カテゴリ:嗚呼なつかしのテレビドラマ♪
このドラマ、モイラは小学生の時、再放送で見ておりました。
朝日新聞のロングセラーの連載漫画にして、サトウサンペイ先生の代表作のテレビドラマ化作品、 「フジ三太郎」です。
時代は高度経済成長期。イケイケドンドン、欧米に追いつけ追い越せ、東京-大阪間に世界一の高速列車が開通したぞ、大阪万博開催も目の前だあ!の 懐かしいやらあわただしいやら、めまぐるしいやらの東京が舞台。 しかし主人公フジ三太郎は、間違っても高度成長期にうまく乗っかってバリバリ出世するタイプではなく、 少々ノホホンとして、おっちょこちょいで、めっぽう人の良い それゆえ万年ヒラで、将来もまず出世しそうもない、しがないサラリーマン。 会社ではてんで冴えない三太郎ですが、家に帰れば結構マイホームパパ。 一見しっかり者のようで、どこか抜けてて可愛い妻・びわ子の良き夫で、 一子小太郎の良き父です。 そんな善良で、日本のどこにでもいる庶民の中の庶民たちなのですが、 毎回、ひょんなことからトラブルに巻き込まれ‥‥ 三太郎役は歌手・坂本九。 この人は、日本語の歌でアメリカのヒットチャート・ナンバー1を三週連続獲得という すごい記録を持つ歌手ですが(日本人歌手でこの記録を塗り替えた人は、まだいません)、 役者としての力量も、かなりのものでした。 数多くの映画、ドラマに出演し、 しがない町工場の工員、口ばっかりで喧嘩にはまるで弱いお人好しのチンピラなどが、 かなりのハマり役でした。 そうそう、「坊っちゃん」の主役も演じていましたね。マドンナ役は加賀まりこで。 ニキビ面で、イケメンでも何でもない(といって、まるっきりのブ男でもない)けど、 笑顔がとても良くて(親近感が湧きますね)、一度見たら忘れられない顔でしたね。 バラエティの司会や、人形劇のナレーションなども上手で、 まさに、エンターテイナーに生まれついたような人でした。 だから'85年夏、日航機墜落事故で不遇の死を遂げた時は、もう残念な思いで一杯でした。 妻びわ子役は、名バイプレイヤーにして伊丹十三監督作品には欠かせない名女優・宮本信子。 隣家のモーレツ奥さん役の塩沢ときと、気弱で奥さんの尻に敷かれっぱなしのご主人役・大泉滉さんも、印象的でした。 ドラマの主題歌は、もっちろん坂本九氏が歌っております。
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