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カテゴリ:建築
<硝子障子>
このガラス障子は、この家に入居したときに祖母が夷川通りの家具屋街で買ってきたものだそうです。 京町屋はモジュール化されていてどの家も同じ寸法なので、引っ越しの時は建具も持って行ったり買い替えたりしたそうです。夷川には今も中古の建具屋さんが何軒か残っています。 <簀戸(葦戸)> 1回目の廃材整理の時に簾戸(すど)が10枚出てきました。業者さんが二階の窓からトラックめがけて投げ降ろしていたので、あわてて止め、残してもらいました。 簾戸はすだれをはめ込んだ建具で、夏になると家中のふすまや障子をこれに変えます。すると縁側からの涼しい風が玄関まで吹き抜けます。京町屋の風情ある知恵でしたが、エアコンの登場で使われなくなり、ずっと押入れの奥で眠ってました。 <板戸> ガラス障子も簀戸も古びてはいますが、いい味が出てます。捨てるのに忍びなく、後日、建具屋さんに声をかけました。すると建具屋さんは、この手は在庫がいっぱいあるので、欲しいのは板戸だと言われます。板戸は半円柱型の桟を張った戸です。なので、茶の間(台所)の板戸だけ引き取ってもらい、あとは悲しいですが廃材に。長年、お世話になりました。
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最終更新日
2022/02/16 10:08:37 PM
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