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2021年09月05日
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カテゴリ:松尾芭蕉資料室

○おきな(芭蕉)北枝が許に宿る(金澤)

 

史料 『奥の細道詳解』「逸話集」岩田九郎氏著 昭和五年

     発行 至文堂

     一部加筆 山口素堂資料室

 

ばせをの翁、越路を歴て秋の半ば、金澤に入る。北枝がもとに旅寝して夜すがらのものがたりに、ある句を得たりと、

 

 あかあかと日はつれんばくも秋の山 

 

北枝難じけるやう、まことに此句意は、今一二里の道をかかへ、秋の野らは惜しむべく日は又はやばやかたぶかんとするに、霜枯れたる袖に夕づく日、遠山松もくれなゐなるは、まばゆき峯り夕日といはむ。

されど山といふ字すわり過ぎて、気色の廣からねばと云に、翁うなづき給ひて、さればこそ金城に北枝ありと名に高き人也。

我、秋の風と案じたり。さりやこの秋の風は身にしむタの情を盡し、あかあかと日はつれなくも入果てて、風ぼうぼうと肌にあたる。爰に旅人の姿なからんや。

もしはじめより風といはば、聞得る人なからんかと、しばらく山と断じ、是れ北枝子をしらざるの罪也。三神ゆるしおはしませと、それより断金の交わりに及ぶ。(『蕉門頭陀物がたり』) 

 






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最終更新日  2021年09月05日 14時19分48秒
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