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カテゴリ:トスカーナ&プーリア旅行記 ’07 7月
今回の旅で楽しみにしていたことのひとつ。それはパン屋さんの見学でした。 先日のサン・ジミニャーノ マストイート でかいた、おすすめブルスケッタのお店で、使っているおいしいパン。そのパンは、サン・ジミニャーノから 車で10分ほど離れた、ウリンニャーノという街の小さなパン屋さんで作られています。 外から見たところ、ココがパン屋さんだなんてほとんど分かりません。 それもそのはず、このパン屋さん、地元の人はもちろんここで買いますが、お客さんのほとんどが、サン・ジミニャーノ近郊のホテルや、レストランなんです。 私の友達もこのパン屋さんから歩いて3分のところで 家族でホテルをもっているのですが、(VECCHIO ASILO) そこでももちろん ここのパン屋さんのパンをつかっています。 ここのパン屋さんって、パン屋さんの名前も実は今だに知りません・・・・ いつも お店のご主人(兄弟)の名前 (マルコとロレアーノのパン屋)で呼んでいました。 トスカーナのパンはイタリアの中でも特徴があり、塩が入っていません。 初めて食べたときはなんてまずいんだ。というか、何のあじもしない!と思っていました。一般に、トスカーナは農夫が多いので、食事の味は塩辛い!そのため、パンには塩味がないといわれています。 まさに、漬物に白いご飯という組み合わせですね! それが不思議、いろいろなところでいろいろなパンを食べていると、だんだん分かってくるんです。余計なものが一切入ってない分、焼き具合、つまり具合、粉の味等々、どこのパンがおいしくて、どこのパンがおいしくないのか。 私がオイシー!!とおもってこれはどこのパン?と聞いたところいつもおなじ答えが返ってきて、それはいつもこの、マルコ&ロレアーノ兄弟のパン屋さんでした。 ということで、ずーっと気になっていたパン屋さん。今回、イタリアに行くにあたって、パン屋さんの近くにホテルを持つ友達に、”あのパン屋さんを見学したいんだけど・・・・”と相談してみたところ、なんと 友達のいとこでした!!さすがイタリア It’s a small world. しかも、驚くことに、今回おうちに泊めてもらっていた サンドロはこのパン屋さんで働いていたことがあるそうで、”なんだ、早くいってくれたらいつでも 頼んだのに!”ということでした。 本来イタリアのパン屋さんは、朝というより私にとっては夜から仕込み始めます。 昔、サン・ジミニャーノで、隣がパン屋さんのアパートに住んでいたことがあるのですが、私が、夜友達と遊んで帰ってくると、もう仕込みをはじめていました。 そんなこといっても、さすがに 夜中から仕込みをみるわけにもいかないので、最後の生地を仕込む朝8時からお邪魔しました。 イタリアでは、お菓子もパンも酵母といえばほとんどこちら、ビール酵母です。ちょうど生イーストのように粘土状になっているものを使います。これを小分けにしたものが、お店にも売っていて、家庭でも普通はこちらの生ビール酵母を使います。 作っているパンの種類は多くなく、PANE TOSCANA(トスカーナパン)と 全粒粉入りのパン。そして スキアッチャータと呼ばれる、うすべったいピザのようなパンのみ。 このスキアッチャータ、面白くて、イタリアでは普通 フォカッチャって呼ばれていると思うのですが、トスカーナでは スキアッチャータ。そしてシエナでは チャッチーナと呼ばれています。 シンプルなパンは作り方もシンプル。種となる前種に小麦粉(イタリアの00粉と呼ばれる粉)、水、ビール酵母を混ぜてよーくこねる。それを発酵させて 分割、成型、二次発酵、オーブンで焼く。以上です。 しかも彼等は、はかりも何も使わずどんどん入れていくだけ。 おいしさの秘訣を聞いても、混ぜて焼くだけさ!とだけしか教えてくれませんでした。 後で、サンドロにこっそり聞くと、生地の調整、オーブンの調整は職人技。そして、やっぱり粉選びと、おいしい水がポイントなんですって。 しっかり12時まで 邪魔をしながら見学をすると(その間つまみ食いでややおなかいっぱい)、マルコから思いがけないお誘い。 ”うちでおひるをたべないかい?” まってました! イタリア人のおうちにご飯を食べに行くのはレストランに行くより間違いなくおいしい物が食べられます。 こんな初めて会った外国人をおうちに招待してくれる 親切さに感謝しつつ、お昼が待ちどうしくてたまりませんでした。 ということで、次回は”突撃マルコ宅のお昼ご飯”です。 って、私パン屋さんでなにを見ていたんだろうって感じですね。
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