カテゴリ:永遠に輝け!モイラ的銀幕のスターたち
もうすぐ6月‥‥
この頃になると、27年前、「おやじ、涅槃で待つ」という遺書を残して 京王プラザホテルの屋上から飛び降り自殺したこの人を想い出すのです‥‥ 沖雅也さん‥‥ 180cmあまりの長身の上に、鼻筋の通ったかなりの美形でしたね。 大分別府のあまり恵まれない家庭に育ち、中学卒業後に上京。 飲食店の住み込みなどを転々としたけど、何しろあの美形、 '69年、17歳の時、日活にスカウトされて銀幕デビュー、 ロマンポルノ路線に転向する少し前の日活で、ニューアクションや青春映画に出演し、 丘みつ子さんなどと共演しました。 (何年か前、神田の書店で、沖さんと丘さんが共演した「ある少女の告白 禁断の果実」のポスターが結構高値で売ってたんだよね。持ち合わせがなかったから買えなかったけど‥‥) 日活退社後は活躍の場をほとんどテレビドラマに移し、 「太陽にほえろ!」のクールなスコッチ刑事役や、 数ある必殺シリーズの1つ、「必殺仕置屋家業」の スコッチよりももっとクールで、くすぐられても笑わないような殺し屋・市松役、 そうかと思えば、「俺たちは天使だ!」のコミカルな主役・麻生探偵役(ブーメランの使い手でしたね)などを演じました。 ドラマのほうの「蒲田行進曲」の銀幕大スター・銀ちゃん役も、なかなかのものでした。 (風間杜夫サンには悪いけど、映画のほうも銀ちゃんは沖さんに演じてほしかった) 10代の頃はまさにアイドルだったけど、20代に入った途端、大人の役者に転身しましたね。 だけど‥‥モイラが沖さん演じた役でいっちばん好きなのは、 「必殺仕置人」の棺桶の錠! 琉球出身で、セミロングのヘアスタイルで、大抵いつも紺色の着物とも洋服ともつかない格好の棺桶職人にして、手槍と琉球空手の使い手。 近頃じゃ珍しくもないけど、このドラマの放映当時は、 時代劇=ちょんまげと決まっていたので、セミロングのヘアスタイルはまことに斬新でした。 見かけはクールだけど、実は情にもろく、若さゆえ、悪がのさばる社会の理不尽さに 時に頭に血が上り、仲間に制止される錠は、 まだほんの子どもだったモイラにとっては、めちゃくちゃかっこ良いお兄さんでした。 だから‥‥ショックでしたよ。彼の自殺をニュースで知った時は。 躁鬱病だったらしいですね。 もっと早く病院につながっておけば、今頃は‥‥うーん、どんな役者になってるかな? にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 16, 2023 07:30:34 AM
コメント(0) | コメントを書く
[永遠に輝け!モイラ的銀幕のスターたち] カテゴリの最新記事
|
|