カテゴリ:松尾芭蕉資料室
芭蕉 関連史跡 資料館ガイド 中部
『歴史読本 3月臨時増刊』 「江戸三代俳人 芭蕉・蕪村・一茶」 平成8・3・8刊 芭蕉・蕪村・一茶 関連史跡 資料館ガイド 一部加筆 山口素堂資料室
貞享五年八月、芭蕉は更科の名月を志して旅立った。中山道を美濃路から木曾に入り、姥捨の月を賞し、善光寺に詣でた。
〔信濃観月苑〕 立峠、猿ケ馬場峠を越え、名月の夜を 銕捨にすごした芭蕉は、
俤や姥ひとり泣く月の友
と詠んだ。 文化六年(一八二三)八月十五日、一茶も銕捨にのぽり、
けふといふ今日名月の御側かな
と詠んでいる。 多くの歌人、俳人を魅了した姥捨山の名月の美しさを、いまに再現しようと建設されたのが「信濃観月苑」である。月の館・観月堂・茶室の三つからなり、月の夢殿とも呼ばれる。観月苑には芭蕉をはじめとする歌人・俳人の作品が収蔵・展示されている。旧麻績宿には東講や浪花講の定宿「はなや」の跡があり、
ひょろひょろと猶露けしや女郎花 身にしみて大根からし秋の風
という芭蕉句碑が立っている。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月05日 18時54分19秒
コメント(0) | コメントを書く
[松尾芭蕉資料室] カテゴリの最新記事
|
|