獣の奏者2
シリーズものの連読は、登場人物を覚えなおす必要がなくてスムーズだ。一冊の本を読み終え読書メーターに投稿しました。転載します。獣の奏者2王獣編 [ 上橋 菜穂子 ]リョザ神王国やエリンのその後を期待させる終わり方だ。解説で作者は本作で一旦物語が完結させたとあるが、今は刊行待ちせず続きが読めるのが嬉しい。獣の奏者は人と獣の狭間にある深い淵を認め真理を説いた。引用(全ての生き物が共有している感情は愛ではなく恐怖である)人は獣に対し「愛」を過信してはいけない。人が進化できた理由の一つは言葉を交わすことらしい。人は言葉で目の前に現実が無くても他人と情報を共有することができ、さらに後世に知識を伝えることができる。エリンと王獣リランとの絆は意思の疎通の成功に依るものだと思った。