ゲーリー・バートンのグッド・ビブラフォン
私のお気に入りアルバム、ゲーリー・バートンの「グッド・ヴァイブ」。先日、半年ぶりに横浜の自宅に2泊3日で帰宅。母を実家に一人は心配なのでとんぼ返りでした。そのときに持ち帰ったレコードの1枚です。 ビブラフォン(鉄琴)というと懐かしいシロホン(木琴)の親玉。小学生の頃にキンコンカンと適当に叩いていたのを思い出しますが、JAZZの名手たちは両手にマレットを二本ずつ持って、えらいスピードで複雑な和音を奏でます。その音色とテンポが心地よい。ヴァイブといえばライオネル・ハンプトンやミルト・ジャクソンなどの本格的なJAZZ系プレーヤーが有名ですが、私のような人間にはゲーリー・バートンのロックビートへのアプローチが嬉しかった。特にこの曲「リロイ・ザ・マジシャン」が好きです。ハイテンポなビートに絡んでビブラフォンの音が跳ね回ります。この曲はステージでリズムに乗ってテクニックを繰り出すマジシャンの得意顔が浮かんできます。La magie de Gary Burton (Gary Burton - Leroy The Magician)パーソネルはジャケットにまとめて記入されているので推測ですが、この曲ではGary Burton (vibraphone) Eric Gale & Jerry Hahn (guitar)Richard Tee(p)Chuck Rainey (bass) Bernard "Pretty" Purdie (drums)のようで、そうそうたる面々です。ところで、私はこの曲を半世紀近く楽しんできたのに、曲名を覚えてませんでした。単に「マジシャン」だったらすぐ覚えたでしょうに。いい曲なのに曲名が覚えられないというのは致命傷ですよ。そういえば、Bryan Adamsのこの曲も大好きだったのに、何度メモしても憶えられなかった。「The Only Thing That Looks Good On Me Is You」、こんなの覚えられるか!レコード会社は売る気あったのか?ところで、このクロスオーバー時代の曲はどれを聞いても、ベースがちょっと固く、ぎこちなく聞こえませんか?マイルスもグローバー・ワシントンJr.も..。この時代はベースの音作りがまだ完成してなかったのかも知れないのでは、などと考えるのは私だけ?Gary Burton - Las Vegas Tango (HD)一方、Gil Evans作曲のこの作品は、エレクトリック・ヴァイブの長く尾を引く音でメランコリックな雰囲気を醸し出しています。結構ヒットしたそうですが、カジノで痛い目にあって打ちひしがれた男を想像しちゃいます。この曲のベースはいい、虚無的なギターソロもいい。思わず酒に浸りたくなるサウンドです。この曲のパーソネルは下記のうちの誰かです。推測下さい。Gary Burton (vibraphone) Eric Gale (guitar)Jerry Hahn (guitar)Sam Brown (guitar)Steve Swallow (bass) Chuck Rainey (bass) Bernard Purdie (drums, perc)Bill Lavorgna (drums, perc)