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斯波俊志

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June 9, 2007
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カテゴリ:映画
スピッツの音楽から、やさしい物語が生まれました

このキャッチコピーに偽りのない映画海でのはなし。



映画全編にスピッツの音楽が使用され、その世界観がインスパイアされたような映画。
単にBGMとして、使用されるというのでは、なく効果的に台詞のように流れてくる。

こういう作品は滅多にない。
山田太一『ふぞろいの林檎たち』サザンオールスターズの音楽が、
ドラマの世界観にマッチした作品として有名だが、この作品はある意味、凌駕している。

その世界観に登場する人物は、役を宮崎あおい博士役を西島秀俊
両者は、NHKの朝ドラ「純情きらり」でも共演済み。

他の出演者も「バベル」で一躍有名となった菊池凛子勝野洋保積ぺぺが脇を固めている。

誰かを好きになった事があるのか聞きたかったけれど、なんだかきけなかった(楓)

僕は人と線を引いて生きている。その方が傷つかないし(博士)

この心の声が表すように博士は微妙な距離感を保ってお互いを好きでいる。



また劇中でパスカルの断片集『パンセ』の一節が出てくる。
こちらも有名な言葉。一度読んでみたいなと作品を観ながら思った。

監督・脚本の大宮エリーはこれが初監督作品。
あのNHKの「サラリーマンNEO」の構成・脚本にも携わっている。

ちょっと心の奥底に寂しさを覚えせつなくなるが、どこか心が暖かくなる作品である。

劇中で使用されるスピッツの楽曲は、
「正夢」「楓」「スカーレット」「水色の街」「青い車」「遥か」
「ホタル」「ロビンソン」「スパイダー」
だ。

ファンではないけれど、久しぶりにスピッツも聴きたくなるようなそんな映画だ。



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Last updated  June 9, 2007 10:52:58 PM
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