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カテゴリ:お気楽~観劇日記~
【平成 中村座】公演の中継を何度かテレビで見て、どーしても
ここに自分も行きたい と強く思うようになった。 あの空気を、笑いを、涙を、一緒に体感したいって。 中村屋の舞台は、人気があってチケットが取りにくい。 そんなイメージがあったのと、澤瀉屋で一杯一杯だったってのもあって ずっと「観たい」と思いつつ、なかなか劇場へ足を運ぶことが出来ずにいた。 そんなとき、昨年の《十二月大歌舞伎》で澤瀉屋チームが共演という 願ってもないチャンスが巡ってきて、めでたく中村屋初体験となった。 初めて観る、生の勘三郎さんの世界。 素直に笑って、素直に感心して、やっと触れられた生の舞台が楽しかった♪ テレビ番組とかで、ちっちゃい頃から見てきた勘太郎&七之助兄弟も 今や、立派な役者さんになられて。。。 このとき、病に伏せる遊女(最期は自害)を演じた七之助クン。 こんな美しく儚げで、幸薄そうな女の人がいるのか 綺麗な女形さんは他にもいると思うけど、そのタタズマイと 妙な色気に鳥肌が立った。 そう この瞬間にワタクシ。。。ふぉーりんらぶっ♪♪♪ でっ 今回、オペラ《アイーダ》を日本版にアレンジした『愛蛇姫』で これまた運命に翻弄される、哀れなお姫様を演じると知って もぅ、これだけでもいいから観たいと、早々にチケット購入。 どんだけ、“不幸な七之助姫”に執心してるんだよ、自分。(爆) オープニングは、賑やかな美濃の城下町で、インチキ祈祷師@福助&扇雀が 町人たちにお告げをしてるところ。 福助さんのこんなお姿・・・。 今まで見てきたお役との、あまりのギャップに唖然。 しかも、その声!! 超~イケテル!!!(o_ _)ノ彡☆バンバン! ウソのお告げをして欲しいと依頼しにくる、濃姫@勘三郎。 か、顔色が。。。 “恋わずらい”のせいらしいんだけど、青いっつーか・・・。 灰色です。 怖いです。(爆) そうそう! この城下のセットが面白くてさ、リバーシブルの蛇腹になってんの。 で、場面転換とともに、あっというまに違う景色に! 濃姫が想いを寄せる、木村駄目助左衛門。 駄目助左衛門が恋しているのは、濃姫の侍女・愛蛇。 そして、愛蛇も密かに駄目助左衛門を。。。 駄目助左衛門@橋之助の気持ちを不安に思った濃姫は、 いろいろ策をめぐらせ本心を探ろうとするが、結果として、 それが最愛の人を罪人にしてしまう。 自らの嫉妬心が招いた、どうすることも出来ない悲劇。 濃姫の葛藤と苦悩する姿が、だんだん切なくなってくる。 話が前後しちゃうけど、隣国・尾張との闘いの総大将を神のお告げで選ぶことになり 「何かテキトーな名前を!」と相方に言われたインチキ祈祷師@福助が 「らー!だー!めー!すー!」と叫ぶが、そんな名前の人はいるわけない。 すると、家臣のひとりが木村駄目助左衛門だと解釈する。 きむラダメスけざえもん。。。あ、ホントだ (爆) 総大将として戦い、勝利をおさめて凱旋する駄目助左衛門。 《凱旋行進曲》にのって現れたのは・・・え?? エレクトリカルパレード 凄いなぁ~♪ 何でもアリだ。(笑) 最初っから、これでもかって笑いの洪水で楽しんできたけど。。。 実は織田家の娘である愛蛇が、祖国と恋しい人への想いに挟まれ、 父親から責め立てられ 「どうか情けを。。。」と 泣き崩れるシーンには、思わず涙。 だって、お父さんったら酷いんだよぅ~。 あんなにイジメなくても~。 でも、苦しみもがく愛蛇@七之助姫の姿は、やっぱ萌え萌え~♪ 敵に情報を漏らした謀反人として、生きながら埋められる駄目助左衛門。 巨大な石で入り口を閉ざされた穴の中、目の前に突然、愛蛇の姿が。 ここに生き埋めにされると知って、先に穴の中に入って待っていた・・・と。 うそでしょ~。 何て、健気な。。。 何て、ピュアなおバカさんなんだぁ~。(号泣) 「一緒にゆるゆると空にあがっていこう」と、ゆっくりと抱き合いながら 倒れてゆく、今が一番幸せな哀しい恋人たち。 予期せぬラストに、素直に涙があふれた。(T_T) 自分が連れてきたインチキ祈祷師のお告げによって、敵国・織田家の ドラ息子(笑)に嫁げと、濃姫は城を追い出される。 好きな人を振り向かせたかっただけの、ちょっとした嫉妬心が 相手も、自分も、破滅へと追い込んでしまった。 美濃と尾張の両国を呪う言葉を残し、嫁いでゆく濃姫。 舞台セットに目を見張り 怒涛の笑いの渦に巻かれ 切なさに涙し 七之助姫に胸キュン♪ ビバ 中村屋っ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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