カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
'77年東宝製作の「惑星大戦争 THE WAR IN SPACE」は、
当時のトップアイドル山口百恵の主演映画「霧の旗」とのカップリングとして 製作されたSF特撮映画です。 【20%OFF!】惑星大戦争(DVD) なんで松本清張原作の映画と特撮映画がカップリングなんだ? 何を考えてるのよ、東宝って会社は? と、リアルタイムでこの作品を観たモイラは、不思議でたまりませんでした。 おまけに正月映画として公開されたこの作品、 なんとシナリオの決定稿が出来たのが、その前年の9月中旬。 そしてクランク・インは10月上旬だったというから、 あきれるじゃありませんか。 セット作りなどに時間やお金のかかる特撮映画なのに、 製作期間は2ヶ月と超タイト。 おまけに予算も超タイト。 それでも特技監督の中野昭慶サン、時間とお金をやりくりして、 見せ場を作っていましたね。 「海底軍艦」でデビューした轟天号を再度使っていますが、 これがなかなかカッコいい上、装備もかなりのものです。 リボルバービーム、なかなか魅せましたね。 悪徳宇宙人どもの球形UFOや、「ベン・ハー」のガレー船みたいな軍艦も、なかなか良かったです。 しかし‥‥良くなかったのが人間と悪徳宇宙人と、 それらが織り成すドラマ全体。 特に「主役」と銘うっていた森田健作とヒロイン浅野ゆう子に、 ドラマらしいものがひとつもない! 浅野ゆう子は宇宙人に拉致され、当時の少女たち(モイラもその1人でした)の憧れの的だった長身と長脚の抜群のプロポーションを、 ボンテージみたいなコスチュームで披露していたけど、 この頃の彼女は、ほんとにもう「ただ出ている」だけ。演技力も何もありゃしない。 (もっとも彼女はこの頃まだ17、8歳で、ただのアイドル歌手だったけど。でも歌もド下手だったね) いや、浅野ゆう子の演技力のなさは、まだ我慢できますが、 クレジットでは一応主役の森田健作が、全然光っていない! 戦闘の最中に死んでしまう恋敵役の沖雅也のほうが、 ルックスが良くて長身のせいか、目立っていましたね。 実質的な主人公は、トメでクレジットされていた池部良でしたね。 この人もはっきり言って大根だけど、彼の前じゃ「大」大根モリケンなど、最初から「勝負あった」です。 東宝特撮ではおなじみの高学歴俳優・平田昭彦、いいオヤジになってから役者として大成した民藝の大滝秀治、 新東宝の軍人役で定評だった中山昭二、山本三兄弟の末っ子・山本亘、顔面暴力の名バイプレイヤー・橋本功、当時仕事人で、屋根の上から悪役を突き落としていた新克利など、 個性豊かな面々が脇を固めています。 それにしても情けなかったのが、ミドリガメみたいな顔色の悪徳宇宙人どもと、そいつらが飼っているチューバッカの出来損ないみたいな怪物。 あの皇帝(総督?)役は、睦五郎じゃなくて、きっちり宇宙演技ができる土屋嘉男サンがやるべきでした。 「地球防衛軍」のミステリアンは、地球侵略の目的を、「地球の女との間に子どもを作りたい!」と、かなりはっきりと(露骨に)述懐していましたが、 この映画の宇宙人どもときたら、ただ単に、「我々の星が年老いたから」だって‥‥ 地球の女大好き宇宙人ミステリアンを上回る突拍子もない要求を口にしたのなら、 もうちょっとこの作品の評価をあげてもいいんですがね‥‥ しかしまあ、リアルタイムでこの映画を観た頃は、 浅野ゆう子が30を過ぎて女優として花開いたり(この映画で彼女は消えると思ってました) 沖雅也が「親父、涅槃で待つ」という遺書を遺して、京王プラザホテルの部屋から飛び降り自殺したり まして森田健作が千葉県知事になるなんて、予想もしませんでしたね。 1967年特撮映画「ゴジラの息子」イタリア版初版1枚限り映画オリジナルポスター ◎【ポスター】東宝チャンッピオンまつりディズニー・フェスティバル【約B2サイズ】 超貴重品;Lサイズ版(立看サイズ)「ゴジラ対へドラ」初版ポスター:良品劇場版映画ポスター1971年公開 映画ポスター【惑星大戦争】初版 森田健作1977年東宝 特撮怪獣映画ポスター「ダイゴロー対ゴリアス」東宝映画1972年初版 1枚限り特価 劇場版映画ポスター初版 特撮:怪獣:映画ポスター「決戦南海の大怪獣」ゲゾラ・ガニメ、カメーバ1970年 初版ポスター東宝映画:劇場版映画ポスター お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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