カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
'60年代後半の大映低迷期における人気シリーズで、
なおかつ、世界でも指折りの時代劇特撮映画「大魔神」3部作。 大魔神 Blu-ray BOX [Blu-ray] 本日はシリーズ3作め、「大魔神逆襲」をとりあげます。 【中古】大魔神逆襲 デジタル・リマスター版 【DVD】/二宮秀樹DVD/邦画SF 時は戦国。日本のとある山々に囲まれた農村‥‥ 村の男衆が皆、征服欲の塊の如き隣国の領主荒川(安部徹)によって連れ去られ、 砦作りの人夫に、日夜こき使われていた。 ただ一人、樵の三平だけが脱走して命からがら村に帰り、 荒川の暴虐ぶりと男衆の惨状を村人に伝えた。 父親を人夫にかり出された聡明で思いやりのある鶴吉(二宮秀樹)、 同じく兄をさらわれた、身体は大きいが少々ノロマな大作、 兄貴風を吹かすけど勇敢な金太、 そして鶴吉の弟で、チビだけどなかなかはしっこい杉松。 この4人の少年が、父や兄らを取り戻しに、 「何人も足を踏み入れてはならぬ」と言われている魔神の山を超えて、 砦に向かうのだった‥‥ 田舎育ちのはずの4人の少年たちが、都会の現代っ子と同じ標準語をしゃべるのが、 些か気にはなりましたが、 彼らがそれぞれ個性豊かで、なおかつ強い友情で結ばれているのが感動的でした。 特に大作は仲間から、「お前、グズだなあ」と、ことあるごとに言われますが、 鶴吉も金太も決して彼をいじめたり、仲間外れにしたりせず、 「しょうがねえなあ」と言いながらも庇います。 一見、威張りん坊のように見えた金太が、 一番チビの杉松を助けるために、自らの命を投げ出すシーンは、涙ものです。 さて、肝心の魔神さんですが‥‥ 雪に覆われた山のてっぺん(?)にじっとしていたのが、 鶴吉の純心な信仰心と自己犠牲を目のあたりにして、怒りが爆発。 額から真っ赤な血を流したかと思うと、ずずずずず‥‥と、不気味な地鳴り。 やがて、ゆっくりと両腕が動き出し、両の拳で柔和な埴輪の顔をゆっくりと撫でるや‥‥ 嗚呼恐ろしや!怒り狂う荒神に変貌! そして、どしーん!どしーん!と、ものすごい地響きをたてて砦のほうに歩き出し、 悪徳領主・荒川の砦を、とてつもなく重くて巨大な石の手足でガシャガシャガシャ~~~!! 大魔神はこの3作目で、1,2作では抜かなかった腰の刀を抜いています。 その姿がまたかっこいい! 思わず、「よっ、魔神!」「悪役殺し!」と声をかけたくなります。 それにしても安部徹って、ほんっと悪役に生まれついたような役者さんですね。 監督は森一生、脚本は吉田哲郎、製作はもちろんラッパさんです。 【中古】フィギュア 特撮リボルテック No.002 大魔神 「大魔神」【タイムセール】 センムの部屋 Room-EX 大魔神 全高約125mm PVC製 塗装済み 可動フィギュア 【中古】特撮DVD 大映特撮映画DVDコレクション 大魔神 【中古】 大魔神怒る デジタル・リマスター版 /本郷功次郎,藤村志保,三隅研次(監督),伊福部昭(音楽) 【中古】afb にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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