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山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

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2019年05月21日
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カテゴリ:松尾芭蕉資料室

芭蕉発句 貞享年代(年代ごとではありません)

 

「芭蕉講座 2」 埴原退蔵氏 加藤揪屯(しゅうそん)氏 共著 昭和19年 三省

 

  • 旅人と我が名呼ばれん初時雨

  • 星崎の閤を見よとや啼く千鳥

  • 寒けれど二人寝る夜ぞ頼もしき

  • 雪や砂馬より落ちぞ酒の酔

  • さればこそ荒れたきままの霜の宿

    • 一尾根はしぐるる雲か雪の富士 

  • 京まではまだ牛窓や雪の雲

  • 冬の日や馬上に氷る影法師

  • 樹椿早咲褒めん保美の里 

  • 麦生えてよき隠れ家や畠村

  • 一つ見っけてうれし伊良古綺

  • ごを焼いて手袋あぶる寒さかな

  • 面白し言にやならん冬の雨

  • 箱根越す人もあるらし今朝の雪

  • いざさらば雪見にころぶ處まで

  • 香を探る梅に蔵見る軒端かな

  • 旅寝よし宿は師走の夕月夜

  • 宮人よ我が名を散らせ落葉川

  • 雪と雪今宵師走の名月か

  • 二日にもぬかりはせじな花の春

  • 春立ちてまだ九日の野山かな

  • 香に匂へうに掘る岡の梅の花

  • 枯芝ややや陽炎の一二寸

  • 初桜折しも今日はよき日なり

  • さまざまの事思ひ出す桜かな

  • 暖簾の奥ものゆかし北の梅

  • 裸にはまだ衣更着のあらしかな

  • 物の名をまづ問ふ蘆の若葉かな

  • 夢よりも現の鷹ぞ頼もしき

  • 水寒く寝入りかねたる鴎かな

  • 磨ぎなをす鏡も清し雪の花

  • ためつけて雪見にまかる紙衣かな

  • 先づ祝へ梅を心の冬籠り

  • 薬のむさらでも霜の枕かな

  • 旅寝して見しや浮世の煤掃

  • 歩行ならば杖つき坂を落馬かな

  • 故郷や臍の緒に泣く年の暮

  • 子の日しに都へ行かん友もがな

  • 阿古久曾の心は知らず梅の花

  • 手鼻かむ昔さへ梅の匂ひかな

  • 丈六に陽炎高し石の上

  • 吹きみだす挑の中より初桜

  • 何の本の花とも知らず匂ひかな

  • 世に匂へ梅花一枝のみそさざい

  • 此の山のかなしさ告げよ野老掘

  • 梅の本になほやどり木や梅の花

  • 芋槙ゑて門は葎(むぐら)の若葉かな

  • 神垣やおもひもかけず涅槃像

  • 此の槌はむかし椿か梅の木か

  • 花を宿にはじめ終りや二十日ほど

  • 吉野にて桜見せうぞ檜笠

  • 春の夜や籠り人ゆかし堂の隅

  • 雲雀より上にやすらふ峠かな

  • 酒飲に語らんかかる瀧の花

  • ほろほろと山吹散るか瀧の音

  • 淋しさや花のあたりの翌檜

  • 花盛り山は日頃のあさぼらけ

  • 父丹のしきりに戀し稚子の聲

  • 一つ脱いでうしろに負ひぬ衣がへ

  • 若葉して御目の雫拭はばや

  • 杜若語るも旅のひとつかな

  • 月を見ても物尼らはずや須磨の夏

  • 須磨の海士の先に鳴くかほととぎす

  • 須磨寺や吹かぬ笛きく木下闇

  • 御子良子の一本ゆかし梅の花

  • 盃に記な落しそむら燕

  • 紙衣の濡るとも折らん雨の花

  • このほどを花に禮いふ別れかな

  • 草臥れて宿かる頃や藤の花

  • なほ見たし花に明けゆく神の顔

  • 龍門の花や上戸の土変にセん

  • 花の蔭謡に似たる旅寝かな

  • 桜狩奇特や日々に五里六里

  • 扇にて酒酌むかげや散る桜

  • 春雨の木下につたふ清水かな

  • 行く春に和歌の浦にて追附いたり

  • 灌佛の日に生れ逢ふ鹿の子かな

  • 鹿の角先づ一節の別れかな

  • 月はあれど留守のやうなり須磨の夏

  • 海士の顔まづ見らるゝるや芥子の花

  • ほととぎす泊えゆく方や島一つ

  • かたっぶり角ふりわけよ須磨明石 

  • 蛸壺やはかなき夢を夏の月

  • 花おやめ一枚に枯れし求馬かな

  • 世の夏や湖水に浮む浪の上

  • 鼓子花の短ねぶる昼間かな

  • 降らずとも竹植える日は蓑と笠

  • 撞鐘も響くやうなり蝉の聲

  • 山陰や身を養はん瓜畠

  • このあたり目に見ゆるもの皆涼し

  • 面白てやがて悲しき鵜舟かな

  • 亡き人の小袖も今や土用干

  • 夕顔や秋はいろいろの瓢かな

  • 栗稗にまづしくもなし草の庵

  • 何事め見たてにも似ず三日の月

  • 草いろいろ各花の手柄かな

  • あの中に蒔絵かきたし宿の月

  • 桟や先づ思ひ出づ駒迎へ

  • 十六夜もまだ見料の郡かな

  • 身にしみて大根からし秋の風

  • ありがたき姿拝まん杜若

  • 此の螢田毎の月にくらべみん

  • 五月雨に隠れぬものや瀬田の橋

  • 宿りせん(あかざ)の杖になるまで

  • 城跡や古井の清水先づ問はん

  • 夏来てもただ一つ葉の一葉かな

  • もろき人にたとへん花も夏野かな

  • またたぐひ長良の川の鮎鯰

  • 藤の実は俳諧にせん花の跡

  • 初秋や海も青田のみどり

  • よき家や雀よろこぶ背戸の栗

  • かくさぬぞ宿は菜汁に唐がらし

  • あの雲は稲妻を持ったよりかな

  • 朝顔は酒盛知らぬ盛りかな

  • 桟や命をからむ蔦かっら

  • 悌や(おば)ひとり泣く月の

  • ひよろひよろとなほ露けしや女郎花

  • 木曾の橡浮世の人の土産かな

  • 送られつ送りつ果ては木曾の秋

  • 明日の出づるや五十一ケ條

  • 十六夜のいづれか今朝に残る菊

  • 行秋や身に引きまとふ三布布団

  • 比叡にて販ふ民の庭かまど

  • 留守の間に荒れたる神の落葉かな

  • 菊鶏頭剪りつくしけり御命講

  • 埋れ火の消ゆや涙の烹ゆる音

  • 二人見し雪は今年も降りけるか

  • 見る影やまだ片なりも宵月夜

  • 伽藍なし秋のみ深き木々の奥

  • 多摩川やこの上あらば月日貝

  • 名月となるまで月の端居かな

  • 米のなき時は瓢に女郎花

  • 月影や西」門四宗もただ一つ

  • 吹きとばす石は浅間の野分かな

  • 木曾の痩もまだなをらぬに後の月

  • 発句なり芭蕉桃青宿の春

  • 雪散るや穂屋の薄の刈残し

  • 御命講や油のやうな酒五升冬

  • 冬籠りまたより添はんこの柱

  • 五つ六つ茶の子にならぶ圓囲炉裏かな

  • その形見ばや枯木の杖の長

  • むかふから暮れて見せけり丘の秋

  • 飛ぶ鮎も月の光のあまりかな

  • 武蔵野や大方も見えず枝の月

  • 武菰野と笠の問なれ今日の月






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最終更新日  2021年04月17日 15時00分31秒
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