カテゴリ:嗚呼なつかしのテレビドラマ♪
「素浪人 花山大吉」といっても、
今じゃもう、知らない方のほうが圧倒的多数でしょうね。 '69年から'70年にかけて、テレ朝系で放映された人気時代劇です。 モイラはまだほんの子どもだった時、再放送で観ていたのですが、 もう面白くて面白くて、テレビの前から離れなかったものです。 剣の達人だけど、興奮するとひどいしゃっくりに襲われ、 おからが大好物の中年やもめの浪人・花山大吉(近衛十四郎)。 ドスのうまい使い手だけど、おっちょこちょいで美女に弱く、 蜘蛛が大嫌いなヤクザ者・焼津の半次(品川隆二)。 そんなおかしな二人が珍道中を繰り広げ、 どっちも一癖も二癖もあるキャラだから、すぐトラブルに巻き込まれ、 それを自慢の剣と知恵で解決するといったお話でした。 後半になって、いつもミニスカみたいな着物を着て、熊のぬいぐるみを抱いている お咲というじゃじゃ馬娘も登場しましたね。 戦前から時代劇映画に出演し、 日本一殺陣がうまい役者と言われた近衛十四郎の殺陣は、 それは見事なものでした。 東映時代劇のスタアはおおむね殺陣がうまいけど、 この人は別格でしょう。 モイラは最初、「花山大吉」のロングの素早い殺陣のシーンを観て、 大吉を演じているのは、20代の人かと思ったくらいです。 ところが、顔のアップを見てびっくり。「え?こんなおじいさんなの‥‥??」 しかし、歳はくってても結構イケメンなので、思わずブラウン管に目が釘付けでした。 花山の旦那と半次のかけあいが、めちゃくちゃ面白かったです。 半次が何かヘタを打つたびに、決まって出るのがこの台詞。 「このバカタレが!」 半次も負けずに、旦那に向かって、「なんでえこの野郎!おからボケ!」と応酬するのが、 ますます笑いを誘ったものです。 旦那がむしゃむしゃ食べるおからが、すっごくおいしそうでしたね。 モイラがゲラゲラ笑いながら「花山大吉」を見ていると、 傍らの亡母はあきれた顔をしていましたね。 「ずいぶんふざけた時代劇ねえ。近衛十四郎も歳とって、こんな役やるようになったのねえ」 そう悪口を言いながらも、一緒になって見ていましたね。 そしてモイラは、母の口から初めて、 近衛十四郎が往年の時代劇スタアで、松方弘樹、目黒祐樹のお父上であること、 また品川隆二は、このドラマではお笑いキャラだけど、本来は二枚目俳優であることを聞きました。 「えー、品川隆二が二枚目?」 焼津の半次役と、ボンカレーのCMで松山容子と共演していた品川氏(まったく半次のノリ)しか知らなかったモイラは、 まさかと笑い飛ばしていたのですが‥‥ 数年年、テレビで放映していた東映の古い時代劇を観ていたら(題名は記憶になし)、 品川さんが水もしたたる美男子の剣士役をやっているのに、 びっくり仰天したものです。 それにしても今、時代劇って視聴率とれないようですね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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