カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
「ニューヨーク→パリ 大冒険」というタイトルをごらんになって、
冒険映画かと思われた方‥‥まあ当たらずしも遠からずですが、 実は、シッチャカメッチャカの大オバカコメディです。 ジェラール・ウーリー監督の1973年度の作品で、 公開されるや、フランスで空前の大ヒット。 それまで堂々の1位だった「ラストタンゴ・イン・パリ」の記録を見事に破ったとか。 ニューヨークから久々に帰国しようとしている、ユダヤ系フランス人牧師ジャコブ、 娘の結婚式場へ車で向かう、ちょっと意地悪じいさんモードが入った実業家ビベール、 パリ市内で拉致、工場に監禁される中東のスパイ。 この全く無関係な三者が、偶然の車の事故から絡み合い、 ガム製造工場で秘密裁判をたまたま目撃したばかりに、全身ベッタベタのガムだらけになって銃で狙われたり、 オルリ空港でジャコブ牧師の服を盗んで、牧師に変装して逃げようと思うや、 本物のジャコブ牧師と間違えられて、逃げるに逃げられなくなったり、 政治的陰謀に追いつ追われつ、ハラハラドキドキ、抱腹絶倒。 笑われる手法は大変幼稚ですが、それでも素直にゲラゲラ笑えます。 まさにコメディの王道を行く傑作です。 オープニングの音楽もなかなかノリがよく、しゃれてました。 しかし‥‥日本ではあまり評価されていず、 興業成績も今ひとつだったのかな。 DVD化はいまだされていないようです。 まあ日本では大体、メイド・イン・フランスのオバカ系コメディって当たらないけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 1, 2009 11:43:56 AM
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