2298116 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2021年09月06日
XML
カテゴリ:松尾芭蕉資料室

○句空 芭蕉翁を尊む説

 

資料 『奥の細道詳解』「逸話集」岩田九郎氏著 昭和五年

     発行 至文堂

     一部加筆 山口素堂資料室

 

 句空は金城卯辰山に住して、庵を柳陰軒といふ。

蕉門に深切の風士なり。抑々蕉翁の門人となりてよりこのかた、朝夕翁を念じて三拝す。かくまでに師の恩を忘れざるもの、餘人にいまだ聞申。翁もかつていつくしみ給ひ、義仲寺にての旅寝の吟を、句空が兼好の画賛して、

  秋の色ぬかみそ壷もなかりけり   芭 蕉

 

とは残されぬ。此句は兼好のつれづれ草に見えたる、

世を捨て人は浮世の妄愚をはらひ捨て耀 糂沙瓶一つも持つまじぎものといへるの心をとりて、秋風吹盡して草木零落の時に至り、天地一の塵埃なき抖撤(?)撫の身のきさんじを述べ給へるものならし。もとより此柳陰軒には、翁も旅寝の杖をとゞめ給ひ、いと睦じくかたらひ給ふ。

 

句空の作に、

  せっかくとゆかしがらせよ月の雨  句空

藤咲きて庵のやうになかりけり   同

              (俳諧世説巻四)

   






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021年09月06日 06時42分15秒
コメント(0) | コメントを書く
[松尾芭蕉資料室] カテゴリの最新記事


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

山口素堂

山口素堂

カレンダー

楽天カード

お気に入りブログ

9/28(土)メンテナ… 楽天ブログスタッフさん

コメント新着

 三条実美氏の画像について@ Re:古写真 三条実美 中岡慎太郎(04/21) はじめまして。 突然の連絡失礼いたします…
 北巨摩郡に歴史に残されていない幕府拝領領地だった寺跡があるようです@ Re:山梨県郷土史年表 慶応三年(1867)(12/27) 最近旧熱美村の石碑に市誌に残さず石碑を…
 芳賀啓@ Re:芭蕉庵と江戸の町 鈴木理生氏著(12/11) 鈴木理生氏が書いたものは大方読んできま…
 ガーゴイル@ どこのドイツ あけぼの見たし青田原は黒水の青田原であ…
 多田裕計@ Re:柴又帝釈天(09/26) 多田裕計 貝本宣広

フリーページ

ニューストピックス


© Rakuten Group, Inc.
X