カテゴリ:永遠に輝け!モイラ的銀幕のスターたち
この人は銀幕デビューだけど、どちらかと言えばお茶の間のスターだった人ですね。
当たり役は、大岡越前の小石川養生所の医師・榊原伊織。 竹脇無我氏です‥‥ アナウンサーで「マダム・キラーの声」と呼ばれた故・竹脇昌作氏のご子息で、 大学在学中に松竹の「しかも彼等は行く」でスクリーンデビュー。 そして'72年の加藤泰監督の「人生劇場」で、主役・青成瓢吉を務め、 以後、テレビドラマシリーズ「おやじのヒゲ」、「だいこんの花」などにひっぱりだこ。 甘くて知的で端整な顔立ち。そしてお父上譲りのやや低音のソフトな声。 こりゃもう当時の女性のハートを射止めますよ‥‥ しかし惜しむらくは、この人、演技力がイマイチ。ありていに言えばダイコンですね。 でもスター街道を歩いていたんだから、すごい! しかし、躁鬱病という病が竹脇氏を襲い、 一時期は水を飲むグラスを持つ手すら、どうしようもなく重たかったと、 ご自身の闘病記録「凄絶な生還 うつ病になってよかった」に書いてありました。 そんな状態だから舞台の仕事が来ても、台詞がまるで頭に入らず、 テープに録音した台詞を舞台で流していたそうですね。 どうにもならない欝状態がおさまったら、今度は躁状態になり、 いろんな人に手紙を書きまくったり、浪費しまくったりをしたそうな。 実はモイラ自身、数年前に躁鬱病にかかり、 暗闇の中、どうにも出口が見えずにもがいていた時、 竹脇無我氏の著書「凄絶な生還」に出会ったのです。 「欝がひどい時は、毎晩高い建物の上にあがって下を見て、『ここから飛び降りたら、楽になれるかな』と思っていた。」 この記述に思わず涙しましたね。「モイラとおんなじだ‥‥」 躁鬱病を克服するって、結構大変なことなんですよね。 無我さんにはこれからもっと活躍してほしいな。精神的に無理しない程度にね。 松竹 人生劇場 凄絶な生還、うつ病になってよかった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 13, 2009 06:09:44 PM
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