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欧州生活16年目 - 伊・独・私の三角関係 -

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mezzana

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2006年10月09日
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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:イタリアの病院
「食の国」イタリア、さて病院食はどんなもんでしょうか?

まず朝食。ワゴンに数々のポットやバスケットを乗せて、
フライトアテンダントのように係りのおばちゃんが登場します。

「あなた、手術したの?じゃァダメね、朝食は無し!(きっぱり)」
「隣のあなたはどう?今日は食べても平気なの?」

という風に、おばちゃんは患者の状態をまったく把握していないらしく
患者一人一人に食べられるのかどうかを尋ねています。


おばちゃん、でもそれって危険なんじゃ…?? 


私の場合は術後2日目、手術をしてくれた婦人科長が
様子を聞きに来てくれた直後のおばちゃん来訪だったので、
このときばかりは彼女もしっかり確認したらしく、
(上司の前でいい格好をしたいのは万国共通)

「カフェラッテ?それとも紅茶??」
といきなりチョイスを迫られました。あせる私。


 うーん、家ではいつも紅茶だけれど、ここはコーヒーの国イタリア…
 どうしようどうしようどうしようどうしよう


迷った末に紅茶をチョイス。
するとおばちゃん、間髪を入れず、

「コップはどこ?」


…こ、コップ? コップって…何のために?
私、入院患者なのでコップは持っていませんが…


しかし困っておばちゃんを見つめる私に彼女から聞こえてきたのはなんと、


ちっ!


という舌打ちする音…


そこで思い出したのは、入院前夜に夫が言っていたひとこと。
「マグカップ持っていかなくちゃダメだよ」
しかし私は爆笑しただけで実際にカバンに入れることはしなかったのだ。
まさかイタリアにおける患者の心得だったとは…


おばちゃん、ごめんなさい。私マグカップ持ってきませんでした。



三角になる叔母ちゃんの目。
ベットの上で恐縮する術後の私。

おばちゃん、もう一度言いますが、私、患者なんです…。

しかしどこからか茶碗のような持ち手の無いカップを調達し、
おばちゃんは私のために紅茶を注いで渡してくれたのでした。
だけどカップの淵ギリギリまで並々とそそがれているため、
ベッドに寝たきりの私には到底飲むことは出来ません。
うぅ…。

一緒にビスケット二つ入りの袋を置き去りにして、
おばちゃんは去っていったのでありました。

普通イタリア人は、家庭でも朝食はこんなもの。
カプチーノにビスケットを浸し、やわらかくしてから口に運びます。

だから術後でもOKなんですね、きっと。
離乳食みたいなもんだもんね。

ちなみに紅茶はレモン風味でした。
(その後すぐに夫が到着したので無事飲むことが出来た)
ビスケットは機内ででるようなもの、と思っていただければ良いかもしれません。

明日はカフェラッテを頼んでみよう、

もし夫がマグカップを持ってきてくれるなら。

そう思った初の朝食時間でした。







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Last updated  2006年10月09日 19時39分19秒
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