俺の大好きなGUNS N’ ROSESを 2
前回に引き続きガンズのPVについて。
【Sweet Child O’ Mine】
「APPETITE FOR DESTRUCTION」 より
これをはじめて聴いたときは 「変」 って感じでしたね。
オープニングの単音ラインなんか 「妙」 だったし。
いまとなってはその感覚が斬新で印象深いものだったと解るけど、なんせそれまでの流れがハードな曲ばかりだったから。
急にギターの音が変わって 「ん???」 でした。
単音ラインにイジーのコード弾きがフェード (実際はギターを弾く際に弱→強へとピッキングニュアンスを変えています) してきてロングトーンの後にダフのリードベース。
これもまた印象深いです。
アルバム版だとその後も前奏が続き横乗りのゆったりした感じに浸れるのですが、PV (およびシングル) ではばっさりカットされています。
バンド側、ガンズファン双方ともこれには大不満。
PVの出来は上々なのになぁ。。。
内容はごくごく普通のラヴソング。
普段見られるようなガンズの攻撃性はスラッシュのソロ後半以降になるまで一切ありません。
アクセルの声も彼にしてはクリーンで伸びやかなもの。コード進行もメロディラインにもヒネリはなく、一聴しただけでは退屈かもしれません。
だがそこはさすがガンズ。ギターソロに入ると様相が様変わりします。
前半はそれまでのイメージに沿った優しいラインですが、後半に入ると一気にガンズの攻撃性がむき出しになります。
ワウ (ギターの音を変えるエフェクターの一種。極めて初期からある定番アイテム) ひとつでここまでイメージを変えてしまうスラッシュのセンスは唯一無二です。
専門的な理論などを話しても全く持ってナンセンス。とにかく音だけでおなかいっぱいになります。
全米1位を2週続けるにはここまでしなくちゃいけないのかと思うと同時に 「こんな簡単な答えなのね」 とも思えます。もちろん答えあっての感想ですが。。。
で、PVないよう。
PV撮影のスタジオ風景です。
映像用ということで音響一切無視の場所ですね。ただしバンド側はいつものノリです。
サイコーなのはイジー。
レイヴァンのサングラスをかけたその姿はジェフ・ベックそっくりw
しかしアクションはピート・タウンゼントw
マヂカクイイです。
ワンコをなでている姿もステキ。
と、PVのイメージについて一切書いていませんが、このPV、イメージとか全くありません。
ただ撮影風景とその合間の様子をつないだだけ。
ですが、それがこの曲のストレートなイメージとぴったり合っていて全く違和感がありません。
レヴュー書くのに困ってしまいました。
ぜひ一聴 (見) あれ。