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2019年04月17日
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カテゴリ:松尾芭蕉資料室

芭蕉翁位牌…『宮川舎漫筆』肖像絵入り。
予が縁者なるものは、下谷二丁町に住居して、松村といえる者なり。

此家は本国伊賀にて、其むかしは郷士のよし申傳へ候惜哉。

類焼にて書物類焼失にて、相わからず。此村松家より松尾服部両家出る。

はせをの翁の時は村松家は姪の世にて有しなり。

右ゆえ翁終焉之後、翁の位牌并手澤の手道具を始、

種々の品等有之ところ、池魚の災にかゝりて、残りなく烏有の員に入りし事、

惜むに餘りあり。今は唯位牌肖像桃青の石印二類、幸ひに持傳ふ。

されば翁の流を汲む俳士、往々尋来、尊牌を拜するもの少なからず。
政運(マサヤス)云、翁は亡命の者ながら、風流の上にての亡命なれば、

一入尊(ヒトシオトウ)き所置なれば、 今に翁々と高位高官の床に懸らるゝ事、

此上もなき事ならずや。近き頃さる宗匠なるもの上京のうへ、

翁に大明神の神號を願し處、御免を得て花本(ハナモト)大明神と崇めしよし、

是諺にいえる贔屓の引倒しともいはん歟。翁といえるにて、

風流の正味たるべきを、思も寄らぬ大明神の神號は、

翁の意(ココロ)には叶ふべからず、と潜に思ひ侍りぬ。

   利水居士 水 寛保二壬戌年六月五日  村松氏
  芭蕉翁桃青居士    元禄七甲戌年十月十二日
   水上居士 利 享保二丁酉年十二月九日 服部氏






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最終更新日  2021年04月25日 11時36分06秒
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