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2019年04月17日
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カテゴリ:松尾芭蕉資料室

「芭蕉靈神記」 『金午獨語』所収。鶯雅著
 

筑紫高良山國□神社のかたへに祠れるは、

寛政辛亥(三年/1791)神祇伯従二位白河資延王に、

何某がねき乞ひて、桃青靈神と號を申下したりしに、

又、天保癸卯(十四年)百五十年の周辰忌によりて、

忝も二条殿より奉上なし給ひ、

大明神の贈號を宇宙に普く及ぼし給ひ、益々和光いやましぬ。

かくて維新の際、其靈を祀るに、恭も色の服を身にまとひ、

烏帽子かびりぬかづくも、

俳諧正風 を起立せし其功績を深く敬ふのあまりあり。

  『俳諧龍雀』雙雀氷壺(下総の人)著。
 祖翁(芭蕉)を何靈神と、近き頃いみじきことの如く思ひて、

筆にものせ侍るを見たり。

…祖翁は禅居士にてましくしかば、

御心にはさらに嬉しとおもほし給はじ。

同盟の人はゆめく申すまじきことになむ。

  『舌切雀』下総国堺町、文哉著。
 靈神は神靈なり。此神靈まつればかならず来格するなり。

俳席にも、祖翁の像をかけ、香を捻りて、敬をいたす。

若神なしと云はゞ、尊像をかくるに及ばず。

…禅寺に達磨尊者又は梁の武帝をかくることは如何に。

渠は頑なる神靈佛之道の神のごとのみ思ふや。云々

芭蕉の尊崇も至れり盡せりである。(萩原蘿月氏談)

〔俳諧余話〕 悼、芭蕉… 草庵の月見〔『続虚栗』元禄三年〕
 (附、芭蕉菴)名月や池をめぎって夜もすがら  芭蕉

芭蕉の草庵を尋て〔『俳諧勧進牒』〕
   むかし誰が小鍋あらひし菫艸  曲水

〔『玄峰集』嵐雪著。旨原編。寛延三年(1750)〕はせを菴にて
   菴の夜もみじかく成ぬ少しヅゝ  嵐雪

〔『五元集』其角著。旨原編。延享四年(1748)〕 芭蕉菴をとひて
   鶯や十日過ても同じんめ  其角

芭蕉の自畫十三懐周之讃〔同〕
   師の坊の十年しばし柳哉   々

素堂亭 素堂居
   艸の戸は皆喰ものぞ夏の艸  々
  

芭蕉空庵をとひて(『猿蓑』)
   衰老は簾もあげず菴の雪   々

〔『蓮二吟集』支考著。一浮編。宝暦五年(1755)〕はせを忌
  侍らんに行ばや我も冬至の日  支考
 亡師一周忌に手づから畫像を寫し、
 野坡に送りて深川の什物ニ寄付す。
〔『五老井発句集』許六著。山蔭著。天保五年(1834)〕

    の霜無言の時のすがたかな  許六
翁一周忌に
   帰花 一度は醫師ものとはん帰りばな   々
〔『北枝発句集』北枝著。梅室編。天保三年(1832)〕
亡師百日の忌
  とひのこす歎の數やうめの花  北枝
翁の事、霜月三日の暮がたにうち
きゝて、
  きゝ忌にこもる霜夜の恨みかな   々
〔『古太白堂句選』桃隣著、四世太白堂(加藤桃雨)
文化元年(1804)〕
 元禄六酉仲秋  
深川芭蕉菴留守の戸に入て
  生綿取雨雲立ぬ生駒山  其角
   芋の煮賣の中の松茸  桃隣
  雙ぶ舟月の水主見かはして  介我  水主=かんどり
〔『桃の實』兀峰撰 元禄六年〕
芭蕉庵にて
  花鳥や見出せし冬の有所  兀峰
〔『藤の實』惟然撰 元禄七年〕








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最終更新日  2021年04月25日 11時33分15秒
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