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2019年04月18日
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カテゴリ:富士山資料室

精進湖をかかえる青木ケ原樹海

 

山梨百科事典

 

青木ケ原樹海(あおきがはらじゅかい)山梨県側富士山の北西ろくにあり、

東西・南北各8㎞といわれているが、

樹林だけでも約30平方㎞もあり、

かつ常緑針葉樹林で年間緑色のところから樹海と名づけられた。

標高900-1200m。

北部は嶋沢村、大部分は上九一色村に属し、いずれも県有休である。

青木ケ原丸尾の成因は津屋弘達によると、長尾山の噴火とのこと。

この噴火は864(貞観6)年で、

御坂山脈まで押し寄せ、刎(せ)の海を精進湖、西湖に分けた。

以前の大木林は溶岩で焼き尽くされた。

この溶岩原が冷えて地衣やコケが生じ、草や低木がはえ、

現在の高木杯に発達するまでには数百年を要したことだろう。

樹齢も300年近い。樹種はツガとヒノキが優占し、

北半はツガ、南半はヒノキが多い。

これに混在し、ゴヨウマツ、アカマツ、ハリモミ、マツハダ、

珍品シラネマツバダ、トウヒやミズナラ、ミズメ、コシアブラ、

カエデ類、サクラ類などがある。 

ミズナラ域で天然のスギもある。

樹海の木は胸高直径40-70㎝が多く、樹高は20m前後である。

下木にはソヨゴ、クロソヨゴ、アセビなど常緑広葉樹があり、

林床にはツルシキミ、コケモモ、ツルアリドオシ、キッコウハグマなどがある。

 

青木ケ原樹海の特色は

第1に広大な原生林で、歴史も明らか。

山梨、静岡にかけて富士唯一のむので美観と学術上貴重である。

第2は森林の下本に暖帯性の常緑広葉樹を持つこと。

第3は低標高でありながら高山暁物のコケモモやミヤマハナゴケのあること。

第4は世界でも少ない溶岩洞穴が多くあること、

第5はありかたくないものに東海自然歩道と、

美祢に魅せられてか、近ごろ、富士の霊園(自殺地帯)と思い込む者が多いことである。

   <篠原博氏著> 






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最終更新日  2021年04月25日 11時12分25秒
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