カテゴリ:富士山資料室
「奈良~江戸期に起きた富士山噴火」
山梨県文化財保護審議委員 小川考徳氏発表(山日2001、3、10)抜粋。 …小川さんによると、古文書に記載、確実に噴火があったとされる富士山噴火は、奈良時代から江戸時代にかけて計九回。このうち八六四(貞観六年)一七0七(宝永四年)の二つは既に噴火地点が判明していたが、平安期に起きた残りの噴火七回についてはよく分かっていなかった。 …小川さんの調査方法は津屋さん(元東大地震研究所長)が手掛けた富士山の地質図を基に、各地点在する噴火口近くの溶岩流や溶岩樹型から木炭を採取し。炭の中に含まれる放射性炭素の減り具合を調べることで噴火の時期を絞り込んだ、その上で古文書の内容と照合して噴火地点を特定した。(略) ○山梨県側の噴火 937(承平七年)……火山灰と溶岩流を伴った噴火。 1032(長元五年)…火山灰と溶岩流を伴った噴火。 1083(永保三年)…火山灰と溶岩流を伴った噴火。 ○静岡県側の噴火 781(天応元年)……火山灰だけの噴火。 800(延暦十九年)…火山灰だけの噴火。 801(延暦二十年)…火山灰と溶岩流を伴った噴火。 999(長保元年)……火山灰と溶岩流を伴った噴火。 864(貞観六年)……青木ヶ原樹海を形成したこの噴火は当初、南都留郡鳴沢村・長尾…山火口から噴火したとされてきたが、その他に十カ所の噴火口があることを突き止めた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年06月21日 10時12分06秒
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