カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
昭和の戯作者・野坂昭如の小説をベースに、
世界のイマムラが、名喜劇役者・小沢昭一を主役に起用して、 メガホンをとったコメディ&問題作が、1966年のこれ! 【送料無料選択可!】「エロ事師たち」より・人類学入門 / 邦画 スブやんこと緒方(小沢)は、エロを追求、提供、極めることを ライフワークにしているエロ事師。 ハタから見れば、アホ+変態かもしれないが、 本人はいたって大真面目。 何せ彼は、下宿先の理髪店の女主人・春(坂本スミ子)とねんごろになり、 予備校に通う浪人生の彼女の息子(近藤正臣)と、 グレている中学生の娘・恵子を、食わせなければならないのだ。 そんな折、恵子の非行化にますます拍車がかかり‥‥ 「猥褻がなんやねん!エロがなんやねん!」 そう開き直り、エロ事師の道をきわめようとするスブやんの姿は、 自分の研究に一途に没頭する学者にも似ていました。 たとえ人からボロカスのように言われようが、 義理の娘が彼の稼業を知ってグレようが、 「これがわいの生きる道や!」と、開き直る生き様は、 ある種、神々しささえ感じましたね。 こういう稼業を続けること、その道をきわめることって、 ものすごい勇気とど根性が要りますよね。 繁殖する生物としての人間のパワーを、ひしひしと感じました。 不況の嵐が吹きまくり、 日本人が全体的に元気をなくしている今、 多くの人々にこの作品を観ていただきたいです。 それにしても‥‥この映画の近藤正臣、若いなあ‥‥ 今じゃ白髪のおっさんだけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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