『ヴァイブレータ』
釣りする人みたい、でもいい感じ。 食べたい。あれ食べたいあたしは行きたい あたしは生きたい あたしは、生きてるしらふじゃできない。せめて酔いたい。ここまで来たのに、しらふじゃできない。 コンタクトが 眼球の上で 滑った 悲しいこと言うなよ好き、好き、好き、好き、好き、好き 旅は道連れ、世は情け 愛して。 愛して愛して愛して愛して 知覚っていったのに、近くって聞いたんだ 暴走・・・ あっ、房総か見ていたい。オシッコでいまを中断したくない あたしの体は いつでもOKになっていた。 でも、 このとき心が、引く反応をしたのどに何か塊がせり上がってきて・・・わざと吐くときに似ている。 あたしがそこからいなくなった自分の地声と変換された声が同時に聞こえる見つけた!さっき聞いた声。でも、あたしは電源が入っていないラジオを聞いたのだろうか あああああ あああああ あああああ あたしの言葉と態度ひとつで 一人の人間が あたふたと動き出すことが うれしい あんなに吐くのがうまかったのに過敏になってるから、さわらないで、お願い どうしてこの人は あたしのことを わかってるんだろう しずめてくれたらいいのに 沈めて 人を殴ってきた腕に欲情していたあんたの言ってること、わかんないよ おかあさん どきっとした 風景が後ろへ巻き取られ、肌を擦っていく声たちは消えていた。いつかまた聞こえるのだろう。でも今は消えている 彼を食べて 彼に食べられた。 ただ、それだけのことだった。 わたしは自分が、 いいものになった気がした。