったい社会派や、殺伐とした法廷ドラマになりがちなストーリーに、 花を添えています。 ラスト･シーンはあっと驚かされますよ。 「失われた週末」「サンセット大通り」で見せたワイルダー監督の皮肉なまでの鋭い人間観察を、 この作品でもじっくり拝めます。  ビリー・ワイルダーが酒に溺れた男の苦悩を職人芸で個巧みに描きだす。【失われた週末】 DVD  名画DVD 第十七捕虜収容所 VCDD-12（監督：ビリー・ワイルダー/出演：ウィリアム・ホールデン)  名画DVD サンセット大通り VCDD-39（監督：ビリー・ワイルダー/出演：グロリア・スワンソン） モイラの新しいお店はこちらです！ 食品・生活雑貨・化粧品・洗剤などの格安まとめ買い通販 実用業務用本舗 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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