|
カテゴリ:イタリア
今日は昨日の予告通り、イタリアで栗の粉がどうやって食べられているかのお話です。 私がイタリアで始めてレストラン修行をした場所は、ピストイアという、トスカーナの中でも山の街だったのですが、本当に田舎で、レストランの裏では野菜を育てているのはもちろん、鶏も飼っているほどでした。 その場所で、冬を過ごした私・・・ある日マンマが休み時間に、裏の教会の集会所に連れて行ってくれました。そこでは、栗祭りが行われていたのですが、そのとき食べたのが、栗粉で作った”ネッチ”というおやつ。単に、栗粉を水で溶いて、上の写真の鉄の丸い板で挟んで焼いて、クレープのようなものを作ります。そこに、リコッタチーズや、ハチミツ、ヌテラなんて塗ってしまって、くるくるとまいて、出来上がり。イタリアに行けばどこでも食べるものでもないようですよ。 この”ネッチ”はほんとにこの地方独特のものなのですが、そのほかに、トスカーナでは、”カスタンニャッチョ”〔写真下〕と呼ばれる、栗粉のお菓子を食べます。 これもまたシンプルで、栗粉を水で溶き、塩、オリーブオイルを加え、薄く天板にのばし、上に、ローズマリー、松の実、レーズンその他適当に散らして焼いたものです。こっちは”ネッチ”に比べて作った人で味がだいぶ変わってきます。シンプルな分、塩がきちっと利いていること、薄く焼けていることが大事なんですね。マンマは上手に作ってよくオステリアでも出していました。 栗粉はそのほか、パスタ生地を作るのにも利用されたりとかもします。マンマのお話では、昔は甘いものがふんだんにあったわけではないので、栗粉を水に溶いて、指ぬきの中に入れて、暖炉の火で焼いたものがほのかに甘くてご馳走だったそうです。(これも、また、すごーい山の中のお話だと思いますが)そんな、山奥のオステリア修行のお話はまたいつか・・・ 今日は栗粉のお菓子のお話でした。 ちなみに今月10月のお教室のレッスンはこの”ネッチ”をもう少し現代風に”リッチ”にアレンジした、栗粉のクレープがメニューに組み込まれておりますので、ご興味のある方はどうぞ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.02 16:53:36
コメント(0) | コメントを書く
[イタリア] カテゴリの最新記事
|