ウォーターゲーム
自分はよっぽどじゃないけど、水のペットボトルを買って飲むことはない。水道水が凄く美味しいとは言えないけど。飲める水を生活水にじゃぶじゃぶ使っていることが当たり前の日本。一冊の本を読み終え読書メーターに投稿しました。ウォーターゲーム [ 吉田 修一 ]産業に関する機密情報を仲介する私設スパイ組織AN通信シリーズの第3弾。今作は水の利権に事を発する情報戦。昨今は水が豊富な日本にあっても、人口減少著しい市町村では官営の水道事業が行き詰まり、民営化されていると聞く。増してや乾いた世界を見れば、水は人の命と同等の価値と言えるほど貴重だ。水を統べる者が国を制す。日本のとあるダムが爆破され下流の町を飲み込み多くの死者が出た。黒幕は誰なのか?AN通信の敏腕鷹野と田岡が動く。本作で完結なんて惜しい。このハードボイルド感が堪らない。第4弾を望むのは自分だけ?面白かった!