カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます♪
今宵は、香港のマルクス兄弟と呼ばれたホイ3兄弟の傑作のひとつ 「Mr.BOO! インベーダー作戦」をご紹介いたします! ブー(マイケル・ホイ)は、香港のテレビ局・マウステレビと契約している売れないタレント。 たまに来る仕事といえば、歌番組のシルエットだけのバックダンサー役とか 胡散臭い奇術の標的役ばかりで、 そんなセコい役すら、満足にこなせない有様。 一方、最近テレビに出るようになった若手マジシャンのロン(サミュエル・ホイ)は 強欲なインド人師匠から、「テレビデビューさせてやった礼をよこせ」と、 ギャラを巻き上げられる始末。 そんなある日、ブーはマウステレビのライバル局・キャットテレビから 新しく始まるクイズ番組の司会者をやってほしいと頼まれ、 快諾したブーは、うまく司会をこなし、視聴率を獲得する。 そしてブーは、キャットテレビから契約を結ばないかと頼まれるが、 マウステレビと契約中の彼は、それができない。 思い余ったブーは、おかしなものばかり作る発明狂の弟チョンボ(リッキー・ホイ)とともに マウステレビの女局長の部屋にしのびこみ、契約書を手に入れようとするのだが……! 視聴率獲得に血眼になるテレビ局の体質を思い切り皮肉った ブラック・ユーモア満載の名作です。 どこがブラックなのかというと、 まず視聴率をとれなかったことで、局長が会長の部屋に呼び出され、 その場で解雇を言い渡され、 哀れ局長は失意のあまり、テレビ局の屋上から飛び降り自殺をし、 彼が屋上から地面に落下する時間を、会長やそのとりまきが腕時計ではかるシーン。 そして、ブーが司会を務めるクイズ番組の白痴っぷり。 回答者の女性に、大金の小切手と、病気で寝たきりの女性の旦那さんと どちらをとるかを迫り、女性が小切手を選ぶと、 旦那さんの生命維持装置が即刻止められるのだから、凄まじい…… 視聴者からウケや笑いをとるためには、どんなことでも平気でするテレビ局の様子を マイケル・ホイ監督ならではの辛辣な視点で描いています。 まるで今のどこかの国のテレビ局と、まったく同じです。 チョンボが作る珍発明品も、めっちゃ面白かったです。 笑いの毒ガスとか、感じるテレビとか。 未見の方々のために、詳しくは書きませんが、かなり笑えます。 音楽は歌手でもあるサミュエルが担当しています。 製作は香港映画の父・レイモンド・チョウ。 あのブルース・リーやジャッキー・チェンを世に送り出した人です。 未見の方々はぜひご覧あれ! 腹の底から笑える映画だと、このモイラが保証します。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 16, 2020 12:34:20 AM
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