|
カテゴリ:トスカーナ&プーリア旅行記 ’07 7月
さてさて・・・やっと旅行記に復活です! 今回の旅行では、事前に友達に”何かお料理に役立つことがみたい!!”と伝えておいたこともあって、本当に貴重な体験をいっぱいさせていただきました。 そのひとつがこちらの農家。 トスカーナでは、田舎暮らしはひとつのステイタス! 場所はCAGGIO(カッジョ)というのですが、サン・ジミニャーノより車で30分もかからないところにあります。 といっても、そこまでの道は険しく、まるでモトクロスのコースのよう。っておもってたら、本当にモトクロスのコースもすぐ脇にありました! そんな道なき道を進むと、かわいいお家がいくつか建っていて、その前には広大な牧場と森。
お家は別荘として貸し出しているそうです。こんなところに別荘なんてうらやましい限りです。こちらのオーナーはもちろん牧場のオーナーでもあるのですが、これがまたかっこいい。(写真下) 後姿をこっそり撮っちゃったのですが、分かりますかね? 彼、裸馬に乗ってるんです。 普通に牧場に放している鞍も何も付けていない馬に、ロープを首にかけただけで、パッパカ、パッパカ・・・まさにカウボーイ。ワイルドすぎます。 私は乗馬はおろか、子供の頃ポニーに乗ることすら拒否をしたほどなので(大きい動物は基本的に怖いです)それがどんなにすごいことなのか、まったく想像がつきませんが、一緒にいたサンドロはあれはすごいとしきりにいっておりました。
なにも、私はここに彼を見に行ったわけではございません しっかりと見たいものがいたのでつれてきてもらったのですが、それがこちら。
こちらはただの豚さんではございません。 日本ではイベリコ豚の影に隠れ、知名度は少々劣りますが、シエナの豚さん”チンタ・セネージ”でございます! この豚さん、私が始めてイタリアにお料理留学に行った1999年はあまりシエナでも見聞きする機会がありませんでした。 それもそのはず、ほぼ絶滅しかけていたとか。 それを、かの有名なスローフードの流れもあって生産する農家が少しずつ増え、今ではシエナの代表的な特産品になっています。
こちらのチンタ君も、どんぐりが大好物。そして、特徴は胸の辺りにある白い帯。これをチンタ(帯)というんです。 生肉で食べるというより、どちらかというと、サラミや生ハム、ラルドに加工されるほうが多いのですが、脂が甘い! 最近は日本の輸入食品店や、イタリアレストランでもだしていることがあるので是非召し上がってみてください。(日本てすごい。)
でも、チンタ・セネージと呼ばれるには厳しい規定があるそうですよ。 チンタ君たちは出荷が近づくと、検査を受けるそうです。検査員の人たちは、白い帯がはっきりとあるか、お乳は12ついているか、などのチェックを受け合格しないとチンタ・セネージとは呼べないそうです。 また、種の保存のため、チンタ・セネージと認められたチンタ君からだけ子供を取るそうです。 みーんなチンタ・セネージには変わりないのに、なんだか変な気もしますが、とても弱い種なので、個性をはっきり出すためには仕方がないそうです。 ちなみにお母さんが茶色いのは、豚は汗をかかないので泥浴びをするためです。 こちらは、先ほどのお母さんの子供なのですが、生まれたときにお母さんの下敷きになり、足が2本折れてしまい、彼らに人工飼育で育てられました。
名前はフェリックス。”ブヒ、ブヒ”いいながらズーットみんなの後をついてまわっていました。 かわいい。 でも、いつかはフェリックスもあのお母さんのように大きくなって、そしてそして・・・ すこし複雑な気持ちですね。 ちなみに、フェリックスのBBQをするので遊びにおいでと誘われたのですが、日程が合わず実現せず・・・残念。もうちょっとフェリックスが育ったらまた伺います このほかにも、こちらには、羊の一種やら、ロバやら、ラバやらいろんな動物がいたのですが、イタリアのなにが素敵って、彼は本当に最近、(私がこの旅行から帰った直後)結婚(3回目だそうです)をしたのですが、お相手はサン・ジミニャーノでアートショップを営む、アーティスト。 二人とも、結婚式は、ジーンズにジャケット(D&Gらしいです)というかっこよさ。 おうちも素敵で、田舎がすばらしいだけじゃなく、田舎でなおかつものすごく、かっこよく文化的に生活してるっていうのがいいなぁと。 わたしも、トスカーナの田舎(カンパーニャ)に別荘ほしいなぁ・・・
次回は。。。この日の夜に行ったレストランについてのレポートです!
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[トスカーナ&プーリア旅行記 ’07 7月] カテゴリの最新記事
|