カテゴリ:嗚呼なつかしのテレビドラマ♪
NHK大河ドラマは数々あれど、
子どもの頃に観た大河の中で、特に印象に残っているのが、 '72年の「新・平家物語」です。 吉川英治原作の、あまりにも有名な 平家の栄華と滅亡のドラマ。 まず、オープニングが絢爛豪華。 美しい平安絵巻をバックに、壮麗な音楽が流れます。 なんといってもすごいのは、キャスティング。 主役・平清盛に仲代達矢。 妻・時子に中村玉緒、娘・徳子に佐久間良子、 実母・泰子に新珠三千代、義母・有子に初代水谷八重子、 悲劇の美少年・敦盛に中村勘九郎(現勘三郎)、 美しい牛若丸(のちの義経)に志垣太郎、 常盤御前に若尾文子、 義経、頼朝の父・義朝に木村功、頼朝に高橋幸治、 他にも、山崎努、山本学、中村伸郎、佐藤允、江守徹、古谷一行、 郷ひろみ(これがデビュー作)、西田敏行、中尾彬、 小沢栄太郎、森雅之、加東大介、林与一、栗原小巻、市毛良枝、小山明子など、 もう見ただけで頭がクラクラする、まるで平安絵巻のような豪華さです。 さらにすごいのは、ロケは第一回の厳島神社のシーンだけ。 あとはぜーんぶスタジオでの撮影。 平安貴族や武家の屋敷の様子を、それは忠実に、そして美しく再現しています。 一番記憶に残っているのは、清盛入道の壮絶な病死のシーンと、 最終回の壇ノ浦の合戦。 滅亡の一途を辿り始めた平家の行く末を案じながら、 熱病の苦悶の果てに息子たちや孫たちに囲まれて、 気力をふりしぼって一度は立ち上がるも、 壮絶な最期を遂げる清盛を演じた仲代サンの名演技には、 子ども心に感心しました。 「すごい役者だなあ‥‥」と。 壇ノ浦では、義経役の志垣太郎が、重い鎧をまとった姿で、 船から船へとピョンピョン飛び移る「八艘飛び」が、かっこよかった! 一方、平家の人々は、もはやこれまでと、次々身投げをし、 未亡人になった時子が、孫の幼帝を抱いて入水するシーンには、泣けましたね。 栄華の時には必ず終わりが来るのだなと、子ども心に痛感させられるドラマでした。 もしかして運動会の紅と白って、平家の赤旗、源氏の白旗から来ているんでしょうかね? にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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