カテゴリ:松尾芭蕉資料室
江戸 諸家発句抄 松尾芭蕉 廿九日立春ナレバ 春やこし年や行けん小晦日此 (千宣理記) 月ぞしるべこなたへ入せ旅の宿 (佐夜中山集) 此梅に牛も初音と啼つべし (江戸両吟集)
貞享甲子秋八月江上の破屋をいづる程、 風の声そどろ寒け也 野ざらしを心に風のしむ身哉 (甲子吟行) 海辺に日暮して 海くれて鴨のこゑほのかに白し (甲子吟行) 湖水の眺望 辛崎の松は花より朧にて (甲子吟行) 古池や蛙飛こむ水のをと (春の日) 神無月の初、空定めなきけしき、 身は風葉の行末なき心地して 旅人と我名よばれん初しぐれ (笈の小文) 大和行脚のとき 草臥て宿かる比や藤の花 (猿 蓑) 身にしみて大根からし秋の風 (更科紀行) 行はるや鳥啼うをの目は泪 (おくのほそ道) 閑さや岩にしみ入蝉の声 (おくのほそ道) 荒海や佐渡によこたふ天河 (おくのほそ道) 初しぐれ猿も小蓑をほしげ也 (猿 蓑) I 堅田にて 病雁の夜さむに落て旅ぬ哉 (猿 蓑) 葱白く洗ひたてたるさむさ哉 (韻 塞) 塩鯛の歯茎も寒し魚の店 (薦獅子集) 所思 此道や行人なしに秋の暮 (其 便) 旅 懐 此秋は何で年よる雲に鳥 (笈日記) 秋深き隣は何をする人ぞ (笈日記) 病中吟 旅に病で夢は枯野をかけ廻る (笈日記) 座右之銘 人の短をいふ事なかれ 己が長をとく事なかれ 物いへば唇寒し秋の風 (芭蕉庵小文庫) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年04月16日 20時16分11秒
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