カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます。 今宵は旧作ではなく、ロードショー作品をとりあげますね。 山田風太郎の原作小説を見事に実写化した「八犬伝」でございます! 戯作者・曲亭馬琴(役所広司)は、友人の絵師・葛飾北斎(内野聖陽)に、 構想中の物語を語り始めた。 それは、安房の武将・里見家にかけられた呪いを解くために、 運命に引き寄せられた8人の剣士たちの戦いを描く物語だった…… その勧善懲悪の物語「八犬伝」は、たちまち民衆の人気を呼び、 「八犬伝」執筆は馬琴のライフワークとなるが…… 馬琴が物語を北斎に語り、女房のお百(寺島しのぶ)に罵られ、それでも執筆を続ける「実」の部分と、 馬琴の頭の中で繰り広げられる壮大な「八犬伝」の物語という「虚」の部分との交錯が実に見事で、 前者が「静」なら、後者は「動」と言えるでしょう。 まことにしっかりとしたシナリオ構成でしたね。 映像もまたすばらしい! 「八犬伝物語」の活劇の部分は言うに及びません…… 栗山千明演じる玉梓の怨霊が、不気味で美しかったです。 中年期から老境にさしかかるまでの馬琴を演じた役所広司もまた良し! でも、それよりもっと目を惹いたのが、お百役の寺島しのぶです。 めっちゃ演技がうまいんですよね! さすがは、尾上菊五郎と藤純子を両親に持つサラブレッドです! 祝日の昼間だったせいか、劇場はほぼ満員でしたね。 しかも観客の大半はシニア世代…… ロードショーで観て絶対に、ぜーったいに損のない名作ですよ!! それでは、おやすみなさいませ…… にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 4, 2024 09:22:00 PM
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